富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
-
デスゲームは始まらないこれは!もう!エンターテイメントの極みだと思いました。面白いです! コミカルなのはとにかく苦手なんだ!という方(います?)以外の万人におススメです! プレイの興奮が冷めないので、区切って感想をまとめたいと思います。 ■テンポ良くコミカルに進行 意識を取り戻すとデスゲームの会場に放り込まれている、という何度見たか分からないけどそれだけ魅力的なシーンから始まります。で、これまた良くある進行役のガイドから物語が始まる、と見せかけて見たことのない場面に移り変わっていきます。分岐はたくさんありますしその後も様々な展開を見せますが、終始ほとんどの場面でテキストがただただ面白い。テキストだけでなく、惜しげもなくグラフィックを投入してくるので一瞬たりとも飽きずにゴールまで突っ走れます。また、デザインセンスが非常に素晴らしく、コミカルでいながらも画面レイアウトや演出周りなどスタイリッシュでとてもオシャレです。 ■周回を促す素晴らしい工夫 個別エンドを一つ見る度に既に見たエンドを避けられるように選択肢にマークが出るゲームは初めて見たかもしれません。直前の選択肢に戻るコマンドと合わせてメチャクチャ親切な設計で微ストレスが溜まるエンディングの重複を容易に回避できます。また、個別エンドを見る度に一話ずつ進んでいくミニエピソードは本編と全く関係ないはずなのにそちらはそちらで展開が気になって思わず早く次のエンドを回収したくなります。このエピソードは本編とも若干絡んでくるので、プレイヤーは気を抜かないで欲しいところです。 ■充実のおまけ 若干のネタバレを含みそうだったので、敢えて伏せることにしてネタバレ全開にします。 @ネタバレ開始 本編だけで終わっていても、よくあるテーマを違う切り口で扱ったゲームで面白かった!ピクトグラム劇場も最高に面白かった!演出も相変わらずオシャレで素晴らしい!という感じでしたが、本編が実は前置きだったとすら言えるような充実したおまけシナリオが素晴らしく良かったです。ガラリと内容が変わって全く予測できない新たな展開が始まる気持ち良さったらありませんでしたし、主人公の素性が明らかになった時は驚きました。シナリオ以外のおまけも良かったです。おしゃべりモードとかも反応が可愛らしく、全部2回ずつ見ました! @ネタバレ終了 長くなりましたがとっても面白かったです!おススメです!
-
わたしの素敵なおうじさま二転三転する物語と、序盤には全く想像できなかったストーリーが楽しめました。 気を抜いて進めてしまうとストーリーを見誤る恐れがあるので、きちんと状況認識をしながら読み進めることをお勧めします。そうすると、徐々に話が展開していく時に、そうだったのか!的な気持ち良さを味わえます。とはいえ、丁寧かつ親切にきちんとエトセトラの人物紹介や年表で最後はフォローしてくれるのでご安心ください。最後はなるほどそうだったのか!を味わえます。微サスペンス×ヤンデルとありますが、推理小説的な面白みが感じられる作品であることは間違いありません!面白かったです! @ネタバレ開始 個人的に本作で自分が一番痺れたのは主人公の内面描写です。決して頭のおかしなサイコパスではなく、ただただ自己愛の強い利己的なゲスということでなんとなくその辺に何人かいそうな怖さがあるなぁと思いました。というわけで次々と事実が明らかになっていく展開も好きなのですが、このあたりブラックな人物像の内面が垣間見えた部分が一番読んでいてゾクゾクと面白い部分でした。 ちなみにクリア後のおまけは絶対にシリアス一辺倒に耐えきれなくなった作者さんの照れだと思いました! 台無しだろ!という意見もあるかもしれませんが、大声で私は大好きだとお伝えします。 なお、一番怖かったのはNazoエンドだったかもしれないです。 毎日排泄してるトイレにアレ言われたらゼッタイ怖いですって。 @ネタバレ終了
-
その恋、暫定につき、前作に引き続きすっごくおもしろかったです!!! 超正統派王道恋愛ADVといった感じで、ストレートど真ん中158キロみたいなゲームです。 どの要素を抜き出してもただただクオリティが高くて隙がなく、往年のギャルゲファンからすればこういうちゃんとしたゲームばかりだったらブームも続いていただろうに!と思ってしまうほどです。 とにかくシナリオのテンポが素晴らしく、それなりのボリュームなのでルート毎に分けて遊ぼうと思っていたのに熱中して一気に遊んでしまいました。先が気になるようなストーリーの起伏を序盤から何度も挟み込んでいますし、システムの後押しもあって先を読みたい!という感情を止められませんでした。改めて1作目から継続されているオリジナルシステム(=シーン毎に細かくシステム上で区切られている&シナリオの進行率が明示される、詳細はやってみて!)は素晴らしいと感じました。選択肢を選んでその後の展開が追加されたりされなかったりというのも前作同様で、おかげでノンストレスで気分の赴くまま選択肢を選ぶことができました。ショートシナリオ選択時のMAPも大好物で、ある有名な観光地がMAP上に現れた時には感動しました。あ、ただの背景じゃなかったんだ!という。