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cocotoriのレビューコレクション

  • 誰が彼女に恋を説く?
    誰が彼女に恋を説く?
    2話があまりにも面白かったのでその勢いでこちらもクリアしてしまいました。学園祭が・・・!熱い!下準備や根回し、部活との両立・・・予定通り進まないことへの焦燥などがとても丁寧で緊張感とリアリティがありました。そして二人の関係。本条くんが、2話であんなにもおせっかいだったがよく分かるような、濃いエピソードでした。二人の関係はこれからどうなっていくかわからないけど、その進展は少しずつだとしても、見守っていきたいなと思いました。

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  • 誰が彼女に恋を説く? ー  9人目の犠牲者
    誰が彼女に恋を説く? ー 9人目の犠牲者
    ああもうかわいいな、かわいいなあ!まだ恋とも呼べないような、恋に恋する感じのドキドキを存分に味あわせてもらいました。キャラの行動とか、話の持ってき方が絶妙にうまくて、設定的には主人公の行動は彼氏面しておせっかいを重ねているように見えなくもないのに、真剣に空回りしてる感じが、ああこいついいやつだなって。微笑ましく見守らせてもらいました。

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  • ヘクソカズラ
    ヘクソカズラ
    とても落ち着いた雰囲気で、慌ただしい日常とは切り離された異世界のような、そして少し怖くて不安になるような、不思議な雰囲気を堪能できました。キャラがどいつもこいつも一癖あって、でもそれは単に理由もなく天の邪鬼ってわけじゃなくて、境遇や生き様のせいでそうせざるを得ない感じがあってなんとも愛しかったです。美華ちゃんも相当いい性格してます。 忘れたくないもの、忘れてしまうもの。変わってしまうもの、変わりたくないもの。この物語のように逃れられぬ運命がなくたって、人はいろいろなものを忘れて行ってしまう。終盤にある人物が言った、「忘れて」がものすごく印象に残りました。

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  • ヘブンズ・ロワイヤル
    ヘブンズ・ロワイヤル
    死後の世界で、強制労働を強いられる元悪人たちが、望まぬバトルロワイヤルさせられるというもの。いわくありの登場人物ばかりなので、みんな一癖あって面白い。主人公のたくましさが好きです。不信感をいだきつつも頼るしかないところ、経歴を知らないがゆえに人としての本質が見えてちょっとした気遣いを感じられるところ、生き残りを駆けた生存の計算だけではなく、少しずつお互いを認めていくところ・・・二人の相棒感もとても素敵です。そして・・・例の人物の愛が重い!とにかく重い!それが鮮烈に心に残りました。彼女のとった行動はすべて裏に出てしまったけど、この先の世界で、何億分の1の確率だとしても、救われる道があれば、と思いました。この先を期待したくなる読後感もよかったです。

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  • せめて、笑ってくれたなら。
    せめて、笑ってくれたなら。
    ものすごく緻密な調査に基づく確かな物語は、これが単なるお芝居でなく、現実に今も起きていることなんだって強く感じさせるものでした。悲しいだけだったとある人物の顛末は、中盤以降、わたしにとってもその意味を変えて行ったように思います。それは悲しいだけだったのか。残された人は、どうしていくべきなのか。様々に想いを馳せさせられました。そして、笑ってくれたら、の意味。見事、としか言いようがないです。文章の言い回しがすごく好きで、畳み掛けるような、熱に浮かされたような、震えるような言葉の一つひとつがとても心に刺さりました。彼らをつなぐ、不思議な「縁」もとても素敵です。

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  • ラウの王冠
    ラウの王冠
    面白かった・・・!能力バトルとか、友情とか、ほんのり恋愛とか、葛藤とそれに打ち勝つとか、少年漫画的な熱い要素を持ちつつもそれだけじゃないところが素敵でした。彼らの抱える問題はとても現実的で、人それぞれで簡単に逃げられるものじゃなくって。悪を倒せば全部解決なんて簡単なものじゃない。けれど、心の持ちようで、行動の一つ一つの変化で、変えていくことができる、そう信じられる物語でした。どのキャラも大好きですが、ルーくん・・・くいしんぼルーくん・・・大好きです。

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  • ココロノウロ
    ココロノウロ
    主人公との出会い。決して劇的にではないけど、どのキャラも、少しずつでも変わっていけたんだなって思えるお話が素敵でした。異世界とあるように、どこか時間の流れの違う、不思議な雰囲気が印象的です。脇役たちもいい味出してます。依頼缶の主人の、渾身の素顔見せをスルーする主人公!

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  • 眠る博士は夢を見る
    眠る博士は夢を見る
    落ち着いた、淡々した文章でありながら大きすぎる感情が伝わってくるような物語でした。何かにこだわる気持ち、狂いこだわる気持ち、その点において、アンドロイドと教授は似た者同士だったのでしょう。相手のためというより、自分のためにこうしたいという思いはあまりに独りよがりで、けれど同時にとても人間的で、愛おしいものでした。

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  • 初恋は年齢天秤の中で
    初恋は年齢天秤の中で
    構成力に脱帽・・・!初々しい初恋物で終わらず、虐待という重いテーマをしっかりと描ききり、終始ハラハラさせられっぱなしでした。展開についてはやられた!って感じでした。作品としては一回も騙しておらず、読み手が勝手に勘違いしていただけなのですが、そういう状況を作り出すのが上手だなあと思いました。(二人の主人公とかね!)二人の「初恋」が実ってくれたらいいなって、読んだ後も想いを馳せたくなるような物語でした。

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  • 私の兄貴はワンと鳴く
    私の兄貴はワンと鳴く
    どこまでも素直じゃないカスミちゃんと、アホほど妹想いのお兄ちゃんの関係性が素敵でした。展開は予想できるものではありつつも、公園での演出にはおもわず涙してしまいました。カスミちゃんの素直じゃなさの理由も、とても思いやりが感じられてよかったです。

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