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青ふでのレビューコレクション

  • 白い日傘とアンデッド
    白い日傘とアンデッド
    全ルートプレイさせていただきました。 かかった時間は説明文通り40~50分くらい。物語の入りもあらすじ通りです。キャラ同士の掛け合いは読んでいて楽しく飽きませんし、そのテンポや長さもとてもよかったです。 基本は主人公である流太くん視点なのでホネ子ちゃんの立ち絵でしめられていたのですが、彼女の立ち姿や明るい表情がいろいろあってそれを見るだけでも楽しかったです。 (可愛いんですよ、それが。だからこそ苦しい場面もあったのですけどね) @ネタバレ開始 けど流太くん。出会ってすぐだったとしてもホネ子ちゃんにもっと優しくしてあげなよ。かわいそうだよ(笑) どのエンドもそれぞれ意味がありよかったのですが、そんな中でふと見たくなってしまったのがバッドエンド2のホネ子ちゃん視点。あの瞬間のホネ子ちゃんの心情が(手紙とはまた別で)どうだったのか、きっと苦しい選択だったのだろうしプレイする側も辛くなるだろうけど、その時の想いも見てみたいと思いました。 そしてルートは変わってハッピーエンド。ここでお別れか~って覚悟していたところにエンディング後のイベント。あの笑顔と立ち姿、会話を見れたことは個人的にとてもうれしかったです。 @ネタバレ終了 笑いあり、泣きあり、最後にはしっかりしめるところだったりとても読んでいて心地よい物語でした。

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  • ティラノフェス2021オープニング
    ティラノフェス2021オープニング
    ティラノフェス2021開催おめでとうございます(遅くなりましたが)。今年のオープニングもすごく楽しませていただきました。今年は作品を出せなかったのでプレイヤー側として参加させていただければと思います。

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  • パーソナル・スペース
    パーソナル・スペース
    「SF宇宙恋愛ストーリー」まさにその通りで一人の少女シロエの記録を紡いでいくお話でした。 このゲームの特徴である章構成もバラバラだったら読みづらいんじゃないのだろうか? と思っていたのですがそんなことはあまりなく、むしろいい具合に謎と回答を提示してくれて気持ちがいいくらいに感じます。 加えてとても目に優しいUIです。文字の大きさや表示数も関係してか個人的にとても読みやすかったです。 登場人物も印象に残る人ばかりですが、やはりシロエとラズリは本当にいいキャラですね。見た目も良くて特に印象に残っています。 @ネタバレ開始 彼女たちの性格を対照的にさせて意見を言い合う部分も、苦悩の末それぞれの意志で決断しようとしているところもグッときました。 対照的に綺麗なだけでない人間の醜い部分をしっかり表現していたところも好きな部分です。 希望を持って動き続け、その果てに得たものがあの結末だというのはやはり悲しいです。けれどそれは自分自身が得た感情でシロエとラズリ自身はどう思ったのか。そう考えると本来得るはずのなかった奇跡を手にして満足できたんだよね、この一瞬が彼女たちを救ってくれたんだよねって思いたいです。ただ最後のイラスト付きのシーンからの流れは本当に素晴らしかったです。 「点と点をつなげる」「パーソナル・スペース」という言葉もそうですが、主人公の締めの言葉もそれまでの記録を見てきたからこそより強い響きで胸に刺さるものになってました。 ちなみにですが最初は主人公がただの調査員、語り部という印象が強かったのですが、とある時点からはもう途端に「主人公」になっていた気がしています。ここまで急激な印象の変化をみたこともいい体験でした。 @ネタバレ終了 どんな物語なのか、シロエがどのような道を辿ってきたのか、ぜひネタバレ前知識なしで読んでいただきたいと思えた作品でした。

