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SHIAのレビューコレクション

  • 人狼ハラスメント
    人狼ハラスメント
    キャラクターの御名前からして「ああ、雨宿りん様テイスト! 素敵!」と期待が高まる本作、人狼ゲームはルールを知っているくらいでリアルでは嗜んだことがないのですが…って言うか、あなたオブジェではなかったのですね!? @ネタバレ開始 今作も雨宿りん様テイスト炸裂で大変面白かったです!! 主人公も含めて誰もが怪しい人狼ゲーム…「オブジェだと思っていましたよ!?」と、いきなり人が増えてまさかの事態に画面の前で笑いがこらえきれず、さらに人が増え、もう誰もかれもが怪しく見えてきました。 そして、分かり切っていた私の常時発動固定スキル「バッドエンド一直線」が発動―――お肉美味しいと言っているうちに終了!!(バッドエンド一直線ならお任せくださいの安定のひよこユーザー) さらに草むらにサクッと倒れて終了! 右と左の人の比べていけないものを比べて終了! なんだったら村ごと消滅して終了! …ストレートにバッドエンドに進むこの直感力、涙が出てきます。 もののけさんとのエピソードは主人公の立ち絵がとんでもないことになっていたのを含めて、好きです。 ここからもののけさんルートか!?と思った瞬間に「Oh...」となりました。悲しみに机に突っ伏しました。 その悲しみをも吹き飛ばす「主人公ぉーーー!!?? 私の生きとし生けるもの主人公も含めてみな疑えは正しかったァー!!」という衝撃のあと、さらなる衝撃の超展開に笑わせていただきました。タイトル詐欺とはそういうことでしたか! 1回で勝てました、ありがとうございます。 おまけの○ッフィーはまったく予想できませんでした。かわいかったです。 あと、前作の警察の方が突如出てきたときはビビッて心臓がドキーッ!としました。 色々な意味でハラハラいたしました。 最後に。 コンフィグのメッセージに笑いました。素敵人狼仕様。ハラスメント、ダメ絶対。 @ネタバレ終了 人狼ゲーム生き残れるだろうか…からのあの展開、本当に面白かったです! 毎年新作を楽しみにしている雨宿りん様の作品を今年も堪能できて最高でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 星降る草原で
    星降る草原で
    タイトルから再びタイトルに戻ったそのときまで、すべてがやさしく心に響く短編でした。 タイトルに戻るまでが物語です!(おうちに帰るまでが遠足ですのトーン)と言いたくなる、素晴らしい演出に心が震えます。 @ネタバレ開始 私が拾いました!!!! 全力で届けます!!!!(拡声器) と思わず彼女のいる村へ彼の遺したものを抱きかかえて走り出したくなりました。 読了後のタイトル画面を見て、ああ、拾った誰かは彼女に届けてくれたんだな…とジーンときました。 ずっとずっと長生きして、たくさん幸せになってほしいという彼の想いが改めて静かに伝わってきて、タイトル画面の彼女の後ろ姿が沁みます…本当に素敵な物語でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 失恋、ときどき死別
    失恋、ときどき死別
    作者様の作品は毎年「もはやどうやってこれを作っているのか皆目見当もつかない」と思うのですが、今年もさらなる進化を遂げられていて「もはや同じツールで作っているとは考えられない…あなたが神か」と思うほど演出が素晴らしかったです。 もちろん、文章もいつも通り格調高く詩的でとても良かったです! 次のお話を読むのが楽しみで、終わるのがもったいないなと思いました。 お話は、陽炎と吹雪がお気に入りです。 あの道を歩いてく彼女の内面と歩み、吹雪が視界を奪うように一瞬文字をぼかしていく様子が物語と相まって胸に響きました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 深海のまどろみ
    深海のまどろみ
    プレイ開始してから暫く経過し、これはもしかして…?と予想しながら物語を進めていましたが、結末には大変切なくなりました。 海の生き物たちのアニメーションがとてもかわいらしかったです。 @ネタバレ開始 海の生き物たちの声は頭の中に響く自分の様々な声だったのかな、あの毒を吐いているというのは彼自身の…と、読了後は色々と考察しました。 真実がすべて語られていないところも、ユーザーさんによって解釈が異なっていそうで、他の方がどう解釈されたのか見たいなと思います。 最後の「君のほうが冷たいね」はお察しの通り…なのだと思いますが、レムさんのことを恨んでなどいないのではないかと感じました。 @ネタバレ終了 物語の余白部分を考察するのもまた一興な、青い世界が儚くも美しい物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 先輩宅での怪談
    先輩宅での怪談
    物語が少しずつ進むにつれて「おや、これはもしかして…」と思いましたが、予想どおりでした。 きちんと怪談らしい怪談となっていて、面白かったです! これからプレイされる方には前情報なしで読んでいただきたい作品です。 @ネタバレ開始 皆さんの様子から薄々は気づいていたものが、はっきりと繋がった時は「ですよね!」と爽快でした。 少しずつ物語の真相に近づいていく流れと真相、大変楽しく読ませていただきました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 御中元
    御中元
    まさにお中元をいただいたような、ふんわりとやさしい気持ちになれる短編集でした。 全編ゆっくりと読んでも10分かかりません。 早い方だと5分ほどかと。 これからの季節はホットコーヒーなどあたたかな飲み物を片手に読むとちょうど良いかと思います。 @ネタバレ開始 一番好きなお話は「朝夕焼菓子」です。 女の子と店員さんのしっとりとした会話がとても好みでした。 朝晩一錠、効きそうですね。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 青時雨
