晴/ハルのレビューコレクション
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椿堂ノ火グラフィックや文章にものすごく惹かれて、プレイしました。 30分程だったのですが、中盤以降は息ができないぐらい泣いてしまい、しばらく読み進められませんでした。 たった30分程で、ここまで人を惹き込んで感情を揺さぶられるお話を作れるなんて……と柘榴雨さんのセンスに脱帽です。本当にすごいです。 @ネタバレ開始 大好きだから理解してほしかった。してやりたかった。許せなかった。許してほしかった。思い合っているはずの親子のすれ違いが切なくてもどかしいです。 父との縁日での思い出がきらきらと楽しかった記憶として流れていく演出は本当に美しくて、現実で起こっていることとの対比というかギャップに胸をえぐられるような思いでした。 たかだか女の子のお面ひとつ。でも主人公の自分というものを表す大切なもので、それを父が欲しがって自分にあてがってくれた、良かったなぁとほほ笑んでくれたのが主人公にとってどれほど大きなことか……。 @ネタバレ終了 シナリオだけでも素晴らしかったのですが、ノスタルジーなドット調のグラフィックやフォント、演出まですべてが最高でした…! 一時的の再公開との事だったのですが、その瞬間に滑り込めて本当に幸運だったと思います。出会えて良かったです。本当にありがとうございました!
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菊花と雨二度目の投稿すみません! シリーズ通してプレイさせていただいて、そのすべてがあまりにも好みに刺さりまくり、私にとってとても思い入れ深い大切な作品になりました。 ほんの心ばかりですが、感謝の気持ちとして浅葱君のファンアートを描きましたので投稿させていただきます。 浅葱君と碧衣さんが出会えてよかった&私もこの作品に出会えて幸せです!ありがとうございました。
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月明かりと夜風のワルツかわいらしいイラストに惹かれてプレイさせていただきました! UIがとにかくすごいという噂はいろんな方のツイートで見て事前に知っていたのですが、本当に素晴らしかったです。親切の極みです。システム面でのストレスが全く無く、物語に集中させてくれます。 @ネタバレ開始 キャラクターもとにかく可愛かったです! メインのふたりは言わずもがななんですが、ジェイさんが本当に好きすぎて恋しそ……しました……;; 主人公たちがほわほわ真面目天然!という感じで、それだけでも充分癒しなのに、さらにその脇を固めるジェイさん・トヴァルさんのかっこよさ、頼れる大人感がたまらなかったです。パーフェクトバランス…… (若かりし姿も最高でした;;) レナートの方が全然恋愛感情を意識していなかったところから、なんとかお互いに手を延ばし合うにいたるまでの優しくあたたかい物語で……この糖度控え目な雰囲気が、まさに謙虚で遠慮しがちで真面目なリシュアとレナートのふたりにピッタリで、解釈一致すぎる~~!と叫びました。 後日談でレナートがリシュアの強火オタクになってるのもほほえましすぎました。 @ネタバレ終了 絵本のようにかわいらしい作品でありつつ、魔法にまつわる社会問題や人の心への描写は複雑で、そこのメリハリもとてもよかったです。あくまでメインはふたりの恋愛だけど、この世界やふたりの関係に奥行が出るようになっていて、シナリオ面でのバランスもすごかったです。 どこをとっても完璧に整えられていて、作者さんのあらゆる面での技術力に溜息が出ます。 素晴らしい作品をありがとうございました!
