SHIAのレビューコレクション
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世界崩壊まであと5分【コメディ】残り5分で世界が終わる! 人生も終わる!というスレスレな300秒をいかにして使うかに全力を注ぐゲームでした。 世界の終わりを相棒と一緒に…あ、相棒、あなた、まさかのカラカラ―――!? @ネタバレ開始 初回は恋愛エンドで、隕石を打ち砕く一人の乙女によって世界が取り戻されました(偉大すぎる乙女様…!) ジェットパックを手に入れた後の、カラカラと回すハムスターちゃんで飛んでいくのがとても面白かったです。 チートモンスターによるエンドなど過去作をプレイしているとさらに「あ、あなたは…!」と楽しくなるシーンがいくつもあり、とても面白くて全エンド回収するぞーと燃えました。人知れず隕石をも滑らせるバナナは偉大。 @ネタバレ終了 一周も大変コンパクトにサクサク進み、次が見たくなる面白いエンドに溢れていて周回も楽しくプレイさせていただきました。オープニングを飛ばして探索パートから始められる仕様もとてもよかったです。 素敵な作品をありがとうございました!
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だれか猫になってくれ!ワルッと団の方々が登場する作品を多くプレイしてきた身としては、ねこちゃんになる四天王さんたちと聞いた瞬間にポチッと光の速さでダウンロードボタンを押していました。 パパラッチくんの加工技術が大変面白く、全エンド制覇したくなりました! @ネタバレ開始 飼い主さんと猫さんともに動く動く動く…! とてもかわいい画面に癒されました! どの猫ちゃんもかわいすぎて、参加賞に対しても心の中で「グランプリだよ~~!!」と勝手に賞を贈っていました。 お気に入りは「使い魔と魔法の実験」と「パン職人」です。特に後者は加工される前から「なんかこねてる人になってるw」と笑いが抑えきれませんでした(波動を受けよ!や蛇と蛇つかいなどもとても面白かったです! パパラッチくんの加工の無限の可能性よ…!)。 個人的に一番大好きな猫さんである超癒し系キャットのウィンドにゃんさんをもふもふしたりしてみたい~~かわいすぎる~~♡♡♡と画面の前で悶えました。かわいすぎてハートがいくつもついてしまいます。 一度見たエンドはエンドリストから何度でも見られる仕様なのも嬉しかったです。 全エンド揃うと壮観でした! @ネタバレ終了 かわいいねこちゃんと素晴らしすぎる加工技術にたくさん笑った、癒しの一時でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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PANDORA ODD心の鎖を解いていくか、触れることないままエンディングを迎えるか…なかなかに悩ましい選択の連続でした。 攻略難易度は非常に親切で、選択肢がどのエンディングへ向かっていくかが分かりやすくてサクサクと全エンド回収できました。 @ネタバレ開始 プレイ順に書いていきます。長文感想ですみません…! ●犬飼くん 主人公である先生を慕ってくれるかわいい犬飼くん(おでこかわいい♡)でしたが、なにやらガラの悪い方々に絡まれている…!?と心配になりつつ、いざボコボコにされた状態で目の前に現れたときは「何が起きた!? 誰にやられたの!? どこの組の仕業!? カタギに手を出すなんて、しかも私の可愛い生徒に手を出すなんざ、ボコして海の藻屑にして魚のご飯にするぞゴラァ!」などとノーブレスで私の中の極道が目覚めました(なんだって?) 初回はハッピーエンドで隣に立つ幸せな二人を眺めてニコニコしました。こちらのルートは彼の特殊な性癖が秘められたままなので、まさか彼にあんな願望があるとは露知らず…かわいい生徒からかわいい恋人のままの印象で終わりました。 そして、いざ禁断のパンドラの箱ルートを…教師と生徒の恋愛は世間的には完全にアウトなので、学校を辞めると言われたときは「早まるな少年!」と思いましたが、それ以上に彼のご両親が教師と一緒に住むことにいいよと許可してしまうことに驚きでした。 犬飼くんのご家庭が複雑なのは端々に感じていましたが、ここまでとは…犬飼くんのこれまでの人生の苦労を思うと胸が苦しくなりました。 からのーーーーー!!!! わんこーーー!!! あー、ご両親んんんんんん!!!(あまりの驚愕に言葉を失う) 最後の最後の終わり方までもう破滅の足音がヒシヒシとしていて、情報量の多さに脳がダウンしました…ご両親…あ、粗大ゴミ? 