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街八ちよのレビューコレクション

  • さいは投げられた ダイスdeデート! だいすとさいの同棲LIFE
    さいは投げられた ダイスdeデート! だいすとさいの同棲LIFE
    シンプルに申し上げてめちゃくちゃ楽しかったし萌えました……! システムが盤石に作られており、アニメーション演出が程よく取り入れられUIもわかりやすく、とても遊びやすかったです。 グラフィックも可愛らしくすっきりした印象で、大変良かったです! @ネタバレ開始 『不愛想だけど愛がでかい年下×無邪気で可愛らしいけど芯は通っている年上』という組み合わせ、最高に好みでした……! だいすくんもさいさんもいろいろな意味で可愛い!(さいさんは『かわいい』が地雷だそうだけど、それでも言いたくなってしまう……!) 最初はさいさんと同じように「だいすくん側は何か知っているようだけど、どうしてこの状況になったのかな?」と思いながらゲームを進めていきました。 そのうちに彼らのバックグラウンドや心情がだんだんとわかってきて、「早くくっつかないかな……!」とやきもきしながら2人のことを見守りました。 『過去にかかわりがある』という設定も、王道であるがゆえの良さがふんだんに感じられました。 買い物をするたびに2人の部屋に物が増えていくのも「この2人は同棲している」という状況がリアルに感じられて、非常にときめきました。 それぞれ2人のコメントが見られるのも、BL愛好家的にとても助かりました。 あとこのアーケード、無限にお金がもらえるので私も近隣に住みたいです笑 そしてすべての買い物を終え、晴れてお互いが心から2人での生活を育んでいこうとするラストには、満面の笑みを禁じえなかったです。 末永くお幸せに……! 欲を言えば彼らのその後の生活がもっと観たいです……! @ネタバレ終了 表現が細やかで2人のことが愛おしく感じられる良質なBLゲームでした! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • シューカツ! ~forever with 御社~
    シューカツ! ~forever with 御社~
    就職活動をゲームにしてしまうという斬新なアイデアと、プレイすればするほど強くなり戦略性も増すというシステムが非常におもしろかったです。 何周も夢中になってプレイしてしまいました。 @ネタバレ開始 レトロゲームっぽいUIやシステムを踏襲しつつもかなり遊びやすい作りになっていて、周回プレイ前提でもほとんどストレスなく楽しくプレイできました。 DIGITALLさんのレトロ風ゲー作品に登場するヒロインは毎回可愛いなあと思っているのですが、今回の星乃さんは個人的にすごく好みで「星乃さんとお近づきになりたい!」という下心も相まって周回プレイのモチベーションがずっと高いままでした。 基本的には面接で話すエピソードカードを集めながらうまく使って面接を突破していくというゲームですが、カードのレア度や強さの数字が大きければいい、というわけではなく面接官のキャラクターによって有効な手札が違うので「ゲームバランスがよく練られているなあ」と感じました。 また、そのエピソードカードに付随するエピソードがやたらリアルでおもしろかったです。 ちょっとしたエピソードを盛ったりネットで見た話を自分のエピソードとして語ったりするの、就活あるあるだよな~とちょっと懐かしくなりました。 フリーランニング大学などの大学名や何だか既視感のある人事部長や女社長など、メタ的なネタもちょうどいい塩梅でおもしろかったです。 個人的にイーロン! な会社を見てきた男性に見初められるエンドがぶっ飛んでて好みでした。 そして、「星乃さんと親密になりたい」という個人的欲求で進めてきたゲームですが、まさか星乃さんにそんな能力があったとは……。 いや、冒頭から「直接脳内に語りかけてくる! もしかして能力者か!?」と冗談まじりに思ってはいたのですが、本当にそうだとは思いもしませんでした。 ラストも星乃さんのキャラクター性を活かしたもので、良かったです。 ただ、自分があまりにも星乃さんに入れ込みすぎていたために「え!? 終わり!? 続きは!?」と思ってしまいましたが……。 そういうわけで(?)ファンアートを描きました。星乃さん、才色兼備で素敵です。 @ネタバレ終了 すべてがハイクオリティで大満足な作品でした! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • Hourglass Fantasy -春と冬の調庭-
    Hourglass Fantasy -春と冬の調庭-
    開始後まず現れる色とりどりの庭園と少女が非常に美しく、惚れ惚れするほどでした。 「こんな場所があれば行ってみたい」と思うほどに幻想的で、ゲームを進めずしばらくじっくりと眺めてしまいました。 @ネタバレ開始 プレイ時間的にも作品内で描かれる時間的にもごく短いものだと思うのですが、画面内のものにいろいろと動きがあることにより、そのわずかな時間の流れがとてもリアルに感じられました。 通常であれば邂逅できないであろう2つの存在が出会うことにより逆説的に「自然に流れる時の美しさ」を感じられ、そういう意味でも「流れる時間をじっくりと感じる」という体験が味わえる作品だなと思いました。 @ネタバレ終了 総じて美しい風景が存分に活かされたテーマの作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • さむいからきた
    さむいからきた
    「さむいからきた」というタイトルが、動物の自由気ままさや可愛らしさが表れていてすごくいいなと思いました。 @ネタバレ開始 動物が懐いてくれる本当の理由はその動物にしかわからないと思うのですが、たとえ「ごはんをくれるから」などの単純な理由だったとしても、そこに愛情や好意を感じて愛おしく思えますよね。 昔飼っていたペットのことを思い出して、少ししんみりしてしまいました。 ちいちゃんとはあまりにも早いお別れになってしまいましたが、そこから子どもなりに前向きに生きていこうとするさっちゃんがとても素敵だなと思いました。 もういない存在を感じたり信じたりして大事にしたり心の支えにしたりすることって、かなり高度なことだと思っているので、一緒にいた時間が短くてもそれだけさっちゃんにとってちいちゃんは大きな存在になっていたんだなあと感じました。 @ネタバレ終了 悲しいけれど、温かい気持ちにもなれる作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 豆カスちゃん -豆知識とカスみたいな嘘をランダムに語る少女-
    豆カスちゃん -豆知識とカスみたいな嘘をランダムに語る少女-
    雑学が好きなのでプレイさせていただきました! 本当の話とそうでないものを見分けていくだけのゲームなのかな? と初見は思いましたが、プレイするほどに豆カスちゃんの魅力に引き込まれていく意外性があって楽しかったです! 豆知識は知っているものから知らないものまで、カス知識は「明らかに嘘」と思うものから絶妙に嘘か本当かがわからないものまでバラエティに富んだものがそろっていて、高得点を取るのに結構苦戦しました……! @ネタバレ開始 カス知識を見破ったときに豆カスちゃんがムッとした顔をするの、とても可愛くていいですね。 モード変更が解禁されてから看破モードを使って全クリしたら、その後の豆カスちゃんのあまりの落ち込み様にちょっと笑ってしまいました。 また、看破モードを使用していると、通常の会話でも発言が本当かどうか見破れてしまうのも面白いなあと思いました。 豆カスちゃん、基本的には素直な子なんですね。 そして、本名をなかなか教えてくれなかったので「もしかして自分の名前があまり好きじゃなかったりするのかな?」と思っていたのですが、本人は自分の名前を可愛いと思っているとのことだったので安心しました。 自分の名前をイジられると、ちょっと自信がなくなってしまう気持ちはとても共感できるなあと思いました。 最後まで遊んでみて、「田中さんと本当にお友達になりたい! 毎日豆知識を聞きたい! 本の感想言い合いっことかしたい!」と思うくらいにはとても魅力的な作品でした! @ネタバレ終了 いろいろな意味であなどれない、豆のようにコンパクトなプレイ時間の中に特大サイズの魅力がつまった作品でした! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 悪魔のリンゴ売り
    悪魔のリンゴ売り
    タイトル画面の柔和そうだけどうさん臭い雰囲気のお兄さん(※褒めています)に惹かれてプレイさせていただきました! ブラウザでもサクサク快適に遊べて良かったです。 @ネタバレ開始 食べるとそれなしではいられなくなってしまう『ドップル』もかなり背徳的ですが、それを売りつける体験もかなり背徳的……! とドキドキしながら楽しみました。 4人のターゲット全員にそれぞれの欲望や価値観があり、それに合わせてセールストークの方向性を変えていくのがおもしろかったです。 キャラクターデザインもかわいらしくて良かったです! 特にマショットさんが(ドップルを食べて恍惚としている表情も含めて)好みでした! その欲望を持つに至った各キャラクターの背景がしっかりしていて、「わかるなあ」と思いつつも、だからこそそれぞれまっとうに幸せになってほしいなと思いました。 こんな不健全なビジネスをしているシーゼさんにはいったいどんな欲望が……!? と思っていたら、あんなにかわいいマスターにご奉仕するためなんですね!? なら仕方ないですね! すべてがまるくおさまる……? そうかもしれない……。(こっちまで洗脳されている) 一見ポップでかわいらしい雰囲気ですが、現代的な闇が見え隠れするのも魅力的な作品でした! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 星屑に咲く
    星屑に咲く
    宇宙船で仲間たちと旅するSF風の物語ということで、まずそのジャンルが個人的に好みなのでわくわくしながら読み進めました。 真っ白な背景が船内の静的な様子(変わることのない風景)を想起させ、それが船員たちの様々な心情をより色濃く映す鏡のようになっていて、とてもいいなと思いました。 @ネタバレ開始 初見で一番気になっていたのがユキさんだったので、現時点で選べるルートのお相手だったのが個人的に嬉しかったです。 淡々としていて礼儀正しいけれど、内に大きいものを秘めた雰囲気が好きです。 感情を持ってしまう系AIは王道で大変いいですね……! 船内に突如発生した青い花に、船員たちはそれぞれ狂わされていくわけですが、救いになる者もいれば苦痛になる者、まったく変化のない者もいて、おもしろいなと思いました。 青い花には「消したい過去の記憶に向き合わせる」という作用があるということでしたが、確かにどういう意味で「消したい」と思うのかで反応も違ってくるよなあと船員たちの反応に至極納得いたしました。 現時点では主人公とユキさんの『消したい記憶』のみ知ることができますが、他の人たちの反応によって方向性が何となく見えてくるので、実際にどんな過去が明かされるのか、他のルートの実装が楽しみです。 オトメさんだけまったく予想がつかないというところもあり、特に気になっています……! 終盤のどの選択肢を選んでも「何かを得て、何かを失う」という感じのエンドだったのが非常に好みでした。 消したい記憶であったとしてもその人を形成する一要素のため、個人的には抱えておいたほうがいいと思っているので花と共存するエンドが一番好きです。 ユキさんと引き換えになってしまうし、主人公には新たな苦い記憶が残ってしまいますが……。 とはいえ何かを選んで傷ついたとしても、前に進んで行くことこそが『生きること』そのものなんじゃないかなあとしみじみと考えさせられました。 余談ですが、ユキさんより青い花のほうが(何らかの目的により人間のために存在して機能し、決定権は人間が握っているところが)AIっぽいなあと思いました。 そんなわけで青い花もきっと選択によって起こすことは同じでも、どのような結果になるかはその人次第になるんだろうなあと思っています。 他のキャラクターたちが別のルートでどんな結末を望むのか、ますます楽しみになりました。 @ネタバレ終了 「自分だったらどうするだろうか」とふと考えてしまうような、テーマが魅力的な作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • # 妄想乙女ゲー攻略対象化計画 ウソとぼくとデートごっこ
    # 妄想乙女ゲー攻略対象化計画 ウソとぼくとデートごっこ
    冒頭の漫画のような演出が印象的な、まさに少女漫画のようにときめきときらめきと少しの秘密が楽しめる作品でした。 @ネタバレ開始 全体的にデザインがおしゃれで素敵だなあと感じました。 夏緒くんの衣装はもちろん、途中で登場するタルトも、キャラクターの想いがそのまま感じられるような工夫を凝らしたデザインが目を引きました。 またそのタルトを写真に撮らずにその見た目や体験を自分の中にしまっておく夏緒くんの感性も素敵だなあと思います。 序盤がラブコメっぽかったのでタイトルにある『ウソ』も些細でかわいらしいものかなと予想していたのですが、真相はそれに反してかなり深刻なもので見ていてつらかったです。 夏緒くんの父親が「家庭が崩壊したのはお前のせいだ」とめちゃくちゃ他責していましたが、そもそも家庭がきちんと機能していない点についてはどうお考えですか……? と本気で父親を問い詰めたくなりました。 デートごっこを通して夏緒くんは好奇心旺盛で天真爛漫な子だなあと思ったので、自分の気持ちを偽って絵を描き続けるのはさぞかしつらかっただろうと思います。 だからこそ、終盤で主人公や仲間たちの力を借りて、絵についても主人公への気持ちについても正直に話せたのは本当に良かったなあと思いました。 これからも主人公と一緒にのびのびと感性を育てていってくださいね……! @ネタバレ終了 短時間でプレイできる作品ですが、中身が濃くとても楽しめました! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 泡沫の刻編 片想いの結末 彼だけが覚えている約束~関西弁幼馴染が義兄になる日~