    青時雨
    夏にノスタルジーを感じる主人公さんと、ユーザー的にはまたお会いできてうれしいです!なかわいい葵さんの新たな物語、楽しませていただきました。 葵さんがますますかわいい本作、とても面白かったです! @ネタバレ開始 佐々木さんのちょっぴり鈍感なところは「気づいてあげて!」と背中を押したくなりますが、夕陽を背にした葵さんは特別可愛かったです! ちょっと期待したよね、そうだよね、自分に向かって言われたんじゃないかって思うよね…!と、佐々木さ~~ん!!と心の中でもどかしく思いました。 あの時からこうすればよかったやああすればよかった…は、誰でも絶対にあることだと思いますが、葵さんの言うとおり「後悔しないために」自分の意思で選択していきたいなと感じました。 ちなみに、私は作者様と正反対で夏休みの宿題はすべて夏休み開始すぐに終わらせる派でした。 @ネタバレ終了 さりげなくシリーズ化している佐々木さんと葵さんの物語、また次回作を楽しみにしています! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 夏のまなうら
    夏のまなうら
    モノクロベースの世界で語られるお話、画面の色から何かただならぬ雰囲気を感じていましたが、気のせいではありませんでした。 @ネタバレ開始 かわいいお姉ちゃんに誘われいざ田舎を堪能…指輪を見つける頃までは何となくの違和感だけ抱いていました。 それが、お酒のあたりからどんどん不穏な気配を感じるようになり、胴から上が消えている地蔵様たちの時点で「これは…でっかい嵐が来る!」と身構え、ついに…その瞬間が来たかという感じでした。 じわじわと感じる「あの日起きたことへ至るまで」の演出、本当にお見事でした。 立ち絵ではなく景色ごとにお姉ちゃんや僕を描かれていたので、非常にドラマチックで物語に引き込まれました。 指輪だけ色がついていたのは、お姉ちゃんが亡くなられた後、僕が持って行ったものだからなのかな…なんて想像しました。 色を取り戻した世界で、お姉ちゃんの分まで僕には生きていってほしいと思います。 @ネタバレ終了 雰囲気がとてもよく、物語に引き込まれる素晴らしい短編でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 重ならない、ただ独り
    重ならない、ただ独り
    都会のアレコレから思い立って田舎も田舎の村へとやって来た主人公さんが出会ったのは…から始まる後味スッキリな本作、楽しく読ませていただきました。 常識は難しいですね…。 @ネタバレ開始 おじいさんの家→探さず寝る→探すという、おそらく理想的な順番でエンディングに到達したため、とてもスッキリして気持ちで終えられました。 主人公のロレインさんがとてもサッパリとした性格で好感が持てました。 そして、行動力がすごい! これからも、人々の常識や世界さえも変えてしまうロレインさんの大活躍を応援しています。 常識…難しいですよね、因習ならぬ「それは初めて聞いたルールですぞ…」みたいなものは世の中に溢れていますが、マナーなども「それは講師さんが考えた新たなマナーですか…」と思うものもあったりして、常識とは自分の固定観念とタッグを組んでいるなと常々思います。 住む国や文化が変わればありとあらゆるものが違う。 その違いが面白さでもあり、面倒くささでもあるのだと思いますが、そこに「それは駄目だ!こっちこそが〃正しい〃常識だ!」というものを入れ始めると世界がこんがらがるのだなと思いました。 あとがきのイラストの女の子たち、どの子も大変可愛かったです! 活動歴10周年もすごいです&おめでとうございます! @ネタバレ終了 コンパクトな物語ながら、自分の中にある常識を改めて考えるきっかけとなる深さがありました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 狭間列車(はざまれっしゃ)
    狭間列車(はざまれっしゃ)
    悪夢をゲーム化するという非常に稀有な作品、どのような悪夢をご覧になられたのだろうと興味津々、期待いっぱいでプレイさせていただきました。 そして、私はバッドエンド一直線の達人―――そう、初めのエンドはもちろん…でした。 @ネタバレ開始 はい、即死しました!!(血の涙) 車内探索! うおお、あと5分しかない! 重体だけど助かるのなら…よーし、ステイ! からの即死! ……流れるようなエンド到達でした…。 その後もぬいぐるみの心地よさに負けたり(※このユーザーは期待を裏切らないバッドエンドの達人です)、やはりお手本のように綺麗に黄泉の国へ行ったりしながらも救いのあるエンドへ辿り着けました。 途中で出てきた絵本もかなりマイルドになっているとのことでしたが、十分怖かったです。 誰しもが助かりたい!と我先に逃げたと思ったら、逃げられなかった人の憎悪によって悲惨なより最期を…しかし、もし現実に災厄が来るなんてことが起きたら虫の件はやや難しいかもですが、逃げられなかった人が地上から地下を破壊して~はありそうなので、あながち絶対にないとも言い切れないところがまた怖いです。 しっかりホラーしていました! 自分からどんどんそちらに向かって行っていたのかも…という考察に背筋がぞわわっとしました。 @ネタバレ終了 攻略はまったく難しくなくサクサクと進む、物語として奥が深いホラーでした。 お化け画像バンッ!のような要素はなく雰囲気や物語的に怖いというタイプですので、ホラーは苦手…という方にもプレイしてほしい作品です。 素敵な作品をありがとうございました!

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