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青の雛鳥師匠素敵すぎました……。 @ネタバレ開始 サイラスさんはもう、まず見た目から好きです!(マリスに激しく同意です!!) 初見から、絶対実はすごい人なんだろうな……とは思ってましたが、そういう人がラフ~な恰好で田舎暮らししてるの、萌えます……。 スチルで師匠のご尊顔が多数拝めますが、どの絵、どの角度から見ても美しくて最高でした! サイラス師匠も最高ですが、マリスも大好きです。 言葉選びとか、盗撮癖とか、女性向けゲームのヒロイン像からはひとつ頭抜けておもしれ~女感がすごくて、本当にかわいいです。 「女子寮のメス猫どもを~」とか、「顔!」とか、声出して笑いました……。 サイラスさんとマリスだと、師匠と弟子の家族的な関係性でも恋愛へ向かって一歩進展した関係でも、両方ともいいなあと思います。 ノーマルエンドやトゥルーエンドなどの名前はついてますが、私的にはどのエンドも並列で全部二人にとってはハッピーだなと思いました。とにかく二人が幸せならオッケーです!!;; @ネタバレ終了 この先のこともすごく気になります。続編が欲しいですが、これからの二人の人生は物語にならないくらいただただ幸せで平穏な日常であってほしいという気持ちにもなります。 素敵な作品をありがとうございました。
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お菓子の国のガトー・ソルシエ美しいキャラクターグラフィックとまさかのフルボイスという、フリーゲームとは思えないクオリティでした! 効果音の入れ方が細かく丁寧だなぁと、数分読み進めてまず感じました。テンポの良いセリフやSEの演出があるため、メイン以外のキャラクターもみんな生き生きと感じて、すぐに愛着が沸きます。 (特にエルベリク様がめちゃめちゃいい人ですごく好きです……!) ファンタジー世界観ですが、専門用語などもそれほど難しくないのですぐ理解でき、とても読みやすかったです。 @ネタバレ開始 カノンの過去編から一気にシリアスになって、私はここからものすごくお話に引き込まれました。 カノンのマヤへの執着の理由や、序盤でちら見せされていたマヤの過去の真実などが明らかにされていくと、1章で見たようなあたたかな日常を手に入れるまでに二人はとても大変な思いをしてきたんだなぁとじんときました。 もうここでも泣きそうになってたんですが、マヤが初めてカノンのお菓子を食べたときの「あれ、おいしいよ?」からのシーンでなんだか涙が止まらなくなってしまって……。完全にマヤとシンクロしてぼろぼろ泣いてました;; 最初はカノンとマヤは月と太陽のようなイメージだったんですが、実際はマヤもカノンに助けられていたんだと思うと……;;;; お互いがお互いの救済になっている関係最高です……!! お父さんふたりを出会わせてくれて本当にありがとう!!!!!!!;;; 終盤、カノンがマヤにおせおせになるのもすごくかわいくてよかったです!唐突な告白に動揺してるマヤの表情もかわいい……! 恋愛面ではカノンがマヤを引っ張って、メンタル面ではマヤが引っ張って、という関係がいいですね。どうあっても、このふたりじゃないとダメなんですよね……;;尊い……。 @ネタバレ終了 1時間というプレイ時間の中で、あたたかな日常・切なさ・恋愛要素の甘さと、あと物凄いお菓子テロ攻撃をふんだんに浴びられる作品でした! ストーリーはシリアス部分とのバランスが丁度良く、キャラクターの作りこみが丁寧で素晴らしかったです。 素敵な作品をありがとうございました!
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反動のクラウドレイジ-ACT1ものすごく面白かったです……!;; もともと、ティラノビルダー関連の弐藤さんのnoteで反クラのイラストを見て、めちゃくちゃ好きな絵だな……と思ってました。 実際にプレイするとほんとに誰が出て来てもどのシーンもとにかく絵がめっちゃ良いです! 立ち絵も、バトルのミニキャラも、カットインも全部良すぎて、、、ゲームし終わっても攻略サイトの隊員一覧ずっと眺めてます。熱が冷めねぇ……。 バトルシステムがすごいのはもう前提というか、皆さん言われてると思うので割愛します。本当に楽しいしすごいんです……。 ちょっとずれた感想かもしれないんですが、BGMのチョイスがすごくいいなぁと思いました。 立ち絵がぬるぬる動くわけではないのに、キャラ達が動いたり話している様子がものすごく自然に想像できる雰囲気の演出が素晴らしいなと思います。 BGMの的確さもその演出の良さの一部かなと思います。 全部めちゃくちゃしっくりくるんです。アニメ見てるみたいでした。 え…… 反クラのアニメ見たすぎる……。;; キャラなんですけど、もうみんな大好きです。照原支部住みたい。好きキャラをなんとか絞って思いの丈をまとめました……。 @ネタバレ開始 ●佐富くん 周りが派手で個性的な分、無個性寄りな主人公……っていう感じだと思ったんですが、なんというか、あの、確かに普通っぽいんですけど「すごい」普通なんです。 「普通が一番いいよね。でもその普通になるのが一番難しいよね」の普通なんです(?)。 自分を取り繕うこともなく、相手によって柔軟に誰とでも良い関係を築けていて、情に熱くて行動力があって、主人公としてすごく受け入れやすくて応援したくなる良いキャラクターだなぁと思いました。同僚に居たら頼もしいし羨ましいです。仙原君の複雑な気持ちがわかる。 ●伊戸村さん あ~~~~~~~~~~~好き。好きです。Xと重複しますが本当~~~に好きです夢女化不可避でした。 別の隊の隊員として生きて、たまに廊下ですれ違ったりしたい;;;;;;;;; 最序盤の古賀さんとのやりとりでは、ちょっととっつきにくい独りよがりな人なのかなと思ったんですが、ライダーゼリーのシーンとか友瀬君との会話でギュンって持っていかれました。素朴で飾らなくて、でも自分なりにいろいろ苦労して頑張っていて、しかも周りのことも(ちょっと線引きしてる感じはあったように思うんですが)ちゃんと見て気にかけていて……古賀さんもそういうところに惹かれていたのかなと思います。 伊戸村?の面が外れたシーンではアアアア!!と叫びました……。……なんでしんでしまうん……なんでなん……;;;;;;; 伊戸村さんの居る日常の照原支部に永住したいです……。平和だった時間軸をループしていたい……。 ●友瀬くん 良い子じゃん……良い子じゃん……と、いつ出て来てもほっこり和ませてくれる可愛いへっぽこ新人くんだ……と、最初からだいぶ好きだったんですが、最後の豹変もめちゃくちゃ良かったです。 コマンドの勢いがすごくて、プレイ時はシリアスなシーンなのになんかツボってげらげら笑っちゃったんですが、見返すと結構えぐい伏線になってそうで怖かったです……。 私は、ただ……好きな人たちに、、幸せになってほしい、だけなのに……オオオ……!! ●双馬さん 寡黙クールキャラかと思いきや根は熱血脳筋の真面目天然だなんて…………!!!! コンナンスキナルヤン……コンナンミンナスキヤン……;;;;。あざとい……オタク特攻属性持ちすぎです。あざとすぎる。好きです。 性格的にあんまりリーダー向きではない感じがしますが、双馬さんが隊員に尊敬され慕われているのは伝わってきますし、誠実で真面目な相川君たちと信頼し合い、支え合っている機動隊の雰囲気がすごく良いなと思いました。 ●吉良さん とにかく理想の上司です。頼もしさがやばい。 テキトーでサボり魔、に見えるけど、やることちゃんとやってて、部下がやらかしたらきっちり締めて叱れるのめちゃめちゃ良い大人じゃないですか……。普段テキトーな雰囲気だから部下とも仲良く付き合いやすい隙があるのが良い……。 吉良さん一人いるだけで場の雰囲気ちょっと明るくなるの素敵。いい男すぎる。 飄々としたタイプなのに結界使いで防衛担当なのが個人的にきゅんとしました。バトル面でもアカツキがつよすぎてかっこよかったです……。 ●仙原くん これもXと重複するんですが、仙原くんは佐富くんとはまた違った意味の「普通」なところが大好きです。 佐富くんは「すごい」普通だけど、仙原くんは普通なんですよ……(?)。 遅れがあるとはいえ突出した能力も無く体力も追いつかず、……佐富君を見ていると卑屈気味になってしまう気持ちが伝わってきます。 あと吉良さんが苦手というところもめっちゃいいなと思いました。 酷い言いようなんですが、吉良さんて陰キャにはきついんですよね……。吉良さん大好きですけど、私も実際リアルで吉良さんがいたらノリについてけないかもな……と思います。 岩切くんも結構付き合うの難しいタイプだと思うので、仙原君は吉良隊で苦労してるだろうなと思います。心身共に……。 それでも、別に開き直って不貞腐れたりせず自分なりに努力して頑張ってる誠実な仙原くんがすごく好きです。無理せずほどほどにがんばってほしい……! キリないのでこのへんで止めますが、ほんとに他にも好きなキャラいっぱいいるんですよ……。 古賀さんも柴山さんも摂津くんも良いキャラですし……鳥居さんも完璧超人な感じでカッコイイです。顔も良すぎ……この方絶対モテますよね……。 あと都倉さんと喫煙所でだべりたいし女子たちと一緒にキャッキャとバレンタインのチョコ作りたいし食堂のメニューを選んでる伊戸村さんの後ろに並んで待ちたい(妄想です)……。 @ネタバレ終了 キャラの事ばっかり語ってますが、序盤からずっと続きが気になりっぱなしになる物語の展開や緩急などもすごくうまい作品です…! 地区会話パートで何度か話しかけると差分が見れたりするシステムもめちゃくちゃ良かったです! 続きも楽しみにしております!! ありがとうございました!!
