富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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5分で脳トレ! リフレッシュ・アハ体験絵の一部がじわじわと変化するのを見て、それがどこかを当てるゲームです。 昔、山手線でよくやっていたので懐かしく思いながらプレイしました。 ビルダーで作れるというのが驚きでした。 にしてもこれは難しい。 周辺視野じゃまったく歯が立たないので、 全問画面を小さく区切って複数回凝視してしまいました。 ゲームデザインはとても可愛らしく、クリア後には素敵なおまけ絵も拝めます。 脳汁プシャーな作品をありがとうございます。
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檻のビブリオ前作と同じ世界観のゲームとなっています。 今作も非常に楽しませて頂きました! 特にクライマックスのシーンなどには豊富に絵が使われています。 豊富なイラストのおかげで臨場感が凄いです。 あとがきによると400枚近い絵が使われたのだとか。 それでいてこのクオリティなので本当に丁寧に作られたのが分かります。 信じられないほどの労力と作品愛に作者様に頭が下がる思いです。 とても温かい作品をありがとうございます。
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聞き屋短編の白黒映画を見ているような作品でした。 「聞き屋」の主人公に向かって男がある話を始める、そんなストーリーです。 音楽とフォントのセンス、そして動画のおかげで話にのめり込みました。 雰囲気のある作品をありがとうございます。
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虹色の家静寂の中で紡がれる掌編ノベルです。 初めは状況が良く分かりませんが、読み進めていくうちにはっきりしてきます。 また、行間から物語を読み取れるとても良い作品だと思いました。 @ネタバレ開始 主人公は幸せなのか、不幸せなのか考えてしまいました。 小川さんと主人公はお互いに気持ちを明かしていないものの、 これだけ精神的に深い結びつきがあるのだと思えば幸せなお話なのかもしれません。 でも小川さんは大変だよなぁ。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます。
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ときかけさんちのあさごはん未来のSFチックな世界観で過ごす2人の物語です。 終始優しい雰囲気に包まれたお話で、2人の会話にほっこりします。 そしてなんといっても食事。淡いタッチの絵ですが食欲が刺激されます。 日常系のお話ですが、ほのぼのとなごめるゲームでした。 素敵な作品をありがとうございます。
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白いプリンター TGF2018特別編前作もそうでしたが、こちらもかなり不気味なストーリーでした。 むしろこちらの作品の方が救済ルートがないため完全なるホラーです。 プリンターから印刷用紙が排出される音がトラウマになりそうです。 オフィスの高速プリンターではなく自宅のプリンターで印刷をする度に、 このゲームを思い出すことでしょう。 前作と併せて楽しませて頂きました。 面白い作品をありがとうございます。
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虚無、あるいは絆の家ロボットが登場する近未来のSF掌編ADVです。 「一回目」というスタートコマンドでオチまで読めた気でいましたが、 もうひとひねりくわえられた見事なオチに膝を打ちました。 短い作品ながら、教科書のような見事な起承転結だったように思いました。 面白い作品をありがとうございます。
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伽藍洞の鬼灯ティラノスクリプト製のゲームとは思えないシステムでした。 さすがプラグインを多数公開されている作者様の作品だと感嘆しました。 美形人外とのコミュニケーションを売りにしたスマホゲーといった様相です。 せっかちな自分には親密度の上限解放の時間を待つのが少しだけ苦痛でしたが、 起動放置で画面を見ていたら気付けば殻炬様に愛着が湧いていました。 一気にプレイさせて頂きましたが、プレイする時間帯によってコメントが変わるとのこと。 ルームメイト~井上涼子~みたいな作品といったところでしょうか。(古い) 素敵な作品をありがとうございます。
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イービルウィッチ2感想投稿は少し間隔を空けましたが、 前作が面白かったので続けて一気にプレイさせて頂きました。 前作と打って変わってSFアクションの様相を呈しています。 硬派な設定と相変わらずのオッパイネタ、最高でした!! ところどころ挟まれるちょっとしたアニメーションやクリッカブルシーンが憎いです。 特にクリッカブルシーンは小ネタを散りばめてくれているおかげで、 わざと間違えるのが楽しかったです。 難易度は前作よりも簡単でしたがその分ストーリーに集中できました。 解決パートの読後感も良かったです。 続編も物凄く楽しみです!! 素晴らしい作品をありがとうございます。
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サマー・ロビン・ガール素晴らしいゲームでした。 ストーリー自体はむしろ序盤で先が読めてしまいましたが、 このゲームが勝負しているのはそこではないです。 文章力と構成、プレーヤーに情報を出していく手順が素晴らしいと思いました。 的確に心を揺さぶるようにジャブから始まるコンビネーションを叩きこまれた感じです。 一つ一つの描写が丁寧で心にグサリグサリと突き刺さりました。 終盤は思わず主人公への感情移入で涙を流しながらプレイしてしまいました。 自分の若い頃をつい思い出してノスタルジックな気持ちになってしまいます。 ゲームのラストと相まって、プレイ後はちょっとブルーな気持ちになってしまいました。 クリア後には短冊をクリックしてあとがきを読ませて頂きましたが、 なるほど、作者様にとっても思い入れの強い作品なようで、心に染みるわけだと納得しました。 とても素敵な作品をありがとうございます。