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せりこのレビューコレクション

  • 噫、井戸に流るる
    噫、井戸に流るる
    あそび始めた時は「ほ、ホラーじゃないよね!?」とびくびくしていたこのゲーム。読み進めるとすごく心温まるお話でした! @ネタバレ開始 山に1人、しかも変な声してる、怖いよ、井戸に近づかないでよルウちゃん!と思ってたのも束の間。えっ、引き上げれちゃうの? ルウちゃんのペースに流されるパイセン、二人の会話がおじいちゃんと孫(仲良し)みたいに思えてホッコリしていました。 しかし平和な時は長く続かず。司会者さんたちが乗り込んできた時は、なにを〜!?と思いました。許可も取らない司会者さんたち、怒られて当然だもんとプンプンしてました。許可取り大事!許可得られなかったら強行突破しない!! 司会者さんもですが、滅んだ村の人たちに対しても「これだから人間って……」と思っていました。 どうして、神様の大切を奪った自分たちが守られると思ったのか。誰かに良くしていただけること、当たり前ではないし、当たり前だと思わないようにしなければと思いました。 しかしその後すぐ、人間大好きターンがやってきました!!そう、ルウちゃんです。 ところどころズレてるところはありつつも、とてもいい子なルウちゃん。誰かを傷つけるのは人間かもしれないけれど、その傷を癒すのもまた、人間なのだと。 音にのって、パイセンの喜楽の尾っぽを取り戻したルウちゃんは、間違いなくキラキラ光るアイドルで、とても眩しかったです。 そして泣かせに来るエンディング曲。何度も何度も聞きました。慈希依くんにも二人の舞や唄が届いてるといいなとか、このあと2人はまた会えるんだろうかとか。 エンドロールが終わってからのタイトル画面にも泣かされる、素敵なゲームでした。 @ネタバレ終了 心温まるお話を、ありがとうございました!!

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  • PUPA
    PUPA
    不思議な、だけど暖かく心地よいお話でした。 @ネタバレ開始 最初のカリカリという音は穴を掘っているみたいだと思っていました。 絵を描いている音だと知った今も、自分を深堀するために掘ってた穴もあったりして、と思ってしまっています。 自分自身と、殻に閉じこもっていたあの子を重ねたりしながら遊んでいたのですが……。 殻に閉じこもりたくなるほどの何かがあったんだろうかといったことを、寝入ってしまいそうなほど心地よい音楽を聴きながら考えていました。 また、pupaの意味も調べて見ました。幼虫から成虫へとなる間の過程なんですね。あの子がちゃんと羽化して、飛べていたらいいなと思います。 @ネタバレ終了 穏やかな気持ちになれるお話をありがとうございました!

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  • オルタナティブ・マスカレード ~槐夏の章~
    オルタナティブ・マスカレード ~槐夏の章~
    先に花飛の章を遊んでから、こちらを遊ばせていただきました!! @ネタバレ開始 こっちなら主人公ちゃんが(心身ともに)助かるかも!!と思いつつ、本当か…?あの怖そうな人を信じていいのか……?と怯えながら進めていました。 プレイし終えた今は、「良かった!!!!主人公ちゃん幸せになれそう!!!!」です。もうにっこにっこしています。 先に花飛の章からプレイした私、愁にぃが出てくる度に怯えており…その人を!家に!!あげないで!!!となっていました。 怖そうなあの兄ちゃんにも、最初は信じていいのか分からなくて怯えており…ほんと、あの兄ちゃんが優しい方で良かったです!! 願わくば、記憶を消して逆の順番でも遊べたら、なんて思ってしまいます。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!!

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  • オルタナティブ・マスカレード ~花飛の章~
    オルタナティブ・マスカレード ~花飛の章~
    ずっと気になっていたこちらのゲーム、やっとプレイさせていただきました〜! @ネタバレ開始 BAD END2、TRUE ENDの順番でクリアしている最中です。TRUE ENDの衝撃がすごすぎて、一旦この文章をしたためています。 絶対好きでしょ、とろくに概要欄も読まずに遊んだ私、TRUE ENDを迎えた時に叫んでしまいました。最高です。 最初から、愁にぃ、なんか怪しいな…?いやでも信じようよと自分に言い聞かせながらプレイしていました。BAD END2でも、なんか危ない人な気がする!!と思いつつも、いやでも信じたいと葛藤しながら迎えたTRUE END。やっぱり危ない男じゃん!!!! って思ってたんですけど、概要欄には、仮面の下の嘘を見破れってあったし、題名も示唆してたんですよね。私よちゃんと見て〜!?の気持ちもありますが、だからこそ怪しいと疑って楽しめたのかもと考え、ナイス自分とも思っています。 彼の選んだ結末が、心中ではないのがこれまた憎くてですね。いや、最高なんですけど、恨めしくて(?)。 あの男、主人公ちゃんの心に傷を残す為だけにやったわね、の気持ちです。それだけではないかもですが、それもある気がしていて…。 主人公ちゃんは生きている限り、彼のことを忘れられないでしょうし、それをわかった上で全部計算してやってそうなずるい男…。好きですね!! しかしTRUE ENDで1番心に傷を負ったのはエンディングロールでした。あの曲、結婚式でよく聞きそうな曲じゃないですか…? 曲の幸せなイメージと、主人公ちゃんの見ている現実の格差に頭を抱えました。 そして満を持してBAD END1へ。 つ、つ、続き〜!?続きはどこですか、後日談はどこですか!?私の頭の中ですね、わかった!!!!とドッタンバッタンしていました! BAD END1だと、ここから入れる保険もありそうで1番好きかもしれません。……いや、本当に入れる保険あるか?と悩み始めてしまいました。 でも1番好きかもしれません。 @ネタバレ終了 花飛の章も楽しかったので、この勢いのまま槐夏の章も遊んでこようと思います!! 素敵なゲームをありがとうございました!! @ネタバレ開始 書くか悩みましたが、最初「愁」の漢字が分からず…。 この文章のために調べた時に「愁い」と知り、頭を抱えました。君が、主人公ちゃんの愁いのタネや、君のせいやん…!!と。ここにも答えが仕込まれていたのだと手を叩いて喜びました。ありがとうございます。 @ネタバレ終了

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  • 恋する郵便屋さん
    恋する郵便屋さん
    大切な人にお手紙を出したくなる、そんなお話でした! @ネタバレ開始 せ、せ、せ、切な〜い!! 泣き虫な私は、リオンくんとセアラさんが寄り添う未来がなさそうなことにずっと泣いていました。 リオンくんはセアラさんのとこ、こんなにも好きなのに… どうして2人揃って幸せになってくれないの〜!!!!と暴れたい気持ちもある反面、色んなタイミングが少しずつ連れていたのかもしれないなという気持ちもあります。 セアラさんがどのタイミングで引越しを決めていたのかは分からないけど…引越し前に気持ちを伝えていたら、ふたりがそばにいる未来もあったのではなかろうかと。好きです、と書かれた手紙を受け取った時の反応からして脈ナシではなさそうだし… やっぱり後回しにせずに、好きだと伝えられるタイミングで伝えなきゃなのかしら、とも思いました。もう手遅れだった、にならないうちにといいますか…。 ですが、リオンくんが中々伝えられなかったのは、郵便屋さんとしてのお仕事を全うしていたからだと思っているので…仕事に真面目な彼だからこそ、私はこんなにも幸せを願ってやまないのだと思います。 ですが、それとこれとは別!私は、大切な人に手紙を出そう!好きな気持ちはちゃんと伝えよう!!と思いました。 @ネタバレ終了 切なさはありますが、優しく背中を押してくれました。 素敵なゲームをありがとうございました!!

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  • オリオンは海に溶け
    オリオンは海に溶け
    クラスメイトに「子供を作って欲しい」って言われるって何!?と、ずっと気になっていたので、若葉コンテストをきっかけにプレイさせていただきました! @ネタバレ開始 綺麗だけど、少し癖のある言葉たちに惹き込まれる、素敵な作品でした。 波の音やBGMは穏やかなのに、それだけでは終わらない不穏な空気に、心が揺蕩うような不思議な気持ちになりました。 たった1つのエンドを見ただけでは、まだまだ謎が多く、全てのエンドを何度も何度も読み返してきました。 が、まだ謎は解けておらず、一体彼はどんな存在だったのか、彼と彼女の会話は現実だったのか夢だったのか、まだまだ考えています。 これからも、オリオン座を見る度に2人を思い出しては、想いを馳せるのだろうと思います。 また、「640光年先の鬼火」で出てくるクラスメイトたちも、AとかBではなく、髪の綺麗な、とか、持ち物がお洒落なと書かれていて、より一層人間味を感じて好きです。 @ネタバレ終了 タグにもある通り、確かに暗めのお話ではありますが、それでも彼は彼女を照らしたがっているという点で、ある種穏やかな気持ちにもなりました。 素敵なゲームをありがとうございます!!

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  • 涙を止める方法
    涙を止める方法
    じんわりと心が温まるお話でした。 @ネタバレ開始 女の子の悩みは私も感じていることでもあり、苦しいよね、と思いながらプレイしていました。 が、この女の子の素敵なところは、自分のご機嫌をとるアイテムをちゃんと準備しているところ! 余裕がなく、そのことも忘れてしまっているみたいで、プレイヤーがそのことを思い出させていましたが…それでも用意したのはこの子だしな、と眩しく思いながらプレイしていました。 が、私自身のご機嫌を私自身が取ればいいということは、この女の子が、このゲームが思い出させてくれたので、自分のために何かしてみようかなと言う気持ちです。 @ネタバレ終了 プレイ時間も10分弱と短く、疲れている時にもプレイできそうな長さです。 疲れちゃった時や、涙が止まらなくなった時、またこの子に会いに来ようと思います。 素敵なゲームをありがとうございました! @ネタバレ開始 すみません、追記です。 実況させていただきました。 すごく穏やかな時間を過ごすことが出来ました。本当に、ありがとうございます。 @ネタバレ終了

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  • 北限のアルバ~春の章~
    北限のアルバ~春の章~
    心がほわほわするお話、登場人物、イラストの素敵なゲームでした!! @ネタバレ開始 まず!コロコロと変わる真ちゃんの表情がとっても素敵でした。目が離せない、惹き付けられる子ってこういうことなんだろうな、なんて。どの表情も大好きなのですが、1番お気に入りなのは、真剣な眼差しで料理して、そのあと特大の笑顔を見せてくれる、あの流れです。 本当にお料理が好きなんだなと伝わってきて、笑顔にならずにはいられませんでした! そしてお料理が全て美味しいそう!!食べなくてもわかる、美味しそうなイラストに、美味しそうに食べる隼人さん。そして隼人さんの語る感想。それら全てが、「北の大地の食材で、真ちゃんが一生懸命作ったお料理。美味しくないわけが無いでしょ!!!!」と言わんばかりで…(?)。北海道に行きたくなるし、何よりペンションそよ風に泊まりたくなります。本当に。 そして、隼人さんもほんっっっとうに穏やかな方で、目も耳も心も幸せでした。 好きなシーン・セリフはたくさんあります。が、中でも1番ときめいたのは、隼人さんがやっと泣けた翌日の、声を震わしながら何かを伝えようとしてくれるシーンかもしれません。あの表情と声の震え具合。期待しちゃいますよね!?結局あの日は聞けずじまいでしたが、内心ずっとソワソワしていました。 も〜、電話ってば〜!!と思っていたのも事実ですが、改めて両エンドを見返した時に、あの電話ナイスだったのでは…?と思いました。いや嘘かもしれません、勢いのまま伝えてくれていたら、隼人さんは九州に帰らないでいてくれたかも…。 だけど2人には、穏やかな雰囲気が似合うと思うので、両エンドのように穏やかに、だけどしっかりと想いを伝え合える方が、2人らしいような気がしました。 そしてソメおばあちゃん。大好きです。 おばあちゃん。あなた、孫娘が来てくれて浮かれていますね?? おばあちゃんが、真ちゃんと隼人さんの仲が良くなっていくのを歓迎していることも微笑ましかったです。 もしかして、肩の力を上手に抜けそうにない真ちゃんのことを、おばあちゃんなりに心配していたのかな、なんて思ったりしました。楽しそうにしている姿はたくさん見られましたが、穏やかそうな真ちゃんは、隼人さんといる時によく見られた気がしたので… 何はともあれ、孫娘の幸せを願っているのとは間違いないのだろうと思っています! 1番印象に残っているエピソードは、女の子のうさちゃんのぬいぐるみでしょうか。 最初は、「真ちゃんは本来優しい人であり、あの時は余裕がなくて優しくしきれず、その事を悔いている」のだろうと思っていました。今も、その思いは変わっていないのですが…もう1つ、真ちゃん完璧主義者説が私の中で出てきました。根拠らしい根拠は無いのですが、初日の肩への力の入り具合だったり、真ちゃん自身も過去に何かあったみたいなので…もしかして?くらいのものです。 1度思ってしまったものは中々消えないので、1年かけて残り3作もプレイし、解明できるのならしてこようと思います!! どちらにせよ、真ちゃん自身が本来優しい人であることに違いはないだろうと思っています。 どちらのエンドも見させていただいて、どちらのエンドでも号泣しました。 隼人さん九州に帰ってしまうエンドでは、2人はペンションの従業員とお客様、こうなることは分かっていたけどやっぱりさみしいとボロボロ泣き、美瑛に留まってくれるエンドでは、これからも近くで同じ時を重ねられることにボロボロ泣き。 冗談でも、美瑛にいたらといえなかった、隼人さんが九州に帰るエンドの真ちゃんも大好きです。すごく抱きしめたい。 対する隼人さん美瑛移住エンドでは、もう一方のエンドに比べてより素直だったなと思いました。 だけど、お家まではご飯作りに行くは、ま、真ちゃん!?!?となりました。彼女、たぶんそういったことは何も考えていなくて、純粋に会いたい、美味しそうにご飯を食べてくれる隼人さんをみたい、だけだとは思うんですけど…。なんというか、こっちのエンドでは、素直に隼人さんに甘える真ちゃんがいる気がしました! エンドロールの後の後日談では「私の心は、貴方で既にいっぱいですが!?」と思わず声に出してしまいました。貴方でもういっぱいですが…? 長くなってしまいましたが、おばあちゃんと一緒に、2人がこれからも幸せであることを祈ってます! @ネタバレ終了 心が温まって、美瑛に行きたくなる、素敵なゲームをありがとうございました!!

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  • 椿堂ノ火
    椿堂ノ火
    私はこの先、花火を見る度にこのお話を思い出すだろう。そう思うくらい、強く胸に訴えてくるお話でした。 @ネタバレ開始 最初、主人公が父親のことを愛しているのか、憎んでいるのか分からず、ずっとそこを考えながら読み進めていました。 11年も会わずにいるのは憎んでいるからだと思ったのですが、もしそうであれば花火大会のあの夜に連れ出したりしないだろうと。 大好きだったからなんですね。好きの反対は無関心だなんて、耳にしたことがありますが、好きだったからこそ、信じていたからこそ、分かって貰えなかったことに悲しみを抱くし、裏切られたと感じるのかもしれないと思いました。 大事だからこそ受け止められなかったのは、父親の方も同じなのだろうと思います。息子の心が女性だなんて思ってもいなかっただろうし、更に連れてきた男性はまだ20歳にもなっていない。まぁ、戸惑うか…こちらは時間をかけてか受け止めれたみたいですが、受け止められなかったと感じた主人公側に知るきっかけがなかったのも仕方ないような気もします。 時間をかけて受け止めて、女性の名を考えても、その事を伝えなければ伝わらない。 どちらかというと溜め込む私ですが、怖くても伝えなければならないことは伝えなきゃと思います。 @ネタバレ終了 またいつか、遊び直した時には、今とは違う感想を抱くのかもしれないと思いました。 素敵なお話をありがとうございました。

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  • 図書館の季節に閉じこめた
    図書館の季節に閉じこめた
    図書館に行きたくなるお話でした。 @ネタバレ開始 私自身、本をはじめとする誰かのつくりあげた世界が、現実逃避の1種だったりします。 そこになんとなく共感しながら読み進めていました。 エッセイも、時には残酷だよなと改めて思ったり。 彼女が、これから先の日々でもっともっと笑顔でいられることを祈っています。 @ネタバレ終了 上手に伝えられないのがもどかしいのですが、心に小さな、だけど温かな灯が灯る、そんなお話でした。 素敵なゲームをありがとうございました!!

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