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ケン・九星のレビューコレクション

  • 大切なモノは君がくれた
    大切なモノは君がくれた
    絵柄に惹かれて期待値バリバリでプレイしましたが、予想のはるか上を行く良作でした! キャラは可愛いし塗りは綺麗だし、見てるだけで楽しいです。主人公は話をグイグイ引っ張っていくタイプですが、地の文もあるので一度も感情が迷子にならず、常に共感し続けることができました。 来て欲しい時に必ず来てくれるスチルや、全体のテンポや演出にベテラン臭を感じたのですが……え? これが初作品なのですか? しかも七年前?? それはちょっと……凄くないですか!?(遠い目) 一制作者として極個人的な感想としては、優れたシナリオさえあれば作りこんだシステムや凝った演出は別にいらないんだなーと、軽くショックを受けました。 @ネタバレ開始 まず御手洗くんの破壊力が強すぎて、前後しばらくを忘却しました(笑)。この世界の中で濃すぎる……君だけ別の惑星の住人みたいだぞ!! あ、だから逆にモテるのか?! 海影くんは、天然記念物を通り越してオーパーツです。現代に存在してはいけないものです。よく高校まで無事にいられたなあと思いましたが、きっと雪見ちゃんが鉄壁のディフェンスを敷いていたのかな。フルメイク後の雪見ちゃんも見たかった……! 呪術部って!? 主な活動は呪い?! この学校エコエコアザラクが認可されとるぞ!? 恐らく当初は認めらなかったものが、反対派の先生が一人また一人と呪われていき……うう、リアルに怖い。 「料理、殺人鬼になれるくらい下手じゃん」の台詞でゲーム一時停止で笑い転げました。海影ルームのモザイク処理とか、突如ドアップで登場する姫樹ちゃんとか、ギャグセンもキレッキレですね! 是非、こういったハイセンスギャグオンリーのバカゲーも見てみたいです! そんな笑いを織り交ぜつつの緩急が本当に見事で、雪見の嫉妬から姫樹の提案で告白を後押しの流れで一気にシリアスになって、翌日、結果を聞きたいのを抑えつつ……ここからお弁当にかけた手を止めるという描写に、本当に痺れました。お弁当を落としてしまうまでの、剃刀の刃を指で撫でているような、クリックを躊躇するような緊張感は、本当にゾクゾクものです。 そして緊張の糸が切れたあとの、「明日ちゃんと「友達」、に戻るから」の台詞でもう……泣きました。たった一言に、どれだけ海影の事が好きかが凝縮されていて、それでいて諦めようとする円の心境に泣きました。 そこから一気にハッピーエンド! もう悲しくて泣いてるのか嬉しくて泣いてるのか、分からなくなりましたよ!? 良かった……もうその一言です……。 余韻に浸ってる間に流れてきた、エンディングの歌うまっ!! あれ? Xでご自分で歌ったってポストしてた気がしたけど……なーんだ勘違いかあと思ってたらええぇぇ?? シナリオ書けて立ち絵描けてスチル描けて歌も歌えるって、なんなんですかアナタッ!?(失礼) 十分楽しかったので本当に欲を言えばですが、クリア後の後日談が見てみたかったです。でもまあ、そこを想像するのも一つの楽しみ……円と御影は不器用だけどラブラブになって、姫樹はそんな二人をからかいつつもリードしてあげて、急にモテ気がきた雪見さんは御手洗くんにまで言い寄られて大迷惑……みたいな想像を膨らませるのも、醍醐味ですものね。 だいぶ躊躇されたようですが、公開していただきありがとうございました! 素敵な作品に出会うことができました!! @ネタバレ終了 お話も短すぎず長すぎず、選択肢もないのでドラマ鑑賞気分で腰を据えて読みたい人にお薦めです。 久々の乙女ゲー、存分に堪能させていただきました。どうもありがとうございます!!

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