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うさギョのレビューコレクション

  • 宇宙をゆく僕と猫
    宇宙をゆく僕と猫
    ディストピア大好きなのでワクワクしながらプレイさせて頂きました。 @ネタバレ開始 可愛い絵柄とほのぼのした雰囲気の中どぎつい展開になっていくのがとても良かったです。 序盤のテロ犯についてなど世界観紹介のような軽い気持ちで読んでいたのですが、のちの伏線になっていることに気づきはっとしました。 視覚を切った時のディストピア感が本当にたまらなくて、テロ犯はどこかで知ってしまった(もしくは知ることができるレベルの高評価だったのかもしれない)など、背景にある物語にも想像が膨らみこの世界について考えるのがとても楽しかったです。 猫は死にませんという言葉がプレイ前後で全く違う印象に聞こえるのと、タイトル画面の猫の演出に鳥肌が立ちました。 確かに死は存在しませんよね。 三毛猫のオスを選ぶ、通販のように届くという回想を見た時から「遺伝子操作か?本当に猫か?」などと思っていましたが、生命ですらなかったことが衝撃でした。 知ってから今までのシナリオを思い出すと「まあ、生命じゃないもんな」と思える言動が多々あり、実体がないことを知っている人から見ると「処分しましょう」は違和感ない選択肢なのかもしれないと妙に納得してしまいました。 ただ、人間ですら簡単に処分を考えるAIなので生きた猫だったとしても同じ提案をするのかもしれませんが。 (それと同時に本当にここは人間が作った人間主体の国なのだろうかという謎の不安もよぎりました) @ネタバレ終了 前半との落差が素晴らしい展開でした。 素敵な作品ありがとうございました。

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  • カップラーメンは待ってくれない
    カップラーメンは待ってくれない
    シンプルながらツッコミが面白いゲームでした。 @ネタバレ開始 1周目で迷わず火薬を入れたサイコパスです。 2周目では何の疑いもなく「麺かためENDになるかな」と自信を持ってお湯を捨てました。おそらく麺ごと野生に還ったことでしょう。 このあたりから「絶対最後に3分ENDを見てやる…!」と謎の天邪鬼を発揮し、主人公のカップ麺を伸ばし続け、またそんなプレイヤーにも優しい言葉をかけてくれる主人公に感動し、無事最後美味しく食べることができました。 人のことをサイコパス呼ばわりしながら、自分は一緒におしゃべりしていた相手を美味しく食べる様子に「主人公もサイコパスの才能あるぞ…」とツッコミました。 @ネタバレ終了 面白いゲームありがとうございました。

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  • やがて君も虎になる。
    やがて君も虎になる。
    思春期特有の繊細さ、視野の狭さ、傲慢さを織り交ぜた歪な構造を虎というスパイスで味付けした短いながらも味のある作品です。 @ネタバレ開始 あまりに現実的な描写があり読む人にとっては痛みを伴う作品かもしれませんが、虎という非現実的な要素が出てくることでホラーのようは感覚にもなりフィクションとして楽しめる作品になっています。 以前プレイさせて頂いた他の作品でもこのような現実と非現実の混ぜ方が上手い描写だったので、作者さんの得意分野なのかなと感じました。 自分が大嫌いなものと同じだと気づいたときの衝撃と恐怖、死にたくなる絶望感を上手く描いており非常にリアルだなと感じました。 ただ正直私が一番恐ろしく感じたのは委員長さんです。私の理解から一番遠い存在が彼女だからなのですが、プレイヤーによって3人の誰が理解できるか、どの事態を恐ろしく感じるか異なると思いますので自分の人生を突きつけてくる感覚がある読後感でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました。

