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あびのレビューコレクション

  • 瞳の奥で 断つ想い
    瞳の奥で 断つ想い
    後悔のターニングポイントを眼前にした時、ひとはどうするのだろう。 最初まずノーマルエンドを見て、これでバッドエンドかな、と思った選び方をしたらハッピーエンドでびっくり。最後にバッドエンドを見て、タイトルともども納得を得ました。 そういうわけで、なるほどなあ、と思える選択肢からの各エンディングが良かったです。 お弁当の後悔、ある意味では一番些細だけど、ものすごく罪悪感として残りそうな後悔セレクトなのがいいですね……。相手の為にあった行為が届かず報われなかった瞬間の息苦しさに弱いので、ぎゅうってなりました。

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  • 【5分短編】忌み子が作った盗賊団が仲間割れで解散するまでの良い話
    【5分短編】忌み子が作った盗賊団が仲間割れで解散するまでの良い話
    がらりとカラーリングの変わった立ち絵に最初は驚きましたが、途中で納得、ある意味では最後でも再び納得でした。笑 終盤付近、最初は不気味さと壮大さを感じたBGM(最後にも流れてる曲)が流れるシーンで、途中からBGMに対してハチャメチャだったりドタバタだったりと嵐のようなコメディさも感じたのが面白かったです。物語の展開でBGMの解釈が変わる例。 ネームレス盗賊団、どのアルファベットもイイキャラしてたので「解散」が悲しいなあ、と思ったのですが、これも一側面を見たに過ぎない評価ではあるんだろうなあ、とも。

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  • 思ひ出のラプソディ
    思ひ出のラプソディ
    シネマテイストなテキストの表示が美しく、またカメラやアニメーション機能を用いた画面内のモーションが豊富で楽しかったです。 愛憎と破滅。執着と後悔。悪魔に魅入られるからには相応の理由がある。 通常時の立ち絵も可愛いのですが悪魔バージョンの立ち絵がとてもすこでした。 想いには応えられずとも京子には応えたい、それを伝えるトゥルーエンドの美沙の選択がすごく良かったです。 個人的には渋良いボイスと人間賛歌的ムーブがとても良いキャラ味を出しているDがお気に入り。

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  • インプリントオブメモリー
    インプリントオブメモリー
    神社部という凡そ聞き慣れない部活動。取り壊しの危機に晒される社を、はたして彼等は守ることが出来るのか? というような物語で、個人的には恋愛ADVというよりは青春ADVといった方がしっくりくるかな? 面白かったです。 取り壊す側にも決して悪意があるわけではない。考えは上手く行かないことばかり。そして奇跡は起こらない。けれど、あくまで等身大の高校生による全力の抵抗であったことが、すごく良かったなあと。 そしてアフターストーリーでの奇跡には足りない、けれど何かがそこにあることを見てしまうような贈り物と、人が作り上げていく物語概念も素敵でした。 ヒロイン二人も魅力的で、様々な表情差分があったのも見ていて楽しかったです。

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  • 初雪が降るころ
    初雪が降るころ
    すっご~く可愛らしかったです。 イラストが可愛いのは勿論のこと登場人物達の人柄が可愛くて物語が可愛い。初くん後ろ髪を結んでるの可愛いな……。 こんな時間ですがオムライスが食べたくもなってしまいましたね。 初雪の日の心が温まるお話でした。おまけの設定や一言もまた可愛くて温かい~!

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  • むち。
    むち。
    無知である罪。夏休みが解放ではなく閉塞だった子供の地獄。 読み始めた最初は連作短編のような感覚で物語の行き先が掴めなかったのですが、途中から流れが変わってきたな……、となって。しんどみでした。 無知であるからこそ愚かで、そして愛おしいもの。子供。しかし愚かであることが許されなかった子供はどうすればよかったのだろう? 教えてくれる大人もいなかったのに。 イラストと手書きの日記が沢山で、無知と勇知による断絶こそあるけれど、出来る限り女の子の感情にも寄り添える形になっていたように感じました。個人的にはおまけページのイラストが一番すきです。 おまけにある本編には出てこなかった日記のページ、女の子の複雑な心情と極限状態が更に伝わってくるようですね……。

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  • ようこそ。この美しき世界へ
    ようこそ。この美しき世界へ
    目の見えない世界だからこその物語だなあと思いました。よかったです。 花宮さんも先生も良い人で、だからこそ視界や色にも限らない世界の美しさが伝わってくるようで。 美しいBGMが染み入るように物語と非常に合っていて、そちらも素敵でした。

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  • 水鏡
    水鏡
    ドビュッシーの亜麻色の髪の乙女だいすきマンなので、その時点でもう好きでした。 月を飛び越えて、崖を飛び落ちる。それは茨道に飛び込めなかったから? 月光の美しさ、手に届かない神秘さ。手に収まるような水鏡、手に入らなかった幸せ。 決して優しいだけではない世界で至上の優しさに触れる、美しい語りの物語でした。

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  • ANIMALPIA
    ANIMALPIA
    どこか不思議な世界観と、まるでゲーム内に更にゲーム画面があるような独特の画面デザインが素敵です。 今作に限らず作者さんのゲームでは常々思っていることですが、キャラデザ、グラフィックも美しくて、作品として雰囲気の統一感に隙がないことが本当に素晴らしいなあと。 世界観やキャラについての裏設定とか色んなことが気になってしまいますね! 全体的には暗めな物語ですが、とにかく雰囲気が素敵なのでプレイしていて気分が悪くなるようなこともなく、とても楽しませていただきました。

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  • 白少女
    白少女
    記憶喪失の少女を巡る謎。最初は特に謎も解けないままエンディングですが、二周目からは選択肢が増えて謎の正体も垣間見えてくる。 またイラストが可愛くて皆すごくかわい~でした。かわいい。 本編プレイ中は、ジョシュアくん絶対に何か知ってるじゃんじゃん、と内心で怪しんだり、ファインプレイでは? と拍手を送ったりで、なんとなく察する所はありながらも正体は掴み切れずにいましたが、おまけを読んでジョシュアーッ! からのED4でジョシュアーッ! と言っても「あれっトゥルーエンドそっちなんだ……?」と最初トゥルーエンドを見た直後には思っていたので、ED4には寧ろ納得というか逆にスッキリというかで、そうこなくっちゃ! と思わんばかりに好きなエンディング演出でした。 周回演出が面白く、無知と執着が交錯する素敵なシナリオでした。よかったです。

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