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富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション

  • セイロンライティアの翼
    セイロンライティアの翼
    青春をやり直すタイムリープモノのお話ですが、冒頭からラストまで一気に楽しめました。割と甘酸っぱいラブコメ展開が多く、男子校出身の性として「爆発しろー」と思いながらプレイがはかどりました(つまり分かりにくいかもしれませんが青春描写がバッチリという意味です!)。 個別エンドの感想は割愛させて頂きますが、各エンドを見る度に感情がめまぐるしく変化していく印象でした。タイムリープ前の主人公の状況には敢えて伏せられている点がいくつかあるのですが、1つ目のエンディングを見たあたりから徐々にそれが明らかになる構成がとても興味深かったです。そうしてラストまでプレイするとまた異なる真実が見えてくるので、非常に面白いプレイ感を味わうことができました。 シナリオがとても凝っていて素晴らしいのですが、ヒロインも可愛らしかったです。立ち絵やイベントスチルで異なる服装や表情を見せてくれるので、主人公と完全に同化して「おー!」となってました。あと、OP動画が凄く凝っていてお洒落でした!!

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  • 僕の真ん中に君がいる
    僕の真ん中に君がいる
    乙女ゲーを遊ばせて頂きましたが、こちらとても面白かったです! 主人公は仕事のストレスからかいつもカリカリしがちで、「キャパがないのはわかるけどちょっと良くないぞー!」「頼ったり甘えたりした方が良い時もあるぞー!」と世の女性からは「んなこた分かってるわボケ!」と怒られそうなことをうっかり考えながらプレイしましたが、それでも同居人のおばあちゃんと下宿人の癒し属性っぷりが凄くてずいぶんと和やかで微笑ましい展開が続いてほっこりしました。ほっこりといえば同居人のTシャツ芸のセンスがかなり好きで、なんだか目元が隠れている顔よりもTシャツばかりを見ていた気がします。 ラストはかなり想定外の結末だったのですが、同居人の独特なキャラクターのせいか謎の納得感がありました。そんな感じですので、恋愛描写は振れ幅を非常に感じて、「おおっ!」という感じでした。あとがきとおまけ絵も楽しませて頂きました!

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  • 人を喰った話
    人を喰った話
    非常に良かったです。自分の好みドンピシャすぎる設定、展開、結末の物語でした。広義の意味では完全にミステリ作品としても楽しめます。普通なら「人を喰った話」というタイトルが単純なオチになりそうなところですが、それだともうバレバレ。ということでもう再序盤のOP動画から完全にネタバレっぽい情報がバンバン出てきます。果たしてこのお話の終着点はどこへやら、と思いながら進めておりましたが、まさかの結末でした。振り返るとかなり初期から伏線が散りばめられておりますし、仕掛けに加えて感情に訴えてくる設定も素晴らしかったです。しれっとOP動画と書きましたが、OPもEDも豪華なボーカル付き動画があって、それぞれ期待と余韻が膨らみました。あとがきのコメントも唸りながら拝見しました。 正当派なADVゲームでとてもおススメです!

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  • Six Witches
    Six Witches
    どうも!光るサカナ!富井コハダです!というわけでおもいっきり光属性でした。性格診断はそれほど興味があるわけでもないのですが、作者さんのゲームということでプレイしましたが、大満足でした。まず1点、性格診断そのものの精度がかなり高そうだと感じました。というのも、設問は全て2択とシンプルな作りになっているのですが、基本的に即答で回答できるようなものになっており、ほぼ悩むことすらなかったのでダイレクトに自身の性格が反映されていそうです。後に他の診断結果と見比べても、やはり6つの属性の中では明らかに一番自分に当てはまるよなぁ、ということでまずそこが感動です。次に、単純な性格診断だけでなく、ストーリー性が素晴らしかったです。ストーリー全体の設定が素晴らしかったですし、診断終了直後のやりとりには意外性もありました。最後に、全体的な完成度が非常に高かったです。魔女のキャラデザがとても良く、その他のビジュアル演出、効果音、細かな演出やその間など、細部まで作り込まれていました。非常にリッチな作りです。二周目以降は診断を行わずにエンディングだけ見比べることができる仕様も非常にありがたかったです。 さて、ちなみに @ネタバレ開始 光属性だわーいと判定が出た直後に喜んだもののその方向性で突き進んだディストピア世界になんだか自己反省を促される感じだったのですが、ほかのエンディングに比べるとかなりマシだと思えたので、逆説的にも診断が正しかったのではないかと感じました。 @ネタバレ終了 なんとも面白かったですし、実況とかにもピッタリな感じがしました!