粗大ゴミを適切に処理したということでいいのですよね…(震え声/私は何も見なかったと目を逸らす) こちらのルートは最後のピコンピコンと出続けた言葉たちが不穏すぎて、これから二人がどうなってしまうのか気になりすぎるーー!と思いながらの終わりでした。(本当にどうなってしまうのか気になります…) (ロストエンドは行きつくところまでいってしまった犬飼くんのことを思うと苦い気持ちになりました。この後もおそらく薬物が一時忘れさせてくれる現実に縋りたいであろう彼は、二度と日向の世界には戻ってこられないんだろうなと思うとやりきれない気持ちになりました…。) ●明野くん 犬飼くんのご両親と同じ場所に夫も埋めなきゃ(真顔)…と思う出だしで、これはもう主人公の立場にも心が痛みました。夫とは対極地にいるようなやさしい明野くんに癒されまくりでした(※この時の私は明野くんに対してまだピュア100%の眼差しを注いでいました)。 犬飼くん同様、初めはハッピーエンドで離婚をもぎ取ってきたスパダリ明野くんに…あ、ニュースは聞こえなかった…行方不明者のニュースなんて聞こえなかった…スパダリ明野くんとの未来が幸せに続くように願って読了です。 そして、いざパンドラルート…行方不明者のニュースがかわいく思える展開が待っていて、心臓がヒャッ!となりました。ある意味では女性にとっては「翠様っ!!」と言ってそのカプセルを使いたくなる人がゴマンといそう&製薬会社や美容会社がこぞって「翠様っ!!」となりそうな気配がヒシヒシとしてくる効果ですが、お子さんと触れ合いたい主人公にとっては不幸にもほどがある…な展開、ぞくぞくしました。 カプセルのことだけでも私の頭はパーン!となったのに、明野くんの正体と本性と暴力夫くん生成には怖すぎてガタガタと震えるよりほかありませんでした…私が見ていたスパダリ明野くんは本当に存在していなかったの? お薬で見た幻覚? お願い、存在していると言って…!(※存在していませんでした) 主人公さんがこの先どうなってしまうのか、なによりお子さんがどうなってしまうのかが心配な終わりでした。 不穏すぎて「あわわ…あわわわ…」という声ばかりが出るエンドでした(涙) (ロストエンドは夫さんがこの後始末されてしまいそうだなと思いつつ、主人公さんの人生が不憫すぎて震えました…ずっと殴られたりしてきて最後がこれとは…。) ●宝矢くん プレイヤーにも全く縁のないキラキラした世界の方のお話、既にプレイした2人と異なり主人公との間に距離があるのは新鮮でした。30万円の悪い子デビューで手に入れる登録者400万人超えの大人気実況者との恋とはどんなものか…ドキドキしつつのプレイでした。 100万円のゲーム(差額70万円)が出てきた瞬間に「これは悪い予感がする!」と警告音がビービーと脳内に鳴り響きました。後々に裏切る気がするという直感がしました。ざわざわと胸騒ぎが止まらず、偽々人さんには常に疑心暗鬼な気持ちに…この直感は後々に当たっていて「ですよね!!(大声)」でした。偽々人さん…怖い! 予想通りの裏切り展開、しかも未成年との恋愛報道ともなれば方々の心象も最悪な中、二人の行く末がどうなるのかとハラハラしていたところ、ハッピーエンドは裕福ではないけれど手を取り合って生きていく二人にはほっこりしました。主人公さんがブロックを選んだことが、絶対に報われる日が来ますように…! パンドラルートはプレイ済みの二人の人死にが出る展開と比べたら随分とマイルドに感じられました。他の人には見せないような依存ぶりを発揮している宝矢くんですが、人間的に根っこの部分がやさしいものね…なんて思いながらエンドクレジットを眺めました。 クレジット後の振り込みシーンは「なんで…なんで振り込みを要求し続けるの…もう終わらせてあげてよ…」という偽々人さんがガチの悪人っぷりを見せてくれていて、宝矢くんが幸せになれる勝ち筋がゼロすぎて悲しい音楽と相まってお通夜のような気持ちで読了となりました。宝矢くん、背負いすぎでは…! 他の2人は人死にを出してでも幸せをもぎ取ったよ…! 君も人死に覚悟で幸せになってほしかった…!(宝矢くんが不憫すぎておかしなことを言いだすプレイヤー) (ロストエンドはまさかの寝取られてる…!?で、これはこれでバッドエンドみがあまりにも強くて衝撃でした…! 悪い顔をしている偽々人さんが本当に悪い人すぎて…!) ●仁さん 攻略対象が極道というとても貴重な御方、最後まで取ってあった楽しみと言っても過言ではない方です。 警 察 局 長 の 娘 (仁さんにとってパワーワードすぎる)という立場の主人公さんに、これはもう関わってはいけない・出逢ってはいけなかった二人という、正に王子と人魚姫のお話に近いドラマを感じました。 仁さんが誰なのかを知らずに接する・知った後も態度を変えることなく接する主人公さんの真っ直ぐさが素敵で、ほのぼのとした2人のやり取りにニヤニヤが止まらなかったです。こんなイイ男、惚れてしまう…!(さらに酒に弱い極道とか、こんなイイ男、惚れてしまう…!) 刺青がバシバシに掘られたスチルは大変な迫力がありました! これぞ極道の漢…なのにオムライス作ってくれるの素敵すぎでした。こんなイイ男、惚れてしまう…!(何回目よ) ハッピーエンドは大変さわやかかつ甘々ハッピーな終わりで、スパダリ仁さん(※こちらのスパダリは明野さんと違い本当に存在していてよかった)と末長く幸せに~!と心から拍手でした。全世界の私がスタンディングオベーションです。極道の世界は色々あると思いますが、主人公さんと仁さんならこれからも大丈夫だろうなと思う素敵な絆に、心がキュンでした。 対するパンドラルートは仁さんが実際に手を汚し…という展開になり、組を出る!と言い出したので「出れるものなのですか…?」と半信半疑、ここからどう転がるのかエンディングの予想ができないままエンドクレジットに突入して、早く最後が見たいよー!とそわそわしきりでした。 組を出た後はやはり温厚にはいかないよね…と、ぎっしり書かれている恨み言の数々に二人の幸せが一日でも長く続くことを願うばかりです。仁さんの哀愁漂う横顔があまり幸せそうでないのが切なかったです。個人的には主人公さんが組入りするハッピーエンドを推したい…! (ロストエンドは東城さんに監禁されていて、しかももうすぐ殺されるらしい…という展開に「今までのほのぼのどこいったの…さっきまでオムライス作ってもらってたのに…!」と、一気にメンタルが落ちました…この落下感すごいですね!) ●色々な元凶の人 スラム育ちとのことですが、組長になるまで一体何があったの…と思う歪みっぷりで、この人が特定の誰かを大切にしたいと思うことがあるのだろうかと思いました。人の不幸は蜜の味と言いますが、幸せなやつはみんな不幸になーれ!なそのスタイルに至るまでの物語、いつか紐解かれる日が来るのなら楽しみにしています。 今回も悲恋やハッピーエンドなど、たっぷりと楽しませていただきました。 どのキャラクターも個性的かつ魅力的ですが、個人的に一番好きなのは自分の軸がしっかりしていた仁さんでした(さらにハッピーエンド推し)。 スチルも大変豊富で、出てくる度に「素敵!」と心躍りました。押し倒されたり抱きしめられたり…こんなのキュンせずにはいられない~~! そしてその分バッドな展開のときのスチルが色々な意味でグサグサ刺さる~~!でした。 一番のお気に入りは宝矢くんの指輪と仁さんと抱き合うハッピーエンドの2枚です! ここまで大変長かったにもかかわらず、ご一読ありがとうございました。 今回もかなさんにしか描けない物語、堪能させていただきました! ハッピーエンドとパンドラ、ロストエンドとのまさに光と影ほどの違いもある物語展開が素晴らしく、いわゆる裏の顔というべきか真実の顔と言うべきか…人によって「うそぉおおーー!!」と叫びたくなる衝撃展開も本作の最大の魅力でした。 今作も、とても面白かったです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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与保比良莅と辻末杳哉(ヨモツヒラリとツジマツヨウヤ)こちらまでほんわりと幸せな気持ちになれる素晴らしいコーヒータイムでした。苦いはずなのに甘いという最高の一杯。 全カットすべてにイラストを用意しているという贅沢さで、立ち絵で話し続けるゲームにはないドラマティックな雰囲気がありました。 御二人の幸せな雰囲気に触発されて、急にコーヒーが飲みたくなってきます。 コーヒーの香りが漂ってきそうな素敵な作品をありがとうございました!