    泡沫の刻編 片想いの結末 彼だけが覚えている約束~関西弁幼馴染が義兄になる日~
    同名の音声作品が前作としてあるとのことで、そちらを視聴してからプレイさせていただきました。 本作は縦画面かつブラウザでも快適にプレイでき、プレイ時間も相まってスマホでも気軽にプレイできる親切設計が嬉しいなあと思いました。 @ネタバレ開始 まず音声作品について触れさせていただきたいのですが、『幼馴染』という安定した関係性が良くも悪くも別の形になってしまう過程が、切なくて良かったです。 メインキャラクターの望さん、ピュアで強がりで関西弁交じりな髪長めの色っぽいお兄さんで、大変好みでした……。 小さいころに交わした約束を大人になっても大事にしていて、それを心の支えにして生きてきたと思うと、とてもけなげで愛らしいなあと思います。 音声作品のラストでこちらの胸が苦しくなるくらいの失恋をして、その後彼はどうなるのかなあとドキドキしながら本作をプレイさせていただきました。 義妹になる幼馴染を引き続き想い続けるわけでもなく、安易に別の女性に走るわけでもなく、今の自分のまま前を向いて新しい環境で頑張っていく……という展開が、個人的に好みでした。 そのきっかけとなった女性がビールの女神様というのも、酔い潰れて誤魔化すというよりお酒の力で気分を上げて翌日からまた頑張る、というお酒の良い側面のメタファーのように感じて素敵だなあと思いました。 望さん、真面目で優しくて尽くすタイプのように思えたので、きっと新天地に行ってもどういう形であれ、いろいろな人に好かれるんじゃないかなあ、そうだといいなあと思います。 @ネタバレ終了 こちらも前向きになれる、おしゃれで明るい雰囲気が魅力的な作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 兇徒のはらわた
    兇徒のはらわた
    裏社会もの、ということでどんな治安の悪さが見られるかな~とドキドキしていましたが、Live2Dでの演出やボイスの迫力も相まって、非常に臨場感のある世界が楽しめました。 状況説明がスムーズかつ自然で、それに加えて細かな謎が散りばめられており、それがキャラ同士の軽妙な掛け合いによって展開されることで冒頭からぐんと世界観に引き込まれました。 @ネタバレ開始 登場キャラクターは本当にどの人もキャラが立っていて魅力的だったのですが、個人的に特に惹かれたのはやはりメインの2人です。 主人公のテンちゃんは「妙に肝が据わってる子だなぁ」という第一印象でした。 元々は表の世界の住人だったけど、大人の都合で振り回され苦しみ、それでもこれまで何とか生きてきた背景がそういう雰囲気を醸し出していたのかなあと思います。 何だかんだで六文さんの助手をこなせるようになったり、作る料理が回数を追うごとにレベルアップしているのを見ると、『できない子』なのではなくてただただ知識と経験が足りていないだけなのだろうなあと感じました。 正直テンちゃんはまだ表の世界で幸せになることもできるギリギリの位置にいたと思うのですが、最終的に六文さんとともに「地獄に堕ちても幸せになる、むしろ札束で地獄の閻魔ビンタして天国に行ってやる」ときっちり腹を決めて生きていこうとするラストは力強くて素敵だなあと思いました。 続いて六文さんについて。 外見からして怪しさ満点だしそれに見合った冷酷さも持ち合わせているのに、急に陽気になったり子供っぽい側面を持ち合わせていたりして、「ギャップ萌えの権化……!」とシンプルに思いました。 彼もまた生まれを選べないがゆえに辛酸を舐めさせられた過去がある人ですが、自らの手で自分の自由を獲得した今の風体は、誰が(お嬢が)どう言おうと『あるべき姿』と言っていいんじゃないかなと思います。 決して称賛できる生き方ではないし、『終わり』と常に隣り合わせな立場だけれど、それでも自分の幸せを享受するために行動していく姿勢はとても生き生きとしていてカッコいいなあと思いました。 まさに『前途多難』な人生かもしれませんが、似た者同士で惹かれ合った2人で最期まで生きていってほしいなと思います。 作品全体に力強さを感じられる、読後感の気持ちのいい作品でした! おまけにてキャラの細かい設定が見られるところも良かったです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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