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  • フィルム・ラプンツェル
    フィルム・ラプンツェル
    主人公の祭里を中心とした深い人間ドラマを見せてくれた作品でした。 ゲーム紹介にある「歯抜けの台詞」もしっかり物語の内容と関連づいていてすごく興味が持てた仕掛けでした。綺麗なBGMが流れるシーンと無音のシーンといった緩急があるところもこの作品の特徴のように思えます。それらが一層雰囲気を出して読み手を引きずり込んでくれるように思えました。 ただ、引きずり込まれ過ぎたせいか物語後半からは特に放心状態になりながら読んでました……。 @ネタバレ開始 天音ちゃんいいキャラしてるな~って思いながら読んでいたら徐々に不穏になってきて、そしてやってきたあの事件。何かの間違いでしょって思いたかったです。それからのあの二人の関係はもう見ていられなくて、別の道はなかったのかな、救いの手があってほしかったなって思ってしまいました。 そんな中で小絢さんの存在は本当にありがたかったです。途中、彼女もどんどん沈んでいくのではないかと心配していましたが最後まで祭里のためにあろうとしたことは本当によかったです。 (以下私個人の妄想ですが)最後タイトル画面に戻った時のあの演出は何ていうか記憶の擦り減る祭里に対して「決して忘れることは許さない」と訴えかけてきているかのようにも思えました。あとはデータの破損の意味もすごく気になってます。二人を失ってからの時間が長すぎて思い出せずにいるのかな……と思ってみたりしてますが。 @ネタバレ終了 決して綺麗で美しい場面ばかりでないため心が苦しくなる部分もありましたが、それがあるからこそラストに向かっての緊張感や読了後の余韻に繋がったと感じています。最後までとても楽しませていただいた物語でした。

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  • 対象She-11に関する記録
    対象She-11に関する記録
    ゲーム内容紹介にあるロボットが気になって始めました。 ロボットによるシーンもあるのですが、どちらかと言えば世界観や恋愛方面に繋がるような会話や描写よりのお話です。「終末ものSF恋愛ノベルゲーム」ですからね。(ただノエーシスの登場シーンはほとんどがカッコよかったです) どう考えても絶望的な世界観なのですがシェルとの生活における会話は良い意味でそんな現状を忘れさせてくれるくらいにほのぼのしていました。そしていい具合に主人公(+読み手)に絶望も与えてくれるのでいいバランスです。 終始だれることもあまりなくスムーズに読めてとても楽しめた作品でした。 @ネタバレ開始 自分の予想していたことが外れ、さらにその先を行く絶望を用意してくれているのは話の流れとして個人的にはとても好きです。 ただシェルにはもうちょっとだけ救いがあってほしかった。(あのラストシーンが彼女にとっての救いだったのかもしれませんが)そうでなければ悲しすぎます。ですが物語としては変にオチをつけることなく、まとまった展開に感じたのですごくいいと思いました。 ちなみに欲を言うなら主人公の姿(イラスト)も見てみたかったなと思いました。 @ネタバレ終了

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  • Seek a country ~彼の地を夢見て~
    Seek a country ~彼の地を夢見て~
    キャラやモンスターのイラストに惹かれてプレイを開始。終始すごく「旅をしているな」という気分になれるノベルゲームでした。 一部話の展開が早くて戸惑う部分がいくつかあったものの、それを上回るくらいに主人公ゼノの周りで起きる出来事や出会いなど、思い入れが強くなってきました。最後にはメインキャラクターそれぞれの個別ストーリーを見てみたいと思ってしまっていたくらいです。 @ネタバレ開始 特にソフィアさん関連の話はもっと知りたかったなと思えました。彼女の性格的にも印象に残りましたので。あとは魔術学校でのゼノと先生の話とかでしょうか。後半のシーンの件もあってすこし気になってしまいます。 またリコリスが登場する章だけで一作品読み切った、と思ってしまうくらいにあの章が心に残っていています。何故ついてこなかったのリコリスさん……。(ちゃんと理由もあって仕方のないことですが)他のキャラとの絡みももうちょっと見てみたかったです。 @ネタバレ終了 ボイスも良く全て聞いていたらすごく時間がかかってしまいました。ですが、じゃあ飛ばす?と聞かれればそれはできなかったなと思えるくらい雰囲気が合っていて楽しめた物語でした。

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  • ティラノフェス2020オープニング
    ティラノフェス2020オープニング
    ティラノフェス2020開催おめでとうございます(少し遅くなりましたが)。オープニングの演出もおもしろかったです。ほとんど初参加のようなものですが、いろいろな作品をプレイして楽しまさせていただきます。感想もいろいろと書いていきたいですね。

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  • ロストフレンド
    ロストフレンド
    『ダークネス・ボーイフレンド』クリア前のプレイだったので説明文にもあるように「独立した一つの作品」として楽しませていただきました。 まずはタイトル画面の笑顔がいいですね。そして始めた数分後。いきなり心が苦しくなりました。いじめの描写や途中に出てきた悪夢での感情もあまりにキツくて。(タイトル画面の笑顔はなんだったのか……) ですが重いテーマの中にも笑えたりするシーンを交えたり終始シリアスシーンだけで進まなかったのはよかったところだと思います。 一回だけ選択肢が出てきたのですが、この物語で本当に伝えたかったことがその選択肢にあるんだろうなって感じています。この分岐とTRUE ENDの碧人の考え方は刺さる人には刺さるんじゃないでしょうか。 @ネタバレ開始 他の人の感想にもありますが、その分岐で変わる碧人の考え方の違いもまた面白い部分でした。物語的にはNORMAL ENDの考え方が心の成長が見られた部分が出ていいのでしょうが、現実そううまくいかないことも多々ありますでしょうし。 TRUE ENDの考え方は一見弱気なままのようですが、今はまだでもそれが後のより大きな成長に繋がるんでしょうね。 ところで、翠の変装(短髪)があるなら碧人の変装(長髪)もあるのではと勝手に期待してしまったところもあります。ちょっとだけ残念…… (タイトル画面の笑顔、ちゃんとたどり着きましたね。よかったです) @ネタバレ終了

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  • 空の果てからこんにちは
    空の果てからこんにちは
    メイラの立ち絵バグってる? と思ったのがまず最初。意図して立ち絵を上下逆にしてることにまず驚きです。こういうのもありなんですね。 物語の設定から重い話になるのかなと思いきや、キャラクターたちの明るさや可愛さからほのぼのしたシーンが目立って読んでいるこちらも楽しくなってきました。(一部過激な発言はありますが……)メイラルートではたがが外れたかのような変態性の暴走とメタ発言の嵐。これも見ていて楽しかったです。 そしてシリアスなところはしっかりシリアスに。特にヒロサキが世界の真実に気が付くまでの流れは熱いです。 その緩急が良くできていて読みやすいなと個人的には思っています。 @ネタバレ開始 と、ここまで書きましたがエンディングがイラストも伴って感動的でスッキリとしていた分、色々と興味が出てくるところも出てきました。 ○○の家族は何故ヒロサキたちのいる世界に渡ってきたのか? ○○○の両親が娘を送り出した真意はなに? ラストに出てきた先生の名前○○○○にはどのような意味が? だったり、おまけエピソード等で知れたらよかったな~とか贅沢を考えてしまいました。 あとはヒロインの二人にせっかく全身のイラストがあるのでいつでも自由に見れる場面があったらいいなと思いました。物語中に一瞬しか見れないのは勿体ないです。 @ネタバレ終了

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  • おるばり! BN
    おるばり! BN
    この「おるばり!」のシリーズ、実はこの作品が初めてプレイさせていただいたタイトルになります。ですがこのタイトルだけでも完結しているので、ここからでも楽しめるのではないでしょうか。 プレイ時間が4~5時間と長く若干とっつきにくいイメージを持ってしまったのですが、結局会話もテンポもよく最後まで気持ちよく読みきってしまえました。 (作中の出来事については省きますが)様々な苦難を乗り越えるシーン、そして待ちに待った本番のライブは心が燃え上がったのと同時に気が付けば目の奥が熱くなっていました。あの演出は反則ですし、それを見れただけでも最後まで読んでよかったと思えています。 その反面ギャグパートは楽しすぎて笑ってしまうほどでした。 「やめろ! その質問は危険すぎるぞ!!」のシーンは最高です。 @ネタバレ開始 途中でミシェルの隠していることを悟った身としてはいつ明かされるのかだったり庵たちがどんな反応をするのかで不安が止まりません。 (イラストで察してしまったのは早かったでしょうか……) 物事をはっきり言うキャラが多いのも相まって、ある意味ではホラーの物語を見るよりヒヤヒヤしながら(楽しみながら)読んでいたかもしれません。 @ネタバレ終了 他のシリーズにも光輝先輩含め同じキャラが出てくるようですので、これを期に別の作品にも触れてみたくなっています。それくらいに楽しませていただいた物語でした。

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