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短編ミステリー 闇の館の殺人いつも予想できない展開が押し寄せる真っ黒な犯人さんシリーズを制作されている作者さんの作品ということで、今回も怒涛のように押し寄せる闇の中から犯人、犯人、また犯人的なものなのだろう…と思っていたら。 違いました!!!(大声) これは紛うことなきミステリー!! @ネタバレ開始 そう来るのか!という方向からの言葉の使い方や背景が真っ暗であること…見事に引っかかりました。 館や闇…そういうパターンもありうるか…! ちょこちょこ違和感があるな…というのは読んでいてあったのですが、まさかの角度からこられたので推理はもちろん外れておりました(南無) そして、どこかで「犯人! わたしも犯人! 私も私も私も!」と親の顔より見た馴染み深い犯人さんたちが出てくるのではないかと期待している自分もいて、作者さんの犯人シリーズの中毒になっていることを自覚しました(*´ω`*) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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今日の晩ごはんは■■です白と黒でのみ彩られた世界…じわじわひたひたと侵食してくる不穏な気配が画面からにじみ出ていて、日が経つのが怖くなりました。 調べるものや出てくる人物は同じなのに、夕飯のメニュー一つでこれだけ世界が変わるとは、脱帽です! @ネタバレ開始 一番初めにオムライスに走った時点で「オムライス…トラウマになっちゃうよ…」と言いたくなってしまうほどのトラウマ的なお話が展開されましたが、シチューを挟んでのみんな大好きハンバーグは大体予想がついていたとはいえ「ほあああ…」と変な声が出ました。 確かにお父さんのハンバーグですね…最後の最後に一瞬だけお母さんの御顔がっ…! 御顔がっ…! 冷凍庫にぎゅうぎゅう詰めになっているそうなので、これから暫くお肉料理には困りませんね!(震え声) 4日目に到達すると明らかな歪みと異常さを醸し出してくる音楽が、物語の恐怖をさらに煽っていました。 いずれのお話もとても怖くて狂ってて(すみません褒めています)、とてもよかったです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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PetrichoR雨の音が印象的な本作、雨が降ったとき独特の匂いが思い出される切ない物語でした。 エンディングの深みのあるしっとりとした声のボーカル曲が非常に素晴らしい余韻をくれました。 @ネタバレ開始 Prologue→間違えてscene3に飛んでしまい「ほああ…見てしまった!」と大変重要なシーンから見てしまうやらかしをしましたが、半分ほど読む頃には何が起きてどうなったのか大体の予想がつき、結末がとても気になって弥一さんたちはどうなった!?と一気読みでした。 ストーカーがすべて悪い!と言いたいところですが、どんな人間であれ人一人を殺めてしまった事実に対する重責や呵責は耐えがたいものなのだろうというのがひしひしと伝わってきました。 愛しい人のために人生をかけた結果は、彼にとって満足のいくものだった…と思いたいです。 私もありえたかもしれないイフをちょっと想像してしまいましたが、彼女が幸せであることを知った彼がこれから先、人生を終える瞬間まで穏やかな心でいられることを願って。 もう交わらない運命かもしれませんが、それぞれの幸せを願わずにはいられない物語、終わりでした。 心にジーンときました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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Reise~旅の始まり~まさに奴隷のように扱われてしまっているライゼさん…あまりの不遇さと村人の態度の悪さに「退治されるべきは魔物ではなく村人では?」などと思いながらプレイを進めていると、どんどん雲行きが怪しくなっていきました。 そして、過去作プレイ済みのプレイヤーとしては嬉しい展開も! @ネタバレ開始 ユメさん、お久しぶりです! 過去作でお会いしたユメさんのご登場、しかも不死対決まであったりして読みごたえも抜群でした。 個人的にユメさんが最高に素敵だったのは、出てきた瞬間に反射で殴られ顔面が内側にボコボコに沈んだところでした…すみません、あれはさすがに笑いましたw(顔のパーツがメキョメキョに沈んでしまうなんて思わなかった!) 村人たちが木っ端微塵に灰は灰に塵は塵へ還っていくところは、読んでいてスッとしました。普段からライゼさんを好き勝手に道具のように使い、あんな目に遭わせていた張本人たちが消えていく様は長年こびりついていた汚れが落ちていくように爽快でした。 