蓮水うものレビューコレクション
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X人目のあなた「わたし」として選択を重ねていくお話です。フィクションだけれども確かなリアリティがあって、あたたかさが感じられるストーリーでした。 @ネタバレ開始 前作もそうでしたが、シンプルな画面から伝わってくる人間のつながり、あたたかさが本当に大好きです。自己の非連続性をめぐって、それでも生きるしかないと結論づけるラストは、こんなに現実的なのに冷たくないのがすごいな…と思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!楽しかったです。
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自称お助けキャラの末路SNSやフェスでお見かけして、ずっと面白そうだな~と思っていた作品です。やっと遊ばせていただきました。 どうしてもっと早くやらなかったんだ!過去の自分を恨むくらい面白かったです。ストーリーもイラストもキャラもいい!素敵なキャラクター・関係性がたくさん出てきて予想外のところから刺されます。 @ネタバレ開始 ゲームファイルを開いてすぐ、見慣れないテキストファイルがあってわくわくでした。お話を読み進めていくうちにどういうことなのかもわかっていきさらに楽しかったです。 エンド回収順は末路E2→A→B→E1→D1→D2→C 真エンド含めすべて味わい深いですが、特に末路E2が好きです。生存本能に勝てない人間がすごく好きなので…。生への執着をパラメータとして設定することで、こういうED分岐が生まれうるんだなと感動しました。 メインはリョウとゲンキの物語なのですが、他のキャラクター達もいろいろ抱えていて、これをサブ・おまけにしていいのか…???と思いつつ、全部楽しく堪能させていただきました。 コンビとして好きなのはタタルとミズです。異種どうしのすれ違いが最高!シンプルにふたりのビジュアルも好きです。 おまけではアマネ、オシエ、ウイル、トビキリ4人のお話が好きです。もう戻らない眩しい青春が辛い…。リョウとゲンキの物語が始まる前に、彼らの物語はもう戻れないところまで進んでしまっていたのだというのをまざまざと見せつけられるいいお話でした。彼に魔道書を渡した何者かも、みんなのほのぼの青春が見たい!なんとかならないのかな!なんて思ったのかも知れないな~と思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!とても楽しかったです!
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オールマイティジャッジメント不要と判断された人間がロボットにより次々排除されていく世界が舞台のお話です。ロボットに排除される人、政治組織の構成員、ロボットの開発者など、ロボットを取り巻く人々の物語が展開されていきます。 @ネタバレ開始 介護用という、人の命や生活を支えるための技術がオールマイティジャッジメントとして人々の命を刈り取ることになるのが悲しいです。このロボットが休まず稼働していたら1ヶ月半ほどで1000人以上の排除が完了してしまったことになるでしょうか…。 最後は切ないながらもとても爽やかな読了感でした。彼女の笑顔が素敵です…。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!
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In Your Humorユーモアで進める脱出ゲーム、という説明に惹かれてプレイさせていただきました。 タイトル画面から遊び心満点で、至るところに小ボケ・ネタが仕込まれており非常に楽しく遊ぶことができます。ずっと楽しいです。ゲームやインターネットが好きな方ならにこにこしてしまうシーンがたくさんあります。 @ネタバレ開始 ボケ倒しているだけではなく、はじめのキャラクター設定で選択肢や台詞が変わったり、それぞれの選択肢にきちんと反応してくれたり、作り込みも丁寧にされている印象です。 ユーモアという言葉の原義を引いて、ユーモアの発揮の仕方からその人の性格をみる…というのもとても面白かったです。ユーモアチェックが本編の前日譚になっているのも楽しかったです。 拾ったものの活かせなかったワードがいくつかあったので、なにかまだできることがあるんじゃないかな~…と思いつつ、特に意味の無いおふざけ要素の可能性も充分ありうるな…とも思っています。いろいろ試して隅々まで楽しみたい作品です! @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!とても楽しかったです!
