二日目のカレーのレビューコレクション
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人狼の館 ーepisode0ー全てのエンディングを迎えサブストーリーも全て観させていただきました。 前日譚としてとても興味惹かれる内容でした。 @ネタバレ開始 回収を進めていくうちにプロジェクトXⅡの参加者達やゲイル、サラ 教団の信者(以下デフォルト名のミラ)の両親、そしてミラ自身の 人となりが少しずつ分かってくる構成にワクワクさせられました。 また、ゲイルの言には教訓にしたくなるものが多く、例えば 普段の生活の中で「負の感情なんてなければいいのに」と 思うことが多々ありますが彼の 「痛みも苦しみも、恐怖だった、何一つ捨てていい感情なんてありません」 「不幸を嘆く心があるから、幸せを噛みしめることが出来る」 という言葉は胸を打つものがありました。 そんなゲイルを喪い、ある種の狂信者となったミラとプロジェクトXⅢの 参加者、そしてグレイがどのような帰結を迎えるのか楽しみでなりません。 サブストーリー、特に『クララ・キャンティの最期』は途中まで あまりにもクララが可哀そうだという気持ちで見ていましたが、 蓄音機の悪霊が出てきたり、クララ殺害はシリウスだと思わせる描写がありましたがそう単純な話ではなさそうで、悪霊の生前を含む、事の真相が 続きで明かされるのか非常に楽しみになりました。 エンディングのうち「貴方の代わりはいくらでも」の内容には ゾッとさせられました。ミラになり替わろうとした FXVⅢ-3-11は続きでも登場するのかとても気になります。 また、「ま、いっかー」エンドは予想していなかったコミカルさで とても楽しく和んだ気持ちになれました。 @ネタバレ終了 オープニング、エンディングともにハイクオリティで 見入ってしまいました。 また、随所に挿入されるボイスも効果的だったと思います。 続きを楽しみにしております。 -
墓守の歌フェス開催につき再コメントさせていただきます。 引き込まれるストーリーに、人数を絞った魅力的な登場人物たち。そして、 Live2Dによる滑らかな動きを駆使した演出が見応えのある作品でした。 主題歌「あなたが眠るまで」も作品に合ったとても素敵な歌でした。 -
反動のクラウドレイジ-ACT2フェス開催に便乗して再コメントさせていただきます。 @ネタバレ開始 ACT1の時点でここまで臨界被害者に対する差別問題に踏み込んでくるとは 思っていませんでした。 その差別が根底にある『反動のクラウドレイジ』計画が古賀さんから 語られた時は、タイトル回収が行われたこともあって 心の底から戦慄しました。 最早、退くに退けなくなった感のある臨界人サイド、 (そもそも退く気などないのかもしれませんが) その臨界人側に走ってしまった辰木。 彼らと相対する佐富たち、生死不明の吉良さんに、一度死亡していた桧、 レインダスト化してしまった友瀬、そして仙原…。 松ヶ枝さんの真意が古賀さんが言っていたように、 佐富に自分を止めてもらいというものなのか、それとも…。 彼らの帰結をこの目で見届けたいと心から思っています。 @ネタバレ終了 今後の作者様の創作活動を全力で応援しています! -
嘘の手紙短いながらも、原田くん、山中くん両名の心理描写がとても丁寧で、 モノクロを基調とした背景描写も見応えがあり、 最後までとても楽しくプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 ED1~3を迎え、「ああ、これはもう(山中くんは)ダメかもしれない」 と思い、ED4に至る途中で手紙を開封して「生きたい」と書かれているのを 見て、その願いは叶わなかったのか…と思いきや、山中くんの「頑張るから」という言葉に手紙の裏に小さく書かれた清浜病院の名前。 エピローグは手に汗握る思いで読み始めました。 間違いなく山中くんの友人ではあったが、 いじめを止めようとはしなかった原田くん。 自身の転校後の原田くんの様子を聞いて笑みが顔に出てしまい、 10年後にバチが当たったと思う山中くん。 そして、手紙を送ることに対する葛藤と本心。 この辺りのモノローグは固唾を呑むような心境で読み進めていました。 そして山中くんに届く原田くんの『頑張れ!!』という声。 清浜病院にかかってきた1本の電話。 最後まで読み進めて本当に良かったと思える瞬間でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 -