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アヤコのお見合いめちゃくちゃ面白かったです……!! @ネタバレ開始 まずとにかく絵が可愛くて、最初の御着替えのスチルで一気に「おぉ……!」と引き込まれました。 邪魔してくる妖怪たちはゲームとしては敵ポジションですが、一緒になっても幸せにしてくれるので、どう転んでも優しい世界で本当に微笑ましく愛おしいです。 問答を繰り返す妖怪たちとのシーンも、こう言えばボロを出すかな?と自分で予測しながらプレイできて、当たるとすごく楽しかったです。 個人的に人間のマコトさんの朴訥として誠実な人柄があまりにも好みで、、、登場シーン自体は少なめですが、セリフひとつひとつがものすごく印象的な素敵なキャラクターでした。 「気の済むまでどうぞ」とか、「たくさん、たくさんお話をしましょう」がすごくキュンとしました……。 @ネタバレ終了 ものすごく完成度の高い面白いゲームでした! 素敵な作品をありがとうございます!
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タバコ屋乙女と小話でも演出と小話の内容がとても素敵でした。 短い作品なのにすごく印象に残ります、、。 @ネタバレ開始 素敵なお姉さんがしてくれるちょっとした小話がメインのお話ですが、小話自体が面白いのはもちろん、それとは別にしっかり作品の中に流れる物語もあって、その先も想像してしまうつくりがとても秀逸だなと思いました。 雨の話の時、え……わたしが……ネコチャン……!?と嬉しくなりました笑 飼い主さんとアカヨさんのその後も気になります。 @ネタバレ終了 すごくいいゲームでした……! 素敵な作品をありがとうございました!
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北限のアルバ~夏の章~春からプレイしたので感想を書く順番がちぐはぐになってしまうんですが、ちょっとまとまらないので先に夏の章を! 北限のアルバシリーズはもう全部なんですがやっぱりグラフィックがすっごく素敵です。 ほのぼのしたお話の雰囲気にぴったりの絵本のようなイラストが本当に可愛い……。 おばあちゃんもキュートで頼もしくて大好きです。 @ネタバレ開始 日向くん、無口なタイプなのかな……と思いプレイしたのですが、めちゃくちゃ優しくて親切だし逞しいしで一瞬で好きになりました。細かい作業得意だったり、精神的にも結構繊細だったりするところもギャップでいいキャラだなと思いました。 春の章は、普通に「乙女ゲーム」という気持ちで隼人さんを攻略していきましたが、夏の章は途中から強火カプ厨になってしまった気がします。 ばあちゃと一緒に「行け~! 早よくっつけ~! いちゃいちゃせ~!」と応援する側に回ってました、、。 お料理の描写も毎回すごくいいなぁと思います。飯テロすぎる……! ハスカップを最近まで知らなかったんですが、ゼリーすごい食べたくなっちゃいました。 @ネタバレ終了 移住した先で知り合ったその地元の男の子との恋っていうのがあまりにも爽やかで健全で(他が不健全だという話ではないんですが)、お互いに助け合って生きていく日常が素敵だなぁと思いました。 いつまでも二人にとってそれが当たり前でありますように。 素敵な作品をありがとうございました。 冬の章も楽しみにしています!
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睡蓮と色言うのはもう三回目になりますが今作もやっぱり文章が本当に良いです。あと音楽も! @ネタバレ開始 前作にも薄く気配はありましたが、今作は特に浅葱くんが嫉妬に暮れていてメランコリな感情描写が多めだなと思いました。 全肯定マシンみたいになってしまうんですが、これが本当に良くて……。 三作品良いのは前提なんですが、個人的に今作のこの、少し冷えてドロッとした生々しい感情の声がとても好きでした。 __聞かされる。 __言わせたな。 とか。鋭利。 追いかけてくるかどうか試す意地悪をしたり、本当は異変に気づいてほしいくせになんでもないフリをしたり。 嫌なことを考えている自分に気づいていながらも、この暗い気持ちを抑えることができない浅葱君があまりにも「現実」でした。 嫌なこと言いたくないし気を付けてるけど、思うことは止められない。 変な感想ですが、この辺りの浅葱君の気持ちを読んだとき、「生きてるんだな」と思いました。 __今の碧衣さんだったら、声を掛けなかったかもしれない。 __きっと一人旅行満喫していたよ。 (もう自分なんていらないんじゃない?)と拗ねてる浅葱くんがいじらしいところなんですが、きっとこの日碧衣さんが一歩踏み出さなかったら、このまま本当に浅葱君は不要な存在になって薄れて行ってしまったんじゃないかなと思ってヒヤッとしました。 ちょっとしたすれ違いで自然消滅してしまいそうな儚い繋がりからのスタートでしたが、二人がこれからも少しずつ成長して信頼関係を築いていく未来が想像できる幸せなENDで、出会いから見守っている身からするとホッと安心しました。よかったなぁ、、。 @ネタバレ終了 連作すべて素敵なお話でした。 浅葱くんと碧衣さんに出会わせてくださって本当にありがとうございます。