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個人宇宙のレビューコレクション

  • 深海のホビーゲル
    深海のホビーゲル
    綺麗な景色のサムネイルに惹かれ、プレイをさせていただきました。詳細な感想はネタバレ欄に伏せさせて頂きますが、世界観はもちろんメインキャラクターのイラストはとても綺麗で、「鯨の街」を舞台にした幻想的な世界の物語をじっくりと堪能させて頂きました。 @ネタバレ開始 キャラクターに関して、アオイは「こんなに可愛いのに一人称が僕ってのは良いな」と思いながら読み進めていたら、まさかの正体に度肝を抜いてしまいました。最終エンド後のアオイの姿も、「格好良いけど、やっぱり可愛いな」というのが率直な感想です(笑)。 シナリオに関しては、「鯨の街」の世界にリンクした夢についていろいろ考えさせる内容でした。おそらく多くの人が持っているであろう夢を手放すのは決して珍しいものではなく、中にはまさに身を切り裂かれるような激しい葛藤もあると思います。 「鯨」が背負った宿命の大きさや辛さを想像しつつも、エンド3で2人は再び前に進み続けたので、ちょっと切なくも爽やかな気分で読み終えることができました。

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  • レインズレンジ
    レインズレンジ
    中盤までは妙にパンが食べたくなるような穏やかなシナリオでしたが、中盤以降からはレインたちのこと、そして彼らが取り巻く世界について語られるSF色の強い内容に変わり、読み応えのある作品でした。 イラストはスタイリッシュで綺麗で、画面や演出も世界観に合わせた丁寧な作りで、とても格好良かったです。 @ネタバレ開始 中盤まではパンをやたらフューチャーしてるので、「もしかしてパンゲーなのか?」と考えてしまいました(笑)。作中に出てくるスワンプマンの下りからは、「とんでもない世界になってしまったな」と思いながら読み進めました。 生物的な部分で考えたら、彼らは緩やかな終末を迎えるんだろうなと容易に想像できます。でも、エンディングでいつもの日常を過ごす彼らの姿を見て、自分はどこか安堵しましたし、この瞬間に中盤までの生活描写がより愛おしいものに感じることができました。

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  • みそっかすファンタジア
    みそっかすファンタジア
    とても面白いファンタジー掌編でした。 基本的に登場人物たちの会話で進行していきますが、ある種の世知辛さとユーモアを交えつつ、その中でしっかり舞台設定も語るので、短い時間の中でも彼らの「いろいろあったんだろうな」というバックグラウンドを容易に想像することができました。「5分の内容とは思えない」という感想も、納得の面白さでした。 @ネタバレ開始 勇者と魔王の最終決戦の実況中継。この部分が特にシュールで面白く、この作品の雰囲気をより引き出していると個人的に感じました。

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  • 私の声が聞こえますか
    私の声が聞こえますか
    爽やかな風を感じるストレートな青春物語でした。 期待感を膨らませるオープニング・登場人物たちの今までの足跡を辿るようなエンディングの演出もすごく好きです。高峰先輩の衣装のバリエーションも豊富で、個人的には夏祭りシーンの浴衣と、エンド2の私服が最高に可愛かったです。 小さい声にコンプレックスを持っている主人公の箔斗はもちろん、ヒロインの高峰先輩や友人の卓也にも当人の立場になってみないと分からない繊細な悩みがあり、その届きにくい声を受け止めてくれる存在ができたからこそ、それぞれのエンディングに繋がったんじゃないかと個人的に感じました。 @ネタバレ開始 選択肢に関して「告白する」が出てきた時、「えー。このタイミングで告白するのか。大丈夫かなー」と腕を組んで考えていたら、「告白しない」が出てきて、最初にエンド2を回収してしまいました。 選択肢が1つしか出現してないのに、悩んでしまった自分の優柔不断さに助けられてしまいました(笑)。

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  • 落とし屋・麒麟
    落とし屋・麒麟
    これは良いイケオジ。とても格好良い。渋い。ちょっとだけホラー的な演出もあったりしますが、怖いわけではないので気軽にイケオジに会いに行けます。 会話主体で進んでいきますが、あえてテンポをゆっくりにすることで、より彼の仕草に注目させるなど、演出部分も丁寧に凝っていて良かったです。 あと、彼の手の感じがすごく好きです。手でちゃんと表情を出していると言いますか、個人的に絵の練習中の身なので、やっぱり手は重要だなと改めて感じました(笑)。

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  • かご ~KAGO~
    かご ~KAGO~
    かごゲーです。変化球一切なしのストレートな「かごゲー」です。謎のテンションと疾走感であっという間にトゥルーエンドに辿り着くことができました。 最後までプレイしたら、どこかすっきりしたような爽快感と、身近にあるかごを大事にしたくなること間違いなしです(笑)。

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  • Just A Moment.
    Just A Moment.
    彼女の朱莉と一緒に過ごしていた時の幸福感、彼女を失ってしまった後の絶望感。それらの描写がとても巧みに書かれていて、凝った演出と死んだはずの彼女のSNSにフォローされるという奇妙な展開と相まって、最後の最後までクリックする手が止まりませんでした。イラストの彼女も、甘い匂いがこちらにも伝わってきそうなくらいに可愛いかったです。 @ネタバレ開始 ゲーム制作に限りませんが、創作が嫌になっている時期は、他人の順調そうな進捗を見るだけで、ネガティブな感情が勝手に湧いてくる部分は個人的に強く共感しました。 私事になりますが、創作に対して気持ちがひどく不健康だった時の自分を思い出してしまいました。グッドエンドの創作部分で、より良い結末をじっくり考えていこうと決めた主人公の描写が特に良かったです。

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  • ぱちばれ!White day +
    ぱちばれ!White day +
    本編を読み終わった後、そのままこちらも一気に読ませていただきました。本編の一部エンドのアフターストーリー集なので、本編未読の場合はそちらを先に読むことをお勧めします。 @ネタバレ開始 本編では割と一途な印象だった藍川くんですが、そんな彼にもいろんな経緯があったんだなと読みながら思いました。本編のエンド2の雰囲気も好きなので、今回のアフターストーリーのじんわりとした感じも良かったです。 本編のエンド6でアンソニーの登場は結構インパクトがあったので、「彼の正体はなんだろう?」と気になっていたら、まさかの壮大なSF設定が盛り込まれており、こちらも面白かったです。メインの大地先生に関しても、事あるごとにジェラシーな感情を素直に出してくるので、そのシーンはとにかく魅力的でした。

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  • ぱちばれ!Patchwork Valentine
    ぱちばれ!Patchwork Valentine
    メインの攻略対象が穏やかな感じの先生なので、最初はストレートな恋愛もので進行していくのかと思いきや、エンドによっては劇的に味付けが変わったりと、その辺りのギャップとインパクトを含め、コンプリートまで楽しく読み進めることができました。 先生がいざという時は大胆に攻めてくるシーンは、綺麗なスチルと相まって、「良きかな、良きかな」と思いながらガッツリと眺めてしまいました(笑)。 @ネタバレ開始 個人的に特に印象に残ったのは、エンド4・エンド6・エンド7でしょうか。エンド4はいきなり昼ドラと化したような修羅な展開になり、主人公が知能犯のような立ち回りをしてきたので、インパクトが大きかったです。 同じような感じでエンド7も中盤までは衝撃的な展開でハラハラしましたが、最後はしっかりと大団円を迎えられたので胸を撫で下ろしました。エンド6は順番にエンドを回収してきたことも相まって、まさかの妄想オチからの始まりに「そうきたか!」と驚きました。

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  • 可惜夜のがんがら荘
    可惜夜のがんがら荘
    探索・謎解き要素のある脱出ホラーシリーズ第5弾です。シナリオ自体は独立しているので、どのシリーズから始めても問題ありませんが、一部の登場キャラクターについて、もう少し詳しく知りたい方は第4弾の『可惜夜のあかすぐり』をプレイしても良いかなと思います。 1作目からプレイしていますが、システム・演出(目パチなど)部分がどんどん強化されており、今回は探索時の資料チェックなど細かい部分も作り込まれていて、より快適に楽しむことができました。シリーズ恒例のびっくり演出に驚きつつ、詰まった部分はしっかり助手子ちゃん・攻略サイトの助けも借りました(笑)。 @ネタバレ開始 今回はちょっと前の時代を感じさせるような集合住宅が舞台になっていて、探索をしながら怖さと同時に懐かしさと物悲しさも個人的に感じてしまいました。舞台の雰囲気はシリーズで一番好きかもしれません。 謎解きに関しても今回は文字パズル系の問題が多かった印象で、最初は手間取ってしまいましたが、それで頭の固さが取れたのか、中盤以降から自力で解けるようになってきて、気持ちが良かったです(笑)。 助手子ちゃんはいつも通りの万能さを発揮し、今作からマテオ少年がレギュラー入り(?)して、今後も目が離せないシリーズです。

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