あやかし温泉 うせもの係とても楽しくプレイさせていただきました。 みたけさんの絵柄に見事に落とし込まれた日本古来の妖たちは、 豊富な表情差分もあって見ていてとても楽しいものでした。 @ネタバレ開始 主人公のウズラは可愛らしく、周囲の助けもあって徐々に失せもの係として 言動が落ち着いたものになっていく様子や最後のクロガマへの対処などは とても好感が持てるものでした。 そんなウズラを支える『湯処おろち』の面々も、 ハナオとモズはとても頼もしい先輩で、ミズチは自分に非があれば 「軽率なことを言って すまなかった」とウズラに謝罪でき、 失せもの係であることを望むウズラに 「きみは、きみが望む限り私たちと同じ失せもの係だ。」と言える 立派な上役で、こんな職場で働けるウズラが羨ましくなりました。 また、ミズチが 「失せものとは、帰るべき場所を見失ったもの そんなものたちを少しでも守ることが出来たらいい」 と語っているのを聴いて、身の回りのものを大切にしたいという気持ちが 強くなりました。 女将のオロチもクロガマの一件でのウズラたちへの言葉や、 クロガマの石化を解く度量など、「甘くなった」と自嘲気味に 言っていましたが、いい女将さんだとおもいました。 (まさかミズチの祖母だったとは!) また、その後のウズラとのやり取りも素敵なものでした。 「帰る場所がわからぬなら、自分で選んでしまえば良いのじゃ」 そんな言葉を聞いてなお、失せもの係であることを選んだウズラは本当に 立派だと思います。 些細なことですが、クロガマの件の終盤のモズのセリフ 「まー、大円満の方が~」ですが、 ”大団円”のほうが良いのではないかと思いました。 @ネタバレ終了 各種スチルも非常にクオリティが高く、 メニューにカーソルを合わせた時のアヒルやカッパも可愛くて 見ていて和みました。 素敵な作品を本当にありがとうございました。 -
ズレてるふたりとても楽しくプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 テリー視点からプレイしたのですが、片やオムライス、片や布団の話を しているのに全く会話に違和感を覚えませんでした。 例えば、ソースについてテリーはオムライス用ソースの話をしているのに ビリーは情報源だと思っているなど、プレイ後に本当に見事だと 唸らされました。 あと、ビリーの持つ『物への回復魔法』ですが、凄く羨ましい能力です! 私も使えたらいいのにと心底思いました。 @ネタバレ終了 楽しい作品をありがとうございました。 -
怪異ジャッジ・ドリーミー定番のBGMを聞くと安心感さえ感じるようになってきており、 最後までとても楽しくプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 ジャッジ中のアニメーションが短いながらも見応えがあり、 ユニコーンの背中のリボンが羽を模している 角と思われていた部分は実は蚊の口器を思わせる口だったなど 相変わらず怪異たちのデザインが素晴らしかったです。 「現世の苦悩」を吸い取って体の調子を整える、 人間を「造形が美しく愛おしい」と感じてコレクションするなど、 怪異たちの生態も相変わらず興味深いものでした。 中でも「サンシャイン」の言動と失敗時の結末には 背筋に冷たいものが走る感覚を覚えるほどでした。 怪異変貌者たちのその後をシークレット・レポートで読みましたが、 それなりに前向きに日々を過ごしているようで安心しました。 特にユウトさんの境遇はかつての自分を見ているようで身につまされる 思いがしていたので、心からホッとしました。 また、ハッピーそうに見られることに抵抗を感じるようになってしまった アマミヤさんを見て、仮に自分が不幸な境遇に陥っても、 決して他者に不幸アピールなどするものではないと強く思いました。 ソウタさんは『怪異ジャッジ・イリュージョン』で登場した フミヤさんを天文同好会に勧誘していたようですが、 (時系列としてはソウタさんが怪異化する前でしょうか) その後どうなったのか非常に気になります。 @ネタバレ終了 素敵な作品を本当にありがとうございました。 -