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  • 就労!アクマ・デ・カンパニー
    就労!アクマ・デ・カンパニー
    短編ながら私の好みが詰まった最高の作品でした。 @ネタバレ開始 社長と天使長がめちゃくちゃ好みでヘキに刺さりました。 社長に蛆虫と罵られながら働くのもいいし、天使さん達に信仰を捧げる世界もいいですよねええ。ゴミを見るような目で見られたいです。 社長厳しいことを言うのに懐が広いところいいですよねえええ!すき!!!! 死すがいいと言ってるのに懲戒免職なの笑ってしまいました。優しすぎる…。 そして天使長さん達が来た後、捨て台詞が一から起業してやるなのが律儀で笑ってしまいました。 このルートが一番好きです。 社長が本当に好きでENDスチルの天使長さんも大好きで、このルートだけ何回もプレイしました。仕事帰りの疲れた心に効きます。 社長が第一印象に反して意外と優しく情があって、対価を払えば許して(悪魔だしもしかしたら報酬と交換という感覚なのかもしれない)くれるところ、人間と寄り添い堕落させる悪魔感あって素晴らしいですね。 私は初回プレイで集金やりたくなかったので拒否する生意気な新人だったのですが、飛ばされたところで、「やったー!人体実験みがある工場だー!」と私向けの職場だということに気づき「社長、人を見る目があるな…?」と謎に感動しました。 その後おまけを読んでタイトルの意味に気づきセンスの良さに更に衝撃を受けました。悪魔であり、しかしあくまでカンパニーを使っての支配というダブルミーニングなのかなと。 @ネタバレ終了 大変素晴らしい作品をありがとうございました。

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  • 幽界の夜
    幽界の夜
    サムネが目に留まりプレイさせて頂きました。 @ネタバレ開始 初回プレイ時は冒頭のシーンを見て「ヤバイ契約シーンか?」と思っていたのですが、最後までプレイして「これは約束と信頼の物語だ!」と笑顔になりました。 作中割と本気でホラーなこともあり、2人のやりとりが寒い冬の中で感じる一つの灯のような温かさがありました。 進めていくうちにお兄さんも罪人だったのかなとじわじわ感じるところがよいです。 約束をしたとはいえ主人公の選択肢によっては助けてくれないの、罪人ぽさがあってよいですね。もしかしたら罪人だからではなく、お兄さんからしたら裏切られた気持ちだったのかも…とも想像しました。 本当にお父さんだけ信じていたのかなという気持ちや、お父さんもお兄さんに対する信頼だけではなく息子が同じであると信じて託したのかなというお互いの信頼を感じる点など、作中語られない部分に対する想像がかき立てられる作品でした。 また、trueENDを見た後、お兄さんが首に包帯していることに気づきはっとしました。 @ネタバレ終了 素敵な作品ありがとうございました。

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  • ヤンデレ卒業宣言
    ヤンデレ卒業宣言
    プレイ前後でゲーム中の色々なものの解釈が変わる面白いシステムのゲームでした! @ネタバレ開始 最初にタイトル画面を見た時は卒業宣言(します!頑張ります!)なのかな?と思っていたのですが、卒業したENDを見てからタイトルに戻った後同じ画面なのに全く違う印象なのが面白かったです。 クリア後は卒業宣言(しました!)に見えてみんなの表情も違って見える不思議…。 一気に反転する物語が面白かったです。ミスリードに引き込む演出がとても上手いです! 何で上手くいったはずなのに…と思っていたらお前の方だったんかい!とツッコミたくなりました。 だから途中で出てくる店主ちゃん顔隠してたんだと思わず納得。 そして真実ルートの絶望感の表現が最高でした。 全てが繰り返される閉ざされた地獄の物語が素晴らしすぎて、伏線や対になった演出に気づいたときニヤニヤが止まりませんでした。 リセットにも物語があり、世界観の構成力が素晴らしいです! リセット後に読むと序盤の"わたし"はどちらなんだ?という閉ざされた思考を追体験するかのような錯覚に陥るので2倍面白かったです。 @ネタバレ終了 素晴らしいゲームありがとうