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個人宇宙のレビューコレクション

  • エモヂオ
    エモヂオ
    感情を自分でコントロールできる特殊な機械「エモヂオ」。人口の9割がそれを装着している近未来で、とある大学生グループの1人が「エモヂオ」の暴走により殺人事件を起こしてしまう。彼らの視点と、事件に疑問を抱いている刑事の視点で描かれるSFサスペンス物語です。選択肢はありますがエンディングは1つで、1時間半程度で完走しました。 めちゃくちゃ面白かったです!サスペンス的な展開・SF設定など自分好みだったこともあり、最後まで一気に読んでしまいました。感情をコントロールできる機械⋯⋯。30年前はスマートフォンの存在すらなかったことを考えると、もしかしたら同じような道具が開発されるんじゃないかという絶妙なリアリティがありました。 「エモヂオ」の暴走によって発生した殺人事件に関する部分も、登場人物の思惑がいろいろと絡み合っており、常にサスペンス的な緊張感が存在しているのが個人的にたまらなかったです。 @ネタバレ開始 サスペンス的なストーリー構成以外にも、「エモヂオ」の設定で考えさせられる部分がたくさんありました。ネコの死体を見てみんなで狂喜乱舞する場面とか、「エモヂオ」で発生した感情の中には自分自身の意思が入っているのか⋯⋯。印象的な場面はたくさんありました。トオルの「地獄のような葛藤をしながら生きているのが人間のサガ。だが、その葛藤の末に光を見出すことに人間の本質がある」の言葉が好きです。トオルに感情移入してしまったので、終盤のアイの反撃には自分もグサグサと刺さりました(笑)。 @ネタバレ終了 長くなりましたが、独特な設定とストーリー展開が魅力的な読み応えのあるSFサスペンスでした。素敵な作品をありがとうございました!

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  • 難儀な哲学者
    難儀な哲学者
    2体のロボット「工作車」と「古代兵器」が、深夜に他愛のない話をすることから始まる物語です。通常エンド5つ、約20分で全て完走しました。 @ネタバレ開始 素直に攻略情報を見て、ようやく隠しエンドに気付きました。選択肢中に存在するギミックは初めてで、これには驚きました。明かりのパスワードに気付き、無事にバッジを入手した時は達成感がありました(笑)。ストーリーについては、個人的に2体のロボットが怖いという理由で手とアームを繋いだ瞬間は「めちゃくちゃ可愛いな⋯⋯」と萌えました(笑)。 ロボット・研究者たちの軽快な会話の節々から、何となくSF的な世界観を想像させるような部分があり、その辺りも個人的にたまらなかったです。素敵な作品をありがとうございました!

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  • 忍者爆発
    忍者爆発
    勢いは爆発だ!(初手意味不明発言)感想をぶちこんでいくぜ! いやー、めちゃくちゃ笑いました。2つ目の発言で大爆笑でした(笑)。内容は主人公が学校に爆弾を上手に仕掛けていき、心の忍者を上げていくゲームです。何度か周回して、20分程度で無事にクリアできました。 ——え、何を言ってるか分からないだって?だったら、こんなバカみたいな文章は忘れて、スタート(ダウンロード)ボタンに指をぶちこんでくれ! @ネタバレ開始 丼四郎が可愛かったし、それに一途な権三郎も可愛かったです。最後の爆発とかエンディングは、何となく昔のフラッシュ作品を思い出すような勢いがあって大爆笑でした。楽しい作品をありがとうございました!

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  • あのこのおっぱいをもみたい
    あのこのおっぱいをもみたい
    たくさんの夢と希望が詰まった作品をありがとうございます!⋯⋯と、その場で頭を垂れて叫びたくなるような(ド直球の)素晴らしい作品でした。全2エンド、10分弱で完走しました。 @ネタバレ開始 可愛いイラストと、ほのぼのした2人のやり取りが良いアクセントで心地良かったです。つんつんの欲望フルスロットルの発言には笑ってしまいました(笑)。さりげなくミステリー作家っぽい名前があり、その部分でもニヤリとしてしまいました(笑)。

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  • エルフと勇者(仮)はモブから逃げ出した!
    エルフと勇者(仮)はモブから逃げ出した!
    怪しいモブキャラから逃げるハイテンションコメディーです。5分ほどで2つのエンドを読み終えました。 @ネタバレ開始 いきなり襲ってくるモブキャラのインパクトがありすぎて、開始2秒で大爆笑してしまいました(笑)。「ヒャッハー!」とテンションが高くなる勇者もツボでした。ありがとうございました!