これから先、二人がどんな旅をするのか楽しみです。 どんな魔物や悪人が現れようと、ライゼさんとユメさんなら瞬殺でおわりそうですが…二人の行く先に幸多からんことを願っています。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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My fireどことなく懐かしさ漂う郷愁カラーのBGM、とても豊富で美しい独特な味のあるビジュアル、テンポよく進んでいく物語、フォロワーさんたちの間で話題になっていました通りとても素敵な作品でした。 @ネタバレ開始 ホノオくんが水が嫌いなので我慢したという最後のシーンが、個人的に大好きで「SUKI!!!!!」となりました。 ここで一気に胸にグッと来て、目がウルウルと…涙腺よわよわ族の中でもトップに位置する涙腺の弱さを誇る身としては、私もホノオくんのために泣くわけには…泣くわけには…あーー!!と、震えながら堪えました。 (ここで感じた「ホノオくんが地球外生命体?の頂点に立つ存在で、みんなを引き連れて地球から出ていったのかな…」とぼんやり思っていたところは、設定で明かされて大満足でした) 一番初めのホノオくんとのやり取りを通じて「あーかわいい。こういうヤンチャ盛りの子、かわいい♡」と画面の前でホノオくんのかわいさに目を細めていました。 お写真くれるホノオくんがかわいすぎるーなどと顔をほころばせていたところ、あまりにも突然すぎる急転直下に「は?」という声が出て、ホノオくんがいなくなっ…た…え…なにこのバッドエンド…と困惑しました。 私を正気に戻したのはホノオくんのお母さんの様子が激ヤバの極みすぎるところでした。 最初のお母様の様子には「突然愛しい子を失ったら誰でもこうなるだろう」と思っていたのですが、ホノオくんの頭のホノオが復活したあたりで激変するお母様に「ママン!? ちょっとそれはどうなのママン!?」と、明らかに正気を失っているお母様のご様子に私のほうが先に正気に戻ることに。 お祭りのときのお母様のセルフネグレクト具合や常軌を逸した行動は、怖いを通り越してホノオくんが見たら泣き出してしまうだろうな…と不憫でなりませんでした。 そういう意味で、あのシーンでお母様にも語りかけた…とそっと信じています。 添乗員さんのやさしさや見ているだけで元気になる笑顔の明るさが、最後までとても印象的でした。 物語読了後は、ホノオくんたちの設定を見て「なるほど!」と目が輝きました。 知りたいと思っていた細かいところや、舞台となった町のバスルートの各停車駅説明など、とても面白かったです。 ホノオくんが添乗員ちゃんと結婚したいのところは、本当にお似合いだったよ!と思いました。 次回作も楽しみにしています! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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噫、井戸に流るるひょんなことからロケに行くことになったルウさんの持ち前のバイタリティとテンションが支える物語、最後まで楽しませていただきました。 イラストはもちろんシーンの見せ方がとてもお上手で、ぐいぐいと引き込まれました。 @ネタバレ開始 パイセン、思ったほど悪いパイセンではなかったどころか、反応がかわいいうえにとてもやさしくて子想いな素敵なパイセンでした。 途中からルウさんの身を案じて「家に帰ってあたたかな布団で寝れ!」的なことも言い出し、今は悪い神様になってしまっているけれど、根は親だものね…と、やさしさにほっこりしました。 ルウさんのダンスの後、ちゃんとルウさんのお名前を呼んだのも打ち解けてきていた感じが伝わってきて、すごくいいなーと心にきました。 途中の人間風情の無礼はそのまま井戸に落ちてよし!と怒りが湧いてきましたが、その後の回想はなおのこと辛かったです…小さな子どもが寄ってたかってバシバシされて…もう滅んで当然、滅んでよかったです。生かしておく価値が見いだせない…。 ラストは忘れていた大切なものを取り戻してめでたしめでたし…というハッピーな終わりで胸が良い意味でスッとしました。天真爛漫で裏表のないルウさんだからこそできた、まさに運命の出逢いだったのだと思います。 本編終了後のルウさんがさらに成長を遂げたタイトルイラストは、とても嬉しい気持ちになりました。 @ネタバレ終了 終わってみたら心がほっこりとあたたかく元気になる素敵なお話でした。 素敵な作品をありがとうございました!