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  • +fence
    +fence
    エモい!エモすぎる!様々なシチュエーションでプレイヤーの感情を揺さぶることに定評ありまくりな作者さんの手にかかれば、ショタおね作品もこういう描き方になるのか!と感動です。序盤からグイグイいくショタ少年に対し、セリフを発さず感情が見えてこないおね。行動や状況から主人公におねの心情や立場を想像させる手法がお見事でした。 終盤にはかなりドラマチックな展開が起こりますが、この展開のリアルなこと。感想でも皆さんが触れているショタのセリフ、やるせなさ過ぎてもう。。。ラストの情景やタイトルはプレイヤーによって考察が分かれるような描き方で、こちらも非常に心に染みわたるような演出でした。 @ネタバレ開始 普通に読み取ればおねの空想ということかと思いましたが、 地元では浮かない顔をしていた⇒過去に地元で辛いことがあった(親の干渉だけでなく)⇒ラストは空想ではなく過去の思い出⇒死別? みたいな捉え方もできなくもないかなぁ、と思いました。ちょっと突飛かも。 いずれにせよストーリーはきちんと描きつつ、プレイヤーに想像の余地があるのはいいよなぁ、と。 @ネタバレ終了

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  • まわるスピカとカノープス
    まわるスピカとカノープス
    可愛らしいドット絵に惹かれてプレイしましたが、ドット絵もBGMもテキストもゲームの雰囲気全体がもとても可愛らしかったです。シチュエーションは概要の通り宇宙に放り出された一人と一匹の話ということで、明らかに切迫している状況なのになんとも明るく朗らかな雰囲気のギャップがたまりません。宇宙を漂いつつ複数の結末を歩んでいくことになるのですが、それぞれの結末には非常に味がありました。 個人的にツボだったのがサムネにも出ている可愛らしい宇宙人です。 @ネタバレ開始 「はい」だと笑顔のまま生き地獄に連れていかれるし、「いいえ」だと問答無用。ビジュアルに反して鬼畜過ぎます。 @ネタバレ終了

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  • パラレルワールド・ラブストーリーズ
    パラレルワールド・ラブストーリーズ
    面白い趣向の作品でした。キャラ立ちまくり、名言製造機の師匠との対話を進めると、後半にSFバリバリのパラレル展開が始まります。主人公と師匠はどんなシチュエーションでも深い絆で結ばれていることも分かりますし、実は師匠の愛が強いのでは?と感じました。 選択肢は初めは何も考えずに選んでいたのでED回収に苦労しそうだなと思ったのですが、全くそんなことなくやや珍しいながら遊びやすい構成だなと思いました。おまけエピソードも興味深い内容で面白かったです。

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  • 華に伏す
    華に伏す
    バーチャルフェスでお見受けしたので、これも縁!と思い早速プレイさせて頂きました。好物のコマンド総当たり式の脱出ゲーということで、何度も失敗しながら両エンド拝見いたしました。 各キャラクターはお召し物が非常にハイセンスでグラフィックの着色が非常に色彩豊かでしたし、それぞれ飄々とした性格なので会話のやりとりもとても楽しめました。

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  • Gabriel
    Gabriel
    慈愛に満ちた青年ガブリエルさんに悩みを聞いてもらい救済されるゲーム、かと思ったらそう一筋縄にはいきませんでした。ガブリエルさんとの対話の中で徐々に違和感が芽生え、それが大きく育ち、最終的には主人公とガブリエルさんは運命に翻弄されます! なお、プレイの途中の演出でとてもうわっ!となりました。秀逸な表現でした。選択肢が割とあるので全EDを見るのは大変かと思いましたが、ユーザーフレンドリーな設計にも助けられて無事にコンプできました。主人公とガブリエルさんに幸あれ! なお、作者さんのあとがきや没グラなどのクリア後のおまけが非常に充実しており、制作の裏側大好きマンとしても大満足でした。

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  • 六畳一間から出られない!
    六畳一間から出られない!
    自分の部屋から出られなくなった女の子が主人公のドット絵が可愛らしい脱出ゲー。色んなポイントをクリックしてなんとか「おばけ」の手をかいくぐって脱出しよう!と息巻いたのですが、ポップでキャッチーな見た目と異なり、様々な場所を選択するたびにシリアスな過去が思い出されてどんどん作品世界に引き込まれました。 探索と回想を織り交ぜる手法や、ラストまでの展開など、プレイヤーの感情を揺さぶってくるゲームでした。ギャラリーも全て埋めましたが、やっぱりグラフィックがとても可愛らしかったです!

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