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加藤 匠のレビューコレクション

  • 探しものは、夏ですか。
    探しものは、夏ですか。
    クリアまで読み終わった時の満足度が高く、 遊んでよかったなぁと幸せな気分になれるゲームでした。 数分で終わる短編ノベルゲームも多い中、 クリアまでは約2時間ほどのボリューム。 時間をかけた分だけじっくりと夏を堪能できますし、 ひと夏で成長していく主人公の姿が丁寧に描かれています。 水彩タッチの絵柄が、 鮮やかな田舎の夏、夏の暑さ、 夏に時折感じられる木陰の涼しさとか、 そういった空気感や雰囲気を感じさせてくれます。 晴れた夏の日にプレイしたくなりますねー。 BGMや効果音も雰囲気とマッチしていて、 遊んでいて不快感とかはなく、とても心地よい時間でした。 そういった点から、マイナスに思う点がなく、 遊び終わるときには心地良さと多幸感が残るゲームでした! サムネイルを見て、 「良い感じのグラフィックだ」「女の子が可愛いな」と思った人には、 ほぼ間違いないゲームだと思いますね。 序盤のやり取りがやや長く感じるかもしれませんが、好みならイケる…! 自分もヒロインみたいな子と、ひと夏を過ごしてみたかった…! ちなみに作中のキーパーソンの一人である、 直田のおばあさんですが、この人の正体ってもしかして…とか 勝手に深読みしてワクワクしていました。 良い意味で、謎が少し残ってる気がするところも好きでした。 考察サイトとかあればぜひ読みたいですね。 ※ラストでバッジが獲得できないバグがあるっぽいです  タグ:[give_emblem]は存在しません  というエラーが表示されました  良いゲームのラストだっただけに惜しいので、修正希望です!

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  • たいくつエンドレス(Endless∞Boredom)
    たいくつエンドレス(Endless∞Boredom)
    あたたかみのある絵本なんだけど、 おはなし自体はブラックな方向にいくという、 そのギャップがドキッとして良かったです。 作中の行為をやっても満足のいく結果にはならないよ、 …という一つのメッセージかなと捉えましたが、 一方で、実際にエンドレスから抜け出る方法はなんだろう?と思い、 その策が何も浮かばなかった場合は怖いよなぁと思った。 過激なことをすれば主人公と同じことになりそうだし…。 考えさせられるうちに、 自分自身の思考がエンドレスに入りそうに… とても印象深い作品になりました。

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  • リナリアを君に
    リナリアを君に
    他にクリアできた方はいるのだろうか…? グッドエンドに進む展開がすごくわかりにくかった…。 けっこうな回数をプレイして確認できましたが、 怪しそうな場所を無意味にクリックしてみたり、 変わった攻略方法があるのかと勘ぐったほどでした。 作品としてはかなり荒削りな印象でしたが、 登場人物に対して「あっコイツもしかして…」という展開があり、 精神的に、地味にくる怖さや気持ち悪さを感じられたのは良かったです。 あとENDがGOODかBADかって、 誰がそう決めて、誰がそう感じるのだろうなぁと、 妙に哲学的なことを考えさせられた一作でした。

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  • 鶏島
    鶏島
    すごい世界観だなぁ…他の方のコメントにもある通り、 なぜこのゲームを作ろうと思ったのか、 なぜこの発想に至ったのかがすごく気になる。 異形の組み合わせ次第では、 さらに色んなドラマが生まれそうだなぁと思ったりしました。 人型で女性っぽいやつとか…。

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  • 聞き屋
    聞き屋
    プレイヤーは"聞き屋"として、客の話を聞いてあげる短編ノベルゲーム。 それで終わりかーい!というのが正直な感想。 でもこれは悪い意味じゃなくて、 もっと色んな話を聞かせてよ!という期待がすごく大きいです。 白黒映画のフィルムのような、 全体の雰囲気がすごく良いカンジのゲームでした。 聞いた話自体も興味が持てるものだったので、 続きや別の話がすごく欲しくなるゲームです。

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  • 長崎離島探検~的山大島編~
    長崎離島探検~的山大島編~
    長崎県にある「的山大島」という離島を舞台にした作品。 実在する場所をゲームで忠実に紹介しようとすると、 のんびりとした観光ガイドのようなゲームになるのかー、 という感想を抱きました。 作者さんが現地で撮った写真をベースに背景CGを作ってるようで、 棚田や大賀断崖など、島の観光名所には行ってみたくなりますね。 ヘタすると迷惑な紹介になりかねないので難しいですが、 欲を言うとストーリーやドラマが欲しかったです。 離島が舞台だとサスペンスとか期待しちゃうので、  「ここが○○刑事が落とされた断崖だ」  「このキャンプ場でヒロインが焼かれてしまった」 …みたいなドラマがあったとすると、 それはそれでゲームにも島にも興味を持ちますし、 結果的に島の紹介にもなるんじゃないかなーと思ったりしました。

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  • キャラバンの冒険(THE MAGIC CRAFT外伝)
    キャラバンの冒険(THE MAGIC CRAFT外伝)
    ロールプレイングコミック「THE MAGIC CRAFT」の外伝エピソード。 こちらは素直な読み物という感じですが、 一枚絵のラフ画がイイカンジに想像をかき立ててくれます。 本編やってると、チラホラ知ってる名前が出てきてウレシイですね。 キャラやアイテムの設定を活かすのが上手いなぁと思うエピソードでした、 特に腕輪を扱うシーンはアツすぎました!

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  • THE MAGIC CRAFT エピソード1
    THE MAGIC CRAFT エピソード1
    おおおぉぉ…こりゃあスゴイ!面白い!! マンガとゲームを融合させた ロールプレイングコミック(RPC)ということですが、 文字通り、本当にマンガのゲームです。 マンガ読みながらもそれがゲームになっているという、 やや不思議で、新しい感覚。 まずマンガそのものがキッチリ面白いのがスゴイ。 (普通にこの単行本ホシイ…) 少年漫画の王道っぽい展開、ストーリー、キャラクター、 敵とのバトル、仲間との共闘などもアツく、 自分で選択(行動)を選ぶこともあって、 通常のマンガよりも感情移入ができます。 初めはマンガにSEやBGMは余計かなと思ったりもしましたが、 そんなことはなく、やっぱり盛り上がりを助長させています。 アイテム1つ使うだけでも、アイテムによって絵柄が変わり、 戦っている敵によっても絵柄が変わる。 当然、作画は増えるわけで、作った側の熱量もすごい。 わざとでも敵の攻撃を受けて、どういう絵柄なのか見たくなりますが、 自由なプレビューはできないようなので、 そのあたりができるとうれしいです。 (一度読んだコマは振り返れるとか?) 探索パートではマンガで描かれた街中を探索できますが、 素晴らしいのは茂みや物陰とか、 怪しげなところにアイテムが隠されていたりして、 クリックで探索できるところです。 通常のマンガだったら読み流しそうな背景も、 こういったゲーム的な仕掛けがあることで、 じっくり見ることになります。 街の施設や路地のつながりとかも実感できて、 これらはこのゲームならではの強みではないかと思いました。 ゲーム中のボタンなどがマンガっぽくなく、 やや浮いた見た目なのは少し残念でした。 マンガの画風と合わせると、より良さそうな印象。 バトルについてはすばやさ次第ではありますが、 自分か敵かが一方的に攻撃できたりして、運任せなところもあり、 戦略を練りにくくてたまにハメ殺されるのがやや残念でした。 『グランディア』みたいに行動順が見れると良いのかも? 実質、現状のシステムでもてきていますが、 必殺技とかで相手の行動を阻止できるので、 ものすごいタメ技をやってるボスを食い止めるとか、 アツい演出もできそうだなぁ…と思ったりしました。 エピソード1ということで、マンガでいうと1話で終わる感じですが、 以降のエピソードもすごく楽しみな作品でした。 エピソード区切りなので『ロトの紋章』みたいに、 ストーリー展開に合わせてキャラの見た目、装備が変わっていくと、 ゲームも進行しているっぽくて良さそうですね。 (作画的な無茶を言ってみる) ちなみにエピソード1クリア時、スコアは1550点でした。 気になるイベントとかこなした後で、 もう一度クリアしたら9270点でした。 次のエピソードが出たら、必ず読み遊びます!

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  • うさぎの国。
    うさぎの国。
    まるいテキストウィンドウが独特な作品。 ドットなフォント、BGMも雰囲気と合っていて、 ゆるやかに不思議な世界へ誘ってくれるSF短編。 キャラグラフィックなどは特にありませんが、 この作品においてはラストを魅力的にするため、 不要な情報なのでそぎ落とした…という感じで好印象でした。 最低限の情報のおかげで、 想像がかき立てられてイイカンジでした。 UIも含めてゲーム全体がシンプルに、 格好良くまとまっててこれまたイイカンジ。 作者さんはゲーム初製作らしいですが、 この格好良さはうらやましいなーと素直に思いました! ラストに「まるい」意味もわかり、 ハッとするところもGoodな作品でした。

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  • 魔物ダービー ~うさぎとカメと勇者と竜~
    魔物ダービー ~うさぎとカメと勇者と竜~
    スクリーンショットからわかるように、 まず全体のデザイン、雰囲気がすごく良い! BGMもそれっぽくて、ファンタジーな世界観がGoodすぎる。 競馬のようにどちらの魔物がレースに勝つか、 コインを賭けていって、大金持ちを目指すゲームです。 単純に走行距離で決着がつくこともあれば、 魔物同士の攻撃などでHPが0になって、 さほど走らずに勝つという波乱の結果になることも。 コツがつかめると、事前情報である程度は 勝敗の予測がつくようになるのも面白いですが、 それでもランダムな部分に翻弄されることも…。 「もんすたあレース」とか、 FFタクティクスの「ナナイ人生真書」とか好きな人には たまらないゲームですね(私がそれでした)。 うさぎさん達が言っていたように、 1万コイン以上でエンディングが分岐したっぽいですが、 何にせよエンディングはややサラッとしてたのが惜しいです。 会話シーンではレースに登場する魔物もチラホラ出てくるので、 「私が出るレースで一緒にイカサマしよう」と、 誘ってくるやつがいるとか、 そういったドラマも作れそうだなぁと思いました。 色々とまだ広がりがありそうなポテンシャルを感じさせる、 良いゲームでした。 ともかく面白かったです!

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