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  • このボタンを押すとテュティパティし出す
    このボタンを押すとテュティパティし出す
    細けえことはいいからボタンを押すんだ!⋯⋯と、勢いで言ってみたくなるような、謎の中毒性と勢いのある作品でした。ひたすらボタンを押し続けていけば、5分も経たずに完走できると思います。 @ネタバレ開始 「俺だぜ!!」の部分が個人的にツボでした。「そのながそでぇ〜さぁ〜えもぉ〜」のEDが頭から離れません(笑)。人生いろいろありますが、いつまでもこの笑いは忘れずにいきたいですね。

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  • 愛しのフランケンシュタイン
    愛しのフランケンシュタイン
    あっという間の8時間でした。探索+謎解き+テキストアドベンチャーを上手に合わせ、アイテム収集などのやり込み要素も満載。攻略ヒントを参照しつつシプベリー市を隅々まで探索して、全12エンド(大きなエンドは5種)をコンプリートした時には8時間が経過していました。前作の『夢もすがら花嵐』『HUNGRY TEA PARTY』がとんでもなく面白かったので、期待値もすごく大きかったですが、それを遥かに上回る圧巻の内容でした。余談になりますが、自分はMacのDL版でプレイしました。 物語は、錬金術と科学で作られた人造人間の少年アダムが目覚めたところから始まります。その後、失った「心のかけら」を取り戻すため、友達のゴーストと一緒に物語の舞台であるシプベリー市のあちこちを探索します。屋敷の住人・シプベリー市の人々など個性的なキャラクターも続々と登場し、最初は関連性がなさそうだったキャラクターが実は繋がっていたりと、やり込めばやり込むほど新しい事実が判明していくので、その部分も探索の大きなモチベーションになりました。「キャラクターはみんな好き!」と声を大にして言いたいですが、強いて言うならアダムと博士とハーヴィーが好きです。 スタイリッシュなグラフィックとデザイン、周回が苦にならないように洗練されたシステムなど、良かった部分を言うとキリがありませんが、個人的なイチオシを挙げるなら隅々まで配置されたテキストです。とにかくシプベリー市という不思議な街の世界観・そこに住む人々の生活描写に説得力を持たせるため、手帳・アイテム・探索で表示される部分など、細かいところまで徹底的に書かれているなと感じました。このゲームの世界を形成するために、綿密な下調べをされたんだなぁと強く思いました。一人の制作者として、個人でこの素晴らしい作品を完成させたことに畏敬の念を抱いております。 気になった方は、こんな拙文など忘れて、ひとまずダウンロードしてゲームに触れてみてください。「あ、良いかも」と思ったら、その時点で楽しい数時間を過ごせることを約束します。

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  • 君が見た景色
    君が見た景色
    2人称の珍しい形式で綴られる、少女エリスのファンタジー物語です。選択肢はなく1時間程度で完走しました。立ち絵などはなく、基本的に文章のみで進行していきます。 独特な世界を堪能させていただきました。ストーリーの構造自体はとてもシンプルですが、心理学の用語や神話などを織り交ぜつつ、2人称形式の文章がより物語の奥行きを出しているような、そんな印象を受けました。他の方もおっしゃっていますが、これは声に出して読みたい文章ですね。 @ネタバレ開始 ストーリーの部分も「魔女を殺した」という序盤のエリスの発言が衝撃的で、一気に読んでしまいました。画像やエフェクトがとても綺麗なものばっかりなので、どうしてそんな殺伐なことになったんだろうと思いましたが、終盤の内容を見て納得しました。人によって様々な解釈はあると思いますが、メルトはエリスの子供の部分が大きく出た存在なのかなぁと考えました。最後に余談になりますが、自分の脳内のエリスは可愛くて美人で良妻賢母で才色兼備なヒロインになっています(笑)。 @ネタバレ終了 不思議な読後感が残る美しいファンタジーでした。ありがとうございました!

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  • かみさま の きもち
    かみさま の きもち
    大きな街にいる神様、小さな村にいる神様の物語です。絵本のようにページをめくりながら、5分程度で読み終わることができます。 @ネタバレ開始 短い時間ながら、いろいろと考えてしまう余韻がありました。村の部分については、考え方次第で良いところも沢山あるはずなのに、華やかな部分に目が向いてしまうのは人間の性といいますか⋯⋯。街と村を対比させる構造にしたからこそ、より切ないものがありました。

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  • 旅人とほのぼのカフェ
    旅人とほのぼのカフェ
    主人公の旅人が、ほのぼのカフェという不思議なカフェを目指して歩くところから始まる物語です。あとがきを含め、ゆっくりめのペースで読みまして30分弱で完走しました。 作品全体から出ている、人間の大きな優しさに感動しました。最初は「ほのぼの」という単語が出てくるので、緩やかでファンタジックな物語が続いていくのかなと想像しましたが、読み終わった時は子供も大人も楽しめる上質な絵本のような物語だと思いました。個人的には、もふねずみさんのビジュアルがとても好きです⋯⋯! @ネタバレ開始 ハイイロさんが最初に出てくる場面は、特に印象に残りました。自分だったら絶対に追い出していると思います(笑)。最初は「なんだなんだ?」と思っていたハイイロさんでしたが、共感できるポイントがあまりにも多く、最後に自分の夢と名前を思い出した時は感動しました。表面的な優しさではない、より懐の深いモノを感じました。 個人的な話になりますが、自分も旅人さんのように「のんびりしたい」気持ちを常に抱いてます。でも、「いつも焦った感じで生きてるよな」と思う瞬間が結構あって、旅人さんの気持ちにも大きく共感しました。 @ネタバレ終了 とても心が温かくなる、素晴らしい作品でした。ありがとうございました!

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