日向日影@文化系物書きVtuberのレビューコレクション
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#14439O70鈴餠さんらしいかわいくも何かおかしなことが起きていく感じがとてもよかったです!! 演出の引き出しやテンポがいいので本当にちょっとしたことでもぞくっとします。 その中で少しずつ見えてくる実像やストーリーが、ある程度想像はできつつもそこをいい意味で裏切ってくる奇妙さがあってそれもすごくグッときました。 謎解きやり切れた時はとても嬉しかったです…! 楽しませてもらいました!! @ネタバレ開始 話を聞けば聞くほどヒメちゃんが犯人をそこまで恨んでいないような感じがして、でも端々に彼女の未来が失われたことへの悲しみが浮かんできて、そのギャップというか「そうだよね、明るく振舞っててもそうだよね…」という気持ちが浮かんできました。 パスワード、「#も含む」ということに気づくのに結構時間かかりましたが正解した時は嬉しかったです! ヒメの「そんな選択肢用意してない…」っていう言葉もすごく悲しかったし、もしかして何か隠しルートがあるのかな?と探したりもしました。 短いながらも鈴餠さんらしさが堪能出来て本当によかったです…! @ネタバレ終了
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パンきじのいえかわいい……! パンが食べたくなりました……! @ネタバレ開始 チョココロネのチョコに譲るから暮らせないのがとてもかわいかったです…! 私はあんぱん好きなのであんぱんか、あとピタパンもよさそうです……! 大好きなマーガリン入りバターロールでもいいなぁとか考えたりしました! 癒されました!! @ネタバレ終了
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東京デジタル一人の人生に寄り添う物語を淡々と読んでいく作品です。 時代の細やかな断片と、それによって変わっていく主人公や人々が、 自分の中にもあった変化だったり、自分が味わうことができなかった変化だったりして、懐かしさと不思議さを感じ続ける作品でした。 @ネタバレ開始 どこで間違ったのか。 それが見つからないのが本当に苦しくなってきました。 時代の中でたゆたっていくうちに、気づけば戻れないところまで来てしまったような、そんな感覚を覚えます。 @ネタバレ終了
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来たりてモグモグ「えっそんなものあげちゃうの!?」ってところから始まり、 そのあげた影響を実際にゲームで味わえるのがとても楽しい作品でした! かわいいデザインと同じようにすごく言葉やシナリオもかわいい作品でした。
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ヘデラの花が枯れるまで
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夜半に道連れほんとに何度読んでもあらゆる方向から心を揺さぶられ続ける作品です。 またこれから何度も二人に会いに行き、二人のこれからを想うことになるんだと思います。 ぜひ皆様にもこの作品に、二人に出会ってほしいです。 @ネタバレ開始 何か一言書きたいと思って、END3を見ているのですが今でも鳥肌が立ちます。 もともと紫色が好きだったのですが、もっと好きになった気がします。 改めて素晴らしい作品をありがとうございました。 @ネタバレ終了
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ティラノフェス2024オープニング
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通り雨のよびごえ端正なグラフィックと、縦書きの美しい文体の中で繰り広げられる二人の会話が繰り広げられていきます。くすんだ青、と言っていいのでしょうか、色合いもすごく印象的です。雨の日のあの静かな雰囲気がすごく合う話でした。霧雨と環境音で二人以外の全てが遮断されているかのような空気がとてもよかったです。 実況をさせていただいたのですが、非常に声に出していて気持ちのいい、美しい言葉で、読み応えがありました。 二人の性格や互いへの思いが対称的で、それを楽しんでいるうちにすこしずつわかっていく二人の事情が非常に心に来るもので、だからこそエンディングのあの結末がとても印象に残りました。 @ネタバレ開始 姿と文字がどちらに配置されてるかで映唯なのかウツリなのかがわかるデザインがめちゃくちゃ好きです。切り替わるたびに物語が一歩ずつ終幕に近づいているような感じがしました。 「歌えるよ。君にしか聞こえない歌」「おやすみ。きっと明日も雨だ」って言い回しが、意味とか超えてすごく刺さります。 エンディングはどちらも好きですが、でもやっぱり破滅を願う方が好きですね…。君は見なくてもいい、と言っていても返り血は対称形で「二人」が浴びているのが非常に印象的でした。でも、せめてこれからの破滅的な自由が、少しでも長く続くことを願うことしかもうできないのでしょう。きっと、この物語が始まるずっと前に、二人は戻れないところまで来ていたのでしょうね…。 非常に切なく、でも不思議な爽やかささえある、いいノベルゲームでした。ありがとうございました。 @ネタバレ終了
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わだつみは水底に眠る紫がかった色彩とBGMがすごく雰囲気がよく、最初からすーっと世界に引き込まれていきました。古いテレビをモチーフにした画面構成もすごく素敵で、 現れた謎の存在と会話をしていくのですが、その言葉が本当に独特で、印象的で、ある種哲学的だけどでもそこに優しさも感じるもので、ものすごくずしんと来る、忘れられないような言葉がありました。 私も確かに終わりの時にはこんな時間があったらいいかもしれないなと、そんなことを考えたりしました。 @ネタバレ開始 話し相手のお魚さんがやたら色々と知っていて、「あれ、なんでこんなこと知っているんだろう…」と思っていました。それが、主人公と会話した内容から来ているのだと気づいた時、二人の間に流れた時間が見えたような気がして、すごく心にきました。 「一滴の水に、充分な愛、それと多少の塩化ナトリウムがあればそれは海と言えるでしょう?」 って言葉がめちゃくちゃ刺さりました。他にも心を揺さぶるような言葉がいっぱいあって、読んでいてグッときました。 バックログでしか読めないものや、バックログで読むと言葉が変わっていたり、本当に色々な形で言葉を読ませてくれるいい作品でした。素敵な物語をありがとうございます。 @ネタバレ終了
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神をもすら裁けない復讐屋という裏社会に生きる二人の物語が淡々と辛い描写で描かれながらも、言葉の端々や文体、かわいらしくもどこか切ないイラスト、哀しいBGMに何か不思議な、遠回しな優しさを感じました。読み進める度に、確かに二人にはそう言う感じの優しさが降り注いでほしいなと、短いながらも、驚きの展開や伏線回収があって、すごくいい物語でした。エンディング全部好きですが、特にエンド1が好きです。 @ネタバレ開始 エンド1の最後のルカとメアリの笑顔がすごく印象的でした。幸せと哀しみが両方あって。人類を滅ぼして二人で幸せになって…。 全てのエンドが明確に幸福でも明確に不幸でもない、強いて言えばメリバに当たるのが本当に好きです。よかったです…。 @ネタバレ終了