二日目のカレーのレビューコレクション
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悪魔のリンゴ売り全てのエンディングを迎えました。 ターゲット相手に繰り広げるセールストークがとても楽しかったです。 @ネタバレ開始 ターゲットたちの背景も実の興味深いものでした。 「綺麗であり続けなければ」という不安感に苛まれるマショット。 経済的には豊かになったが心が満たされなくなったペコリス。 ひたすら穏やかな世界を望んでいたモノリック。 お客を奪われてしまったエンターテイナーのランクス。 悪人というわけではなかった彼らのことを思うと、魂を売ってシーゼの 使い魔になるのはまだしも、寿命でドップルの代金を払うことなく、 できれば記憶消去魔法のプロに解毒してもらいドップルと決別して 過ごしてほしいと思ってしまいます。 その一方でシーゼのマスターにもなるべく長生きしてほしい とも思ってしまったりして、登場キャラクター各々が本当に 魅力的な作品でした。 @ネタバレ終了 今後、シリーズ化されると個人的に嬉しく思います。 素敵な作品を本当にありがとうございました。
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八ツ神のかみかくし全てのエンディングを迎えました。 最後までとても楽しくプレイさせていただきました。 神々がそれぞれ抱える悩みや、凄惨ともいえる過去が明らかになるにつれて、 この物語はどう落着するのだろうという興味が強くなっていきました。 @ネタバレ開始 七柱の神々は皆、外見、性格、言動、など非常に個性的で 魅力あふれるキャラクター達だったと思います。 特に自分の意思で人生を歩みたいと願っていた美布のエピソードは、 読んでいて「なんとか人間になれないものか」と強く思ってしまいました。 クリア後の『それから』を読んで、円満解決とはいかないまでも 七柱の神々がそれぞれの生き方を見出しているようで嬉しかったですし、 エンディング1で掟を破ることなく呼ヶ野にやってきて、 家庭を持った冬を見守る黒鷹の姿には感慨深いものがありました。 また、冬からもらった呼ヶ野祭の写真を「美しい」と言っていた禄生の末路は とても悲しいものだったので、あのような悲劇が繰り返されない 敷之山になることを願わずにはいられません。 主人公の冬は個人的にとても好感度の高い主人公でした。 クラスメイトから「気遣いの鬼」と呼ばれる人当たりの良さ、 恵太がいなぎのアルバイトに来ていた時に母の夏美と少しぎくしゃくしましたが それを引きずらないように努める姿勢、言動にトゲがなく『それから』に 書かれている人に対する線引きなども多くの人に当てはまるであろうことで、 不快感を覚えることが全くない主人公でした。 母の夏美に貝原や世良と弟の一馬といった人間たちや 傍仕えたちもとても魅力的なキャラクターたちでした。 前述の通りクリア後の『それから』もとても興味深く読ませていただきました。 世良が番外編で冬をファーストネームで呼びそうになっていたのは そういうことだったのかと腑に落ちたり、 七柱の神々のその後や能力を初めとした詳細など 読んでいてとても面白かったです。 (本編での沙里と冬のやり取りや『それから』の『儀式』のスチルを見るに 沙里が器に選んだのはやはり世良ということなのでしょうか?) @ネタバレ終了 豊富な衣装差分も見ごたえがありましたし、 コメディ調の日常風景も読んでいて楽しかったです。 素敵な作品を本当にありがとうございました。
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墓守の歌真エンド・NORMALエンドともに迎えました。 とても楽しくプレイさせていただきました。 導入部でおじさんがシルシについて語っている時から 彼の明るさとは裏腹に不穏な感じがして、 さらに「腹が減って死にそうだ」と言って登場しては ユエに石を投げつけてくるヴェラで物語に引き込まれました。 Live2Dによる動きも滑らかで、特にラスはその得体の知れなさ 異形感が見事に表現されていたと思います。 @ネタバレ開始 それほど多く無い出番でノブルの人となりがしっかり描かれており ユエが天環の儀式で生への執着を与えてしまうことに 十分な説得力があったと思います。 プリーゴウとの戦い、その後のヴェラとのやり取りを経て迎えた エンドロールを見ながら「あなたが眠るまで」を聞いていると 目頭が熱くなりました。 その後のシーンで心残りはなくなったと言うノブルと 相変わらずな様子のヴェラを見て最後までプレイして 本当に良かったと思えました。 @ネタバレ終了 エクストラモードでの登場人物紹介もとても興味深く読ませていただきました。 素敵な作品をありがとうございました。
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ひねくれじいさん×嘘つき少女Talesで『成仏してね?』を読んでいたので、 じいさんと少女の関係などはあらかじめわかっていましたが、 映像と音楽のあるゲームの方もプレイして本当に良かったと思える 素敵なお話でした。 @ネタバレ開始 作品紹介のところに『攻撃的な言葉が苦手な方はご注意ください。』と ありましたが、温かい言葉にあふれていた作品だと私は感じました。 また、教訓になる言葉も多かったように思います。一例をあげると 「けど何を言われても、それはその人がそう思ってるだけ 私はそう思ってないから、関係ない」 生きていくうえで支えになる言葉ではないかと思いました。 バッドエンドルートでのバースデーケーキのシーンは 本当にほほえましかったですし、 最期を看取られるときのじいさんの穏やかな顔、 少女の唄う「ハッピバ~スデ~、私ぃ~!」で締めくくられる物語、 天使となったチャーミングなおばあちゃん、 少女とじいさんのその後などなど 短いプレイ時間の中に素敵なものがたくさん詰まった作品でした。 @ネタバレ終了 本作から暖かくて前向きになれる気持ちをいただきました。 素敵な作品をありがとうございました。
