富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
-
デスゲームおかあさんといっしょひっじょーに面白かったです。ブラックなものがイケる口であれば確実にお勧めです! グラフィック・テキスト・演出の全てに高レベルの表現力をお持ちの作者さんであるため、分かりやすく表面的なダークさではなく、奥底までドロドロした雰囲気のそれが味わえます。というわけで逆に全くイケない口の人はプレイ前によく考えた方が良いかもしれないほどです。キャラクターのグラフィックはデフォルメが効いていて本当にとってもポップだからこそ、何とは言いませんが色んな部分で演出表現が刺さりました。 プレイ中には自分にもっと腕があれば自作でもこういう演出がしたかったんだよなぁ!!と悔しさすら覚えてしまいました。
-
道徳ビデオもうタイトルからして不穏な空気がプンプンしていて、なんて期待感を煽るのに秀逸なタイトルなんだと感じ入りました。もうこんなの内容を見る前から不道徳なビデオに違いない!と思えます。『道徳ビデオ』のせいで人生を狂わされた関係者たちの群像劇となりますが、かなりインモラルな展開が目白押しでラストまでのめり込むように一気にプレイしました。 ストーリーの不穏さ、陰鬱さもさることながら、個性を感じつつも完成度の高いグラフィックがリン先生とヒヨリお姉さんの色気を増幅させていた印象を受けました。恐らく女性のプレイヤーはショタコンビの色気を存分に感じることになるかと思われます。
-
襖の迷宮輪廻の門シリーズに続く和風探索ホラー!ということで非常に楽しみにプレイしました。プレイ直後、サムネの通りの十人十色のキャラクターが現れますが、あまりにこのグループの個性がバラバラなので思わず「全員印象と違って実は社交性MAXじゃねぇか!」と思いました。 まずはADVパートで良い感じのEDや最悪っぽいEDを見たりしつつお待ちかねの探索パートへ。探索パートが鬼すぎる難易度!と思って(それだけじゃないけど)半分泣きながらプレイを進めていたところ、某キャラの超大活躍のおかげで一気に光明が見えたので好感度爆上がりです(もちろん即スクショしました)。その後は迷うことなくクリアまで一気に一直線で完走することができました。自分としては今作の探索システムは主人公たち同様の絶望感が味わえたように感じて良かったです。 なお、過去作でも印象的だった和風気味悪クリーチャーは今作でも健在どころか超パワーアップしてました。力を入れたというグロシーンは確かに相当グロ目な感じで惨劇レベルMAXでした。 @ネタバレ開始 なのでエンディングで君たちなんでそんな良い表情できるんよ!と思わずツッコんでしまいました。 @ネタバレ終了
-
みちゃダメ! パンチラは絶対阻止せよタイトルからコミカル全振りのゲームかと思いましたが、非常に作りがメチャクチャ丁寧で素晴らしかったです。起動直後に色々と触ってみて感動しました。なんてユーザーフレンドリー。 丁寧な作り込みはシステム面だけでなくゲームそのものも同様で、シーンに合ったビジュアルの数々に感動しました。ミステリー感満載の見取り図にはテンション爆上がりでした。 最後まで全く無駄がなくテンポの良い起承転結のしっかりしたストーリーも楽しかったですし、パンチラを阻止できなかった時の即BAD突入の勢いにも笑いました。とても面白かったです!
-
ダンジョンより愛をこめてシンプルながらノンフィールド戦闘なしRPGの面白さが詰まった一作でした。 演出の無駄は最大限省き、起動からゲーム本編まで到達するのも非常に早いです。テンポの良さにとても比重を置いているので、RPGなのにアクションのようなスピードで遊べます。ランダム性は割と高めで理不尽と思える即死ダメージを負うことも多々ですが、それを織り込んでどう対処するかという楽しみもあります。 まだようやく通常EDを迎えたくらいなので、余力があれば恐らく存在するであろうベストEDを見てみようと思います!
-
人生はつづくよ、どこまでもまず、このとても印象的なタイトルが非常に好きです。作中でも何度か繰り返しフレーズとして出てきたので本作のテーマとして心に刻み込まれました。「いやいや、どこまでもは続かないでしょ」と思った方こそ、本作をプレイして意図するところを感じ取って欲しいと思いました。 まさに人生がテーマの本作ですが、プレイ時間は45分ほどと思ったよりも短めでした。中だるみとは無縁のテンポの良さではありましたが、作者さんのシナリオが好きなのでもう少し味わいたかったというのが正直なところです。ネタバレになるので詳細はここでは省略しますが、とても前向きなメッセージが込められており心に温かいものが残りました。 本作は立ち絵やイベントCGなどグラフィックも綺麗で、フルボイスに本作専用のBGMにオリジナル主題歌ととても豪華な作りとなっています。作者さんの作風も存分に味わえますので、公開作がたくさんある作者さんの1作目に遊ぶのにもお勧めしたい作品だと感じました!
-
幸を運ぶ怪物【バージョン1.18】初めから終わりまで、心をざわつかせるシナリオ・演出のオンパレードでしたが、とても意外性のある展開もあり非常に楽しませて頂きました。タイトル画面からも全面に出ている通り、夏鈴花さんの存在感がとてつもないです。初めこそ全体像が掴みにくかったですが、クリアまでプレイすると構成も効果的だったと感じました。 非常に熱量のこもった作品のため、プレイしながら相応の体力?精神力?が持って行かれますので、プレイの際は是非気合を入れて臨んでください。
-
スーパーマーキングメチャクチャ面白かったです!今作も笑いどころだらけで最高でした。 作者さんの天才性がいたるところに際立っている素晴らしいゲームです。起動してからフルコンプするまで、ありとあらゆるところに笑いのポイントが仕掛けられておりかなり声を上げながらプレイしました。ここが面白かった!と列挙しても逆に覚める人もいるでしょうから具体的な感想はいったん全て割愛しますが、非常におススメです!! 細部に至るまでの作り込みが半端ではなく、やはりフザけるなら全力でフザけた方が面白いよなぁと感じられました。褒めてますから!
-
「君も助けてくれないんだね。」苦手な方は退場推奨レベルなダーク路線激しめの一作でした。 情報の出し方をかなり絞っており、先が気になってクリックが進む進む。道中に感じた違和感に対して完璧な回答を突き付けてきたラストは非常に素晴らしく、大満足でした。是非最後までのプレイを推奨です。真っ黒な世界を堪能してください。苦手でない方にはとてもおススメです。
-
炎怨の鶴ガッツリ戦国時代が舞台の和風ホラーゲームということで、かなり珍しいと思われる設定に惹かれました。ストーリーの背景はしっかりしておりますし、グラフィック周りが非常に豪華で、脱出ゲーとしても楽しめました。 初回から良いEDを狙っていきましたが上手くいかず、2周目で公式HPの攻略情報を参照させて頂きました。結構Good EDに自力で到達するのは難しいかもしれないので、無理せず攻略のお世話になるのが良いかもです。 戦乱の世の中には全国いたるところでこういった出来事が起こっていたんだろうな、と歴史の一場面を目撃したような感覚が味わえるゲームでした。