バッドエンドの世界 -少女-ノーマルバッドエンド2種。 バッドエンド2種。 真のバッドエンド。 IFエンドの計6種類のエンディングを迎えました。 タイトル通りではありますが、ただ悲しいだけではない とても素敵な物語でした。 @ネタバレ開始 他のルートでも好人物でしたが、 真バッドエンドルートでチャーミルを想い、彼女に『罪悪感』について説き、 デイズの共犯者となり、あやとりの糸を渡すジムの姿は 私にとって本当に眩しいものでした。 チャーミルのお友達『マリア』の名前がIFルートで亡母と同じものだった ことが分かり、心がマヒしながらも根底に母を想う心が残っていたが故の 名付けなのかもしれないと思うと胸が苦しくなりました。 また『復讐を誓った日』をプレイした時から、自分で服を作れるチャーミルが なぜ男物の、お世辞にもかわいいとは言えない服を着続けているのか 気になっていました。 単に心がマヒしているからではなく、あの服は父が子供の頃に着ていた物の お下がり、つまりは父の形見だから着続けているのではないかと 妄想してしまいました。 そんな両親に対する悲しみがやっと芽生えたところで迎えた真バッドエンド。 とても悲しい結末でしたが、父クレメンスと抱き合う彼女の姿は心から美しいと 思えるものでした。 温かなクレメンス一家、勝手に家に上がり込むやたらとフランクなジム、 そして、ぬいぐるみデイズが登場するIFルートは微笑ましくもあり、 本編の結末とBGMのためか、どこか物悲しくもあり、非常に独特な 雰囲気でとても印象深かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品を本当にありがとうございました。 -
三途の川電鉄全てのエンディングが一筋縄ではいかないものばかりで とても楽しくプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 天使エンディングでは、初めて主人公の姿が見られたと思ったら プラナリアと合体させられとんでもない姿になってしまい、 あまつさえ、夕飯のカレーの具材にもされてしまっている様子で、 非常にインパクトの強いものでした。 及川エンディングでは異様に長いリムジンと彼の姿に吹き出すとともに、 百兆円を手にした後も人柄が変わっていないこと、 死にたがっていた彼が報われたことにホッとしました。 鮎澤エンディングは初めて見た時は単に空腹が満たされて眠くなったのかと 思いましたが、6つ目のエンディングを迎えた後だと 主人公が鮎澤に一服盛られたとしか考えられずゾッとしました。 @ネタバレ終了 登場人物たちの差分も豊富で見ていて楽しかったです。 素敵な作品を本当にありがとうございました。 -
めんごめんごのから騒ぎ全てのエンディングを迎えました。 謝罪会見でのリアクションが成功時、失敗時共にネタ満載で とても面白かったです。 登場人物たちや記者たちの属している法人の名前、 バックログや各種メニュー画面の背景なども遊び心にあふれていて とても楽しいものでした。 @ネタバレ開始 笑えるだけでなく『ホテル利辺天諏』と444号室の由来や 出巣代名誉会長の言動など、 教訓にしたくなるような言葉も多く、それらを思い出すために 再度プレイしたくなる。私にとって本作はそんな作品となりました。 出巣代名誉会長の会見時の行動は、かつての船場吉兆の女将のようでしたが、 前述の通り、彼女の言動には教訓としたくなるものが多く、 DIY技術も常人離れしており 侵略宇宙人にも立ち向かおうとするなど、非常に魅力的な人物でした。 主人公の免悟はいささか頼りない面はあるものの、母の助けを借りつつ 謝罪会見をやり遂げた姿は立派でしたし、彼のリアクションは本当に 爆笑ものでした。 「めんご宇宙へ」エンドでのサンダーバードを彷彿とさせるカウントダウンや、 前述の記者会見時のリアクションでの様々なネタもウケました。 (のりピー語、MB5、前田のクラッカー、ジーコサッカー、 バカボンなどなど) 個人的に一番好きなエンディングは「めんご 新たなる未来へ」です。 これからも希望を持って進んでいこう! @ネタバレ終了 楽しい作品を本当にありがとうございました。
