晴/ハルのレビューコレクション
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白詰草と靄あ~~~やっぱり好き……。と何回もこぼしながら読了しました。 前作に引き続き、美しい文章が素敵です。 一文一文が全部良くて、全然目が滑らずに頭に入ってくるのって、本当にすごいなぁ……と思います。 @ネタバレ開始 以下、(前作の感想コメにも言えることなのですが)好き勝手に盛り上がってるので解釈違いだったら本当にすみません。 __「美味しい」とほころんだ顔を見たときに、ふと、この人が好きかもしれない、と思った。 この一文を読んだとき、きっと浅葱君は最初に一目惚れしてたんだろうなと思いました。 初めて見たときから気になっていて、つまづいて引き込まれたきっかけになったのがこの笑顔なんだろうな……と。 __あっさりと電話が切られた。 __碧衣さんはあまり長電話をしない人だった。 ここでもう、もっと電話していたいんだな~、もっといっぱい会いたいんだな~というのが、文章中で直接言葉にされなくてもありありと伝わってきます……。 お互いに、自分が知らない世界で生きている相手の事を尊敬していて、でも遠くに感じていて、距離の取り方や接し方に慎重になっているのがもどかしくも愛おしいです。 近づきたいのは同じなのに、噛み合わない二人を見てると本当に悶えます。 付き合ってるのにいつまでも両片思い状態な感じで。でも私はそんな二人が好き、、!! 浅葱くんが、「それならそれでかまわない」「それでも十分」のような言い方をするとき、すごく我慢して気持ちを押し殺しているのが、かえって強く伝わってきます。 碧色の傘を、きっと普段から使って欲しいと思っているように。 自分(浅葱)のことも、たまに癒しを与えるだけの存在じゃなく、もっと雑に使って、もっと我儘を言ってほしいけど、でもそれが上手くできない甘え下手な碧衣さんのことが浅葱くんは好きなんだよなぁと思うとどうしようもない気持ちにさせられます。(自分だって、「ちょっと一晩泊めて」も言えないくせに、、) 碧衣さんも碧衣さんで、「次会う時に」という言葉にときめいてしまうところとか本当に可愛いです。甘”酸”っ”ぱ”い”……;; 相手の未来に当然のように自分がいるとわかるとホッとするし嬉しいですよね、、。 朝の会話がお互いに我慢遠慮しまくりのすれ違い祭でもどかしすぎてヒィヒィなりました。自分が間に入って話付けてもっといちゃつかせたくなります。。 どうでもいい話ですが、個人的に普段から着物を着るのも白檀の香りも大好きなので、いつもその香りがして御着物も似合う浅葱くんめちゃくちゃいいな……と思います。あまり意識してなかったんですがそもそものキャラクターの設定が好みだなぁとしみじみ感じました。 @ネタバレ終了 まとまりのない文章でお恥ずかしいです、、。 素敵なお話を有難うございます。きっとまた繰り返し読みます。
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菊花と雨出会って一日で惹かれ合う二人のお話でしたが、好きになるまでの描写に違和感が全くないです。 静かな雨音とBGMと、綺麗で丁寧な会話と文章……作中に流れる全体の温度感がとても好きです。 印象に残っている一言が本当にたくさんあります。 始まってすぐに夢中になって、そのまま続編二作品まで一気に読んでしまいました。 @ネタバレ開始 これは二人がお話の主人公だからというメタ的な視点を抜きで、 ああ、二人はきっとこのあと両想いになるんだろうな……と、ものすごく自然に思える雰囲気の良い会話が続くのがとても心地いいです。 「少し踏み込まれたら、今にも転がり落ちていけそうなところに」 という一言が、この時の浅葱くんの気持ちをギュッと詰められている気がしてすごく印象的でした。 今はまだお互いに非日常を楽しんでいるだけの存在でしかなくて、でも自分はそこから抜け出して手を伸ばしたい。明日もその先も関わりを持っていたい。。 「(碧衣さんから)少し踏み込まれたら、」とは言ってますが、むしろ踏み込んで欲しいと懇願しているような、「いっそ。転がり落ちてしまいたいから……どうか」と許しを乞おうとしているようなニュアンスが愛おしいです。 もしかしたら好意を持っているのは自分だけじゃないのかもしれない。と感じている距離感の二人の探り合いがリアルですね。 え〜い、行ったれ! 的に大胆に切り出してみたり、でもやっぱり自分だけの勘違いかも……と引き下がりそうになったり。 少しでも碧衣さんの中に自分の爪痕を残そうと苦心する浅葱くんの、一見慣れてそうなのに慣れてない感が可愛いです。 碧衣さんも、モノローグやセリフから滲み出る誠実で不器用な人柄が本当に好きです。個人的に好みの女性だというのもありますが、浅葱くんが惹かれた人としても説得力があってすごく良いなと思いました。 @ネタバレ終了 幸せになって欲しいし、その道筋をずっと見守っていたいと思ってしまう素敵な二人のお話でした……。 ありがとうございました!
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My fireサムネがおしゃれだなぁ~とずっと気になってた作品でした! 絵が動いたり画面がころころと切り替わっていくので、すごい……すごい……と思いながらわくわくして読み進められます。 イラストや画面全体で色使いが統一されていて見てるだけでも楽しいです。目に良い……幸。 音楽や効果音もピコピコでかわいくて、ゲームの雰囲気に合っていてすごくよかったです! バスが走る音がずっと印象に残ってます。 @ネタバレ開始 ホノオくんが空に帰っていくシーンは本当に素敵でした。 悲しいのに爽やかで綺麗で、静かなシーンなのにすごく気持ちが昂るというか……とにかく演出が巧みだなと思いました。 個人的に「年上のお姉さんが好きな男の子」っていう構図が大好きなので、溺れた理由を知った時が一番切なくてきゅんとしました。 ホノオくんは実際の登場時間は短いのに、どんどん好きになって心に残るキャラクターで、30分ほどのプレイ時間で自然にそう思わせられるストーリーが本当にすごいなと思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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エフェメラは軌跡を描くシェイドさんのビジュアルに惹かれてプレイしましたが、読み始めてみるとチガヤちゃんが素直でいい子で大好きになりました……!(もちろんシェイドさんも好きです!) はじめの方は寝る前に毎日少しずつ読み進めていたんですが、中盤からは止まらなくなって一気に読んでしまいました。 SFな世界観のお話は普段あまり触れないジャンルだったのですが、文章が読みやすくて物語に入り込みやすかったです。 @ネタバレ開始 特にレイス君とチガヤちゃんが度々会うようになってから、シェイドさんの過去や女性のことなど、気になることがたくさん出て来て、よりわくわくしながら進められました。 どちらのENDも好きですが、①の方のイラストは特に印象的です。望むものを手に入れたはずのレイス君も、チガヤちゃんもどこか切なく物足りないような表情で……。 あと髪が伸びたチガヤちゃんが本当に可愛くて好きです。おめめもうるうるつやつやで綺麗。 シェイドさんも見た目のミステリアスさと中身のギャップがとてもよかったです。(たまに受け答えが若干ズレてるところもキュートでした) 三人とも幸せになってくれ~と思わずにいられないです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!