あ行。(アワラギ)のレビューコレクション
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愛しのフランケンシュタインボリューム、世界観、キャラクターグラフィックやギミック、すばらしい作品でした。謎解きはなかなか難しくて公式サイトのヒントを参考に進むことができました。 フランケンシュタインのアダム、それを取り巻く屋敷の人物たち、 最初はみんなぶっきらぼうというか落ち着いた印象でしたが、 アダムがみんなに大切にされている、アダム自身が心のかけらをあつめていく物語、7章は最後にふさわしい、盛り上がりのある物語が楽しめました。 ミゲル…不器用な人なんだな感じました。 ちょっとずつ進めてエンド01を見るまで5時間くらいかかっていると思います。素敵な家族の物語でした。アダムが選ぶ選択もよかったです。 サブミッションなかなかボリューミーで進められていないのでまたゆっくり探索したいです。 イラストの線、クラッシックのBGMと美しいけれど癖のある人生を背負った人々が暮らす街並み、すばらしかったです。 このシーン好きでした。またみんなで行って欲しいです。
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高層マンション短時間にギュッと、家族とはなにか、自分がすべきことは? のテーマが濃縮されています。 どう考えてもバッドエンドに行きそうな2択で、そちらを選んでみて、 あーそういうこと?と主人公の後の行動がわかります。 無事脱出できた後は、おまけストーリーも。 個人的に自己暗示、サバイバル、そうじゃなくてもいいよねエンドが 好きでした。 面白い作品をありがとうございました。
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泣けない兎 短編集神と精霊たちそれぞれの物語、本編では人間に恨みがあると 語られていた精霊たちの傷跡の真相を垣間見ることができました。 私が印象深かったのは悪魔のおはなしです。 唯一縦書きの形式で、もじゃもじゃと動くアニメーションが とてもとても効いて演出されていました。 この悪魔があの精霊…かは語られませんでしたが… 本編に一番に笛に協力するといったのは 孤独と希望を強く強く持った経験があるからなのかと 思いました。 他の精霊たちもそうなのですが、人間の持つ孤独、愛着に 共感したのかもなと思いました。 感情なんて一緒になければよかったのに 適者生存の自然淘汰だけなら、ただ生きてただ終えるだけでよかったのに どうして、寄り添うものを求める生命になってしまったのでしょうね。 発達の持つ愛着の形成って残酷だなと思います。 それを幸せに代えるには生まれた側が背負うにはどうあってもハードル高すぎるんですけど シーラ様はそこに希望を与えてくれたんだろうなと思います。 演出や細かいところまで描きたい物語に対して完成度が本当に高い作品です。
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泣けない兎21作目からゆっくり読ませていただきました。 2作目は、1作目のラストで明らかになった笛の願いの続き…! バッドエンドでわかる真相が…!触れてはいけないのだけど 見たいから、見ちゃう…!そして根堀葉堀してると 見せたくない傷をえぐってしまいますね。 @ネタバレ開始 弟君と笛君と…生まれたこと生きることではなく はやく生んだほうを恨めるようになるといいなと思いました。 なかなか、生存本能の性か、子どもでいる間は愛着する家庭というものを 断ち切ることはできないけれど 生んだほうが悪いんだよ。生は選べないんだからなと。 思います。 @ネタバレ終了 演出、ビジュアル、音楽、エンディングソングまで すみずみまで世界観が作られた力強い儚い物語。 生きにくさの楔を抱えた主人公たちが 神と精霊に見守られ、どう生きていくのかとても見てみたいと思います。 儚さ全力投球の素敵な作品をありがとうございました。
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魔法老女トメ最終話まで見ました! 導入のアナウンス文からして遊び心いっぱい! 字がでかくて読みやすい! トメさん、言うことまともなようでお年寄りなりの御堅さ(?)があって 時に投げやりな呪文(笑)でギャク路線かと思いきや ラストは熱いシリアスな展開へ! シナリオ中にバトルに入ると、黄色のゲージは動いていますが、 オートバトルが止まってしまうことがありました。 再起動してバトルからスタートすると進めました(オートセーブなので安心して再起動可能) 悪のボスは強くて勝てず、レベル上げをしようと思いましたが、 バトルでのフリーズがちょくちょく起こるので 安心のバトルオフ機能までそろえているのでストーリーを最後まで楽しめました。 バトル中のアイコンもかわいいのでバトルもおすすめなのですが! タンヨウさんのデザインが行けてます! キャラクターみんなかわいかったです。
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名もない吐息ため息に名前をつけるという、遊び。 漠然としたやりばのない不安を表した自嘲気味な様子が感じられる導入から 現代の社会、人の、生きにくさ、漠然とした不安を抱えた 若い社会人と未熟な女子高生の出会い @ネタバレ開始 「人は苦しいときには苦しい」というキーワードが表すのは まさに現代の、人の感情だと思います。 なんとなく、だたなんとなく、うまくいく方法とは難しいのですけれど… メタな気持ちではこの子は児童相談所に連れてってあげなよと、思いましたが 文庫本のような画面デザイン、動く挿絵のある小説を読む楽しみがありました。 タイトル画面や演出で使われている泡、美しくも儚い魅力があるなと 思っていましたが、読み終わって 息は、息ができるときは見えないけど、息ができない場所では 泡になって見えるんだと思いました。 その場所へ飛び込んでも、死ぬことはなかなか選べない。 生きるとは結局すべて運。 抗えないものがあるという生きる描写にとても好感が持てました。 @ネタバレ終了 同種の人間とは縁があるものなのです。 人と人とが共感する力は前へ進むための一歩になります。 演出にが入っていて没入感があり、社会の中の人の生を考える 素敵な作品だと思います。
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蝶塚 -昆虫標本慕情-幸せや愛などの言葉なんて、無常で無情なものなんじゃないかなと 思います。生き物はただ受け入れ、生きて、種を残し、絶える なんと美しいことかと その魅力に魅せられた人のある種の狂気、和のテイストに合わせて 生まれる独特の世界観が魅力的でした。 最後まで見た後の、質問コーナーがとてもよかったです。 本当に老いた人は新しいものを拒もうとする。 人は成長とともに『変態』すると自分も思っていて、感慨深い作品でした。
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バロックを抱く揺籠とても素晴らしい作品でした!冒頭から、扉を進んで訪れる画廊の雰囲気、 イラストのタッチやクオリティが高く、たまらない世界観! 何度も足を運び、運ぶたびに絵画の物語を聞く、 ボリュームがありながら、短編で少しずつ分かっていく画廊の主人の秘密。 ロゴにちょっとずつイラストが増えていくのも素敵でした。 画面のテイスト、演出、イラストがどれもこの物語とマッチしています。 物語の歴史も味わい深い設定、短編でつながっていく王家のストーリー 奥深く楽しめました!たまらない作品でした。
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西の森には化物がいるなぜ、そういう行動をとったのか、 ただの戯れなのか、心情がはたらいたものなのか、ほかの理由があるのか 短いながら想像を刺激される余韻を残す作品です! 少女の方もだれも何も教えてくれる人がいなかった…のだろうか? と想像してしまう色々な余韻を楽しめる、超短編良作でした。
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犬語ワンワン~でも問題の答えはすぐにイメージして正解できました! 雰囲気で伝わるものです! 日本語バージョンでイメージ違いに気づきました。犯人…!! 短い時間で、絵の状況から想像して楽しめました。