自キャラクターが3人になるのもシステムにうまく溶け込んでおり、前作からの正当進化みを感じました。おかげで主人公が浮気性っぽい雰囲気を一切出さずに各ルートを実装できますし、そのシーンの裏でこういうことが!という多人数主人公ならではの面白みもあってとても良かったです! 先を読みたい読みたいと思う大きな要因のひとつが登場するキャラクターの魅力です。グラフィックはサムネの通り非常に綺麗だし、ボイスも皆さんお上手だわ声質ピッタリだわでいうことありません。今作でもイベントCGが多数あって、ここだ!というシーンでこれだ!というグラフィックが拝めるのでテンション爆上がりです。全部とっても素晴らしいのですが、個人的には特にお色気たっぷり中州さんCGの2枚目が構図も含めて好きです。ボイスは普段は飛ばしがちなんですが今作はつい聞いちゃいます。システム的に極力待ち時間を短くしているとか、通常より少し早めに話してもらうとか何か工夫がされているような気がします。柳川がいやがらせの手紙を読むシーンの演技が上手&面白過ぎて吹き出してしまいました。 以下、個人的な感想です! @ネタバレ開始 クリア順は川端⇒薬院⇒姪浜の順でした。最後までどう転ぶか予測不能だった川端ルート、そういう展開もアリだなぁ、青春だなぁと思える薬院ルートも良かったですが、そもそも姪浜推しなのと剣道部長のキャラの面白さが堪らない姪浜ルートが一番好きです。とにかく剣道部長が面白い!こんなキャラを主役に据えて1ルート持つの?と心配しましたが、剣道部長の性格イケメンぶりと純情すぎる展開には驚かされました。詩人なところ、自宅のセンス、そして終盤で明かされる驚愕の事実!(水族館とか勉強時とかずっと面付けてたんかい!)小澄の天然ぶりや副部長以下のポンコツぶりなどメチャクチャ楽しませて頂きました。 ・ファンディスクから引き続き登場のパルタルの活躍も面白かったです。 誰も突っ込まないけどパル畑ってなんじゃい! ・OPムービーと歌も凄いクオリティで、特に川端&薬院のところの演出が好きです。 これだけ素晴らしいOPを気合入れて作る=本編の力の入れ具合も推し量れるものです! ・直方先生が好み過ぎるので是非ファンディスクで直方先生の胸キュンシーンが見たい!! @ネタバレ終了 個人的には一生このシリーズ続けて欲しい!可愛い後輩の百道浜ちゃんとか美人の朽網先輩とか不良の田川君とか見てみたーい! ぱっと見で少しでも気になった人はプレイして後悔することはまずないので、安心して遊んで下さい!
-
ほろびのシロ邪
-
御臨終特別編あまりのとんでもない御臨終に驚きを隠せませんでした! 御臨終でめでたしめでたしなんて心から思えるのはなかなかのレア体験でしたが、いくらなんでも立つ鳥の跡を濁し方が尋常じゃなかったです。じいさんの置き土産の破壊力が凄すぎる! これで審査通るの!?という表現の自由の素晴らしさにも感動してしまいました。 じいさん、もういいから死んでくれ!
-
それゆけ!田中マン!終始テンション高めなイカれたゲームでとても面白かったです! キャラクターが漏れなく壊れていてマトモなキャラが不在で進んでいくカオスな展開が非常に楽しめました。 キャラ名の欄の活用がメチャクチャうまいな、と思ったのでそこにも注目してほしい!
-
決戦前夜RPGのある意味一番美味しいシーンのみに焦点を当てたゲーム。 勇者である主人公の性別、相棒の性別、相棒のジョブを選ぶことで、クライマックス前のドラマチックな場面のメッセージが変化します。どんな組み合わせでも非常にエモいやり取りがあり、遊んでもいないはずの冒険の序盤から終盤までの名シーンの想い出がリフレインします。クライマックスを翌日に控えた2人の掛け合いがエモいです! 相棒が女性のバージョンの全組み合わせは拝見しました! ・途中で追加で開放される要素があること、 ・フルコンプを促すためのEDリストを敢えて入れていないと思われること、 などがユーザーフレンドリーだな、と思いました!面白かったです!
-
台湾へ行こう 基礎&同人即売会編 ver2.4非常にためになる素晴らしいノンフィクション作品でした。 制作者様の過去作のオリジナルキャラ同士の掛け合いも楽しいです。 説明が物凄く丁寧なので、海外とか行ったことないよ~という人もこれで安心です! 私自身は台湾には20年ほど前に1度親戚と行っただけですが、また行きたくなりました! 非常に素晴らしいコンセプトの作品をありがとうございました。
-
ふきのとう作者名を見たら信じられないですが本当にシリアスなお話でした。 サムネには驚きましたが、ストーリーに集中させるには演出としてありですね。 最後までじっくり読みふけらせて頂きました。 ちなみに私も同じくコンピューターおばあちゃんからの流れでした。笑
-
アラフォー男最後の青春これは自分のためのゲーム!と思って意気揚々とプレイしましたが、主人公が若くてイケメンなのでいきなりメンタルが削られました。 出てくる女性はみなナイスバディな美女だらけ。絵柄もストーリーも最後のお色気シーンも、コミックスのサイズが少年マンガより少し大きいような青年漫画を彷彿とさせました。 思い切ったエンディングの分岐は個人的には凄くアリです! 各エンディングのグラフィックや展開には大満足です!