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エイプリル探偵事務所とてもグラフィックのクオリティが高く、助手はもちろんのこと アイアンムッシュ警部や、それほどセリフの多くない被疑者たちも みんなとてもいいキャラしてました。 @ネタバレ開始 一人称が”ボク”だったのでもしやとは思いましたが、 本当に”ジョシュア君”だったとはw 彼の言動は本当に面白かったです。 また、欲を言えばアイアンムッシュ警部のヒントを 人物メモから読み返すことができればうれしかったです。 @ネタバレ終了 楽しいゲームをありがとうございました。
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やっぱ叩けば直るだろ?サクッと遊べてとても楽しかったです。 @ネタバレ開始 ジッカーさんとBKが現役時代から現在に至るまで仲がよさそうで 二人のやり取りは見ていて和みました。 だからこそ不穏な発言をするBKがどんな結末を迎えるのか心配もしましたが、 END2でいい感じに落着して本当にうれしかったです。 @ネタバレ終了 また、リコペマさんのほかの作品でもそうですが、 BGMがとても作中の雰囲気に合っていて、 本作でもずっと聞いていても飽きが来ない とてもいい曲だったと思います。 楽しい作品をありがとうございました。
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Fix My Junk.全てのエンディングを迎え、バッジを二つとも獲得しました。 物語、グラフィック、キャラクター、世界観 いずれもが秀逸な作品だと思います。 修理パートのパズルも私にとってちょうどよい難易度で、 攻略に頼らずにクリアできました。 車内で聴くラジオや、それによって変化する会話も楽しかったです。 @ネタバレ開始 ミオマルの瞳の色がハリマと同じ赤だったことから彼の正体については ある程度予想がついていましたが、ハリマが『針真 万都理』の データクローンというのは意表を突かれました。 てっきりミオマルの製作者が自分を模したAIを作ったのかと思ていましたが、 自分で作ったのではないどころか『針真 万都理』人格データそのもの だったとは…。 飲酒量を制御できないのも針真のカスタマイズによるものかと思っていました。 GSO社の人間の命令に逆らうミオマルや、 ミオマル修理中に見た、人間だった針真と生まれて間もないミオマルの光景は 見ていて目頭が熱くなり、 その後END3を迎えたことで本当に満たされた気持ちになりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品を本当にありがとうございました。
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怪異ジャッジ・イリュージョンとても楽しくプレイさせていただきました。 第6弾にもなるのにこれだけ個性豊かな怪異達を生み出せていることに ただただ脱帽するばかりです。 怪異の様子を見ているときの演出も凝っていて とても見ごたえがありました。 @ネタバレ開始 どの怪異も印象的でしたが特に強く印象に残っているのは 『ブックシェルフ(フミヤさん)』でした。 私は彼のような「頭脳派キャラ」ではないですが、 周りとの知識量の差に焦りを覚えたことは一度や二度ではありません。 フミヤさんには「人は人、自分は自分」という気持ちを持って 生きていってほしいと思わずにはいられませんでした。 また、『ファクトリー(アヤカさん)』の持つ 「仕事としてものづくりをしなければという義務感との葛藤」も 趣味の延長を仕事にした時の難しさというものが見て取れる 考えさせられるシナリオだったと思います。 @ネタバレ終了 プレイしていて本当に楽しかったです。 素敵な作品を本当にありがとうございました。
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イーモズとポテソンの事件簿〜あるイモ農家の悲劇〜イーモズ、ポテソン、そしてイモ1~4たちみんな見た目だけでなく言動もキャラが立っていてミステリー物としてとても面白かったです。 @ネタバレ開始 いつか出所したイモ2も交えた続編が作られると、とてもうれしく思います。 @ネタバレ終了 サクッと遊べてとても楽しい作品をありがとうございました。
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Bar Flor週末の夜更けにでも静かに読み進めたくなるような、 そんな雰囲気と表裏のあるカクテルの設定やイラストが素晴らしい 作品だと思います。 また、随所で挿入されるアニメーションも何度も見返したくなるほどの ものでした。 @ネタバレ開始 作中で全てが語られるわけではありませんが、 点と点が線になるような感覚を味わえる作品でした。 また、作中で語られている女性の回復と、 主人公のためにクリアカメリアを作ったマスターが報われることを 願わずにはいられません。 @ネタバレ終了 素敵な作品を本当にありがとうございました。