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因果律 Inside The Memoryクローズドミステリーが無性にやりたくなっていたところ、素敵なタイトル画面が目に入ったのでプレイさせていただきました。 前作未プレイでしたが説明にあるとおり問題なく遊ぶことができました。 Live2Dで豊かな表情を見せてくれるキャラクターたちに素敵なボイスが吹き込まれており、目も耳も楽しいものになっています。謎解きや推理のパートも程よい難易度でした。重要な分岐前にお知らせがあるのもありがたかったです。 @ネタバレ開始 エンド回収順はNomal→シークレットBad→崩落→True→記憶の彼方→封じられた記憶でした。それぞれのEDごとに後味が全然違っていてよかったです。 1周目ではなんの疑いもなく澪さんのお水を飲み、開始早々バッドエンド踏んじゃったかな…?とどきどきしておりました。澪さんはストーリー中、またEDによっても印象が何度も変わっていく方で、個人的にかなり好きです。穏やかに暮らして欲しいな…と思います。 @ネタバレ終了 前作とは少し違うところもあるようなので、そちらもプレイできたらと思います。 素敵な作品ありがとうございました!楽しかったです。
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最果てを歩むタイトル画面と列車の中でお話するという説明に惹かれて、某童話を思い出しながらプレイさせていただきました。 穏やかで優しい時間を過ごせました。 @ネタバレ開始 お話をしてくれる六道さんはTRPGの探索者さんということで、彼女の物語が背後にあるのだな~と色々なところで感じました。 セーブデータファイルやウィンドウのmondってなんだろう?がおまけシナリオで判明して、本当に愛されている人なんだなと、こちらまで嬉しくなるようでした。 短いながらも六道さんと過ごせた時間がいいものだったと思えるのは、制作者さまの愛がたくさん感じられたからかなと思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!楽しかったです。
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未来都市の氾濫非常に面白くて格好いいゲームです! シンプルながらインパクトのあるタイトル画面と、SF・AI・ディストピアに惹かれてプレイさせていただきました。他の方のレビューにもあるように、ストーリーはもちろん演出がとにかく格好よく、世界観に浸りながら物語を楽しむことができます。 長編ですが少しずつ読み進められるようになっていて、私は5日ほどかけてクリアしました。家に帰ったらこれを読める!と思うといつもより少し楽しい日々になりました。 @ネタバレ開始 2つの視点から未来都市について描かれていく構成になっています。それぞれのストーリーが面白いのはもちろんのこと、チャプターが進むごとに2つがどう関わり合っているのかわかっていく体験が心地いいです。AIたちの目的も、ディジンという存在もよかったです。 お気に入りシーンはクミが「父親」と決別したあと。「マジで 最高」の台詞が本当に格好いい…。タイトル回収も激アツでした。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!楽しかったです。
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霊界SNSプロモカード抽選でカードを頂戴して、面白そう!と思ったのでプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 若くして亡くなってしまった主人公が、その後霊界にやってくる色々な人を迎えていくというストーリーが面白かったです。画面もスマホっぽくてゲームタイトルにぴったりでした。 死後の世界がどうなっているかはわかりませんが、こんなふうに生前のわだかまりをほぐせるような時間があったらいいな…とあたたかい気持ちになりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!
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アスタポリカの植物少年サムネと説明を拝見してきっと好きなお話だと思いプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 いろいろな思考実験や神話なども彷彿とさせるストーリーでした。 優しい人間ではないと自認する主人公が結局国外へ行くかヒトノシダを燃やすという選択をすることになるのは、ある種のリアリティがあるなと思いました。 なにが正しいのか、という問いは繰り返し様々に形を変えて私たちの前にあらわれて来ますが、答えが出ないにしても考える機会を持つことが大事なのかなと考えさせられました。きっとこの主人公も監視任務を通してそれ考えることで、(良いか悪いかは置いておいて)それまでとは違う行動を起こせたのかなと思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!
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やがて君も虎になる。タイトルに惹かれてプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 山月記モチーフのお話だろうな~と読んでいたので、はじめリンコではなくその周りの人が虎になっているのを見て、自分以外がそう見えるという落とし込み方が面白いなと思っていました。ただそこでタイトルを思い出して、もしや……?と読み進めていったところそういうことで、思わず唸ってしまいました。 解説の方も読ませていただきましたが、リンコの、才能を磨いても本物の才能には劣る辺りが、どこか(非常に微妙な点において)欠けるところがあると評された彼のようですごく好きです。 委員長こと八神さんもとても好きです。自身の加害性を自覚したうえでそれでも、と言える人が好きなのですが、この年でその言動が醸成されるって相当だな…とも思いました。 エンリはこの年頃特有の幼さと社会性がよく表れた人だったと思います。今後どうなるかが一番気になるキャラクターでもありました。 隠しバッジは2時間粘って獲得できました!他作品もプレイして、彼や八神さんのお兄さんについて知れたらと思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました!