gawaのレビューコレクション
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点鬼簿行路演劇部に所属する二人の「演劇」と「現実」と「恋」のお話。 綺麗なタイトル絵と、なんだか不気味なサムネに惹かれてプレイしました。 するともう冒頭から気になる展開で、淵上くんはなぜこんなことをしているのか、小夏さんの行動の意味は?なにがあったんだろう?と考えながら読み進められました。 シナリオの進め方や表現、ときおり入るボイスや演出がうまくて、作品の良さをより引き立てていると思いました。 Ending-Aがとても心にきていて、いろいろな感情がないまぜになりすぎて何て表現すればよいのかわからないのですが、あれぞ人間の本質というか純粋な想いで、はたから見たら哀しく辛い終わり方のように見えるけれど、本人達にとっては最高の幸福で美しい……そう感じました。 @ネタバレ開始 自然に涙出てきて混乱しました。 @ネタバレ終了 エンドロールも、変化後のタイトル画面も好きです。 印象に残る素晴らしい作品、ありがとうございます!
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××世界××には何が入るんだろう? と気になってプレイ。 無機質でぞくっとするようなタイトルから打って変わって、スタートすると可愛い女の子が出てきてイチャイチャしてて「あれ? 恋愛ものかな?」なんて思っていたら……まさかの展開で、続きが気になってのめり込みました。 徐々に明らかになっていく世界の全体像、けれど全てが語られる事無く終わる物語で、考察によって世界が広がりました! クリア後のメモを見て、世界観がより鮮明にわかって良かったです! ××に入る文字は、いろいろと考えられそうで楽しいです♪ そしてエンドクレジットで思ったのですが、ロゴやUI、曲などにいたるまでほぼ全て自作のようですごい多才だと感じました。 オリジナルの素材があるって良いですね……!! 不思議な世界での人間の葛藤を感じられる作品、ありがとうございました。
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ぶれいんぼむ恋する相手を探すお話。 タイプの違うキャラと、イメージBGMが合ってて印象的でした。 また、選択肢が文字ではなく図形で、直観的に何を表しているのかわかって「こういう表現方法もあるのか!」と驚きと共に楽しめました。 @ネタバレ開始 個人的には黄魅さんが良かったです! 夢にまで出てくる恋煩い素敵っ @ネタバレ終了 トゥルーはほんわかする終わり方で、思わず笑顔になりました! 素敵な作品、ありがとうございます。
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三秒前の恋人動く、マウスと連動する、選択が保持されている……どういうプログラムなんだろう!? すごい技術が詰まった作品だと感じました。 他作同様、ドット絵という特徴で多くの表現をしていて、目が惹かれました。 お話自体も短編ながら深い感情まで汲み取れて、美しかったです……。
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可惜夜のみつかね村息をするように消息不明になる南風原さんと、マイペースだけど有能な助手子さんのお話。 謎解きのレベルがちょうどよく(と言いながら、子泣き宿のところでかなりつまりました……)、ヒントもある優しい設計で良かったと思いました。 前作同様、クリッカブルマップが多用されていて「こんなこともできるのか……」と勉強になりました! @ネタバレ開始 不気味な雰囲気の漂う村と住人にゾッとしました。 でも、真実を知った後はなんだが悲しくなり、せめて住人や巫女さんのご冥福をお祈りしたくなりました。 南風原さん、こんな村を慰安旅行先にするなんて、さすが運をもってますねw @ネタバレ終了
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天海のメッセージボトル親子をつなぐメッセージボトルのお話。 はじめはSFちっくな話になるのかな? と読み進めていましたが、途中から不思議な事に気付き…… 最後は目頭があつくなりました。 子から親へ、そして次の子から親へ、メッセージが繋がっていく構成が素晴らしかったです。 タイトル絵の変化で、涙腺にとどめをさされましたっ。 声が幼さから大人へ変化していくのがわかる使い分けも、語り部である「私」の声が初めから大人~初老あたりな雰囲気の理由も、全て含めて良かったです。 月から無事に帰ってきて、家族団らんしてもらいたくなる作品でした!
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とある惑星の記録(No.S-01)とある生物の記録であり、共に過ごした彼女達との記憶でもあるお話。 @ネタバレ開始 作られた存在で、その体質ゆえに淡泊そうに思える主人公ですが、街に出てキョロキョロしていたり彼女達の事をしっかり見ていたり、そして様々な「感情」を揺さぶられる様子はまさに人間そのものだと思いました。 そんな主人公が世界の終わりに何を感じたのか、そしてこの記録を残そうと思った理由は……考えていく内に、悲しかったり嬉しかったり、こちらまで様々な「感情」を揺さぶられるお話でした。 @ネタバレ終了 記録の断片とあったので、他のお話もあるのでしょうか? とても気になります! 壮大でありながら、となりにいてくれる誰かを大切に思える作品、ありがとうございます。
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姫と兵長聡明なお姫様と、男勝り(だけど心は乙女)の兵長が主人公を求めるお話。 短編とはいえ、お話にしっかりと芯があり読んでいて「すごく考えられている」と思いました! 各キャラも人格ができており、このまま3人の日々を見続けていたくなる作品でした。
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ハコノナカノコ
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君と遺書と録音テープに。幸せを祈っても、相手に響かず呪いになってしまう……悲しさや虚しさを感じる作品でした。 バッチが遺「書」ではなく遺「愛」なのがより悲しさを増幅させられました。 最後に流れる曲、子供の頃に住んでた地区やお店の閉店時に流れてましたが、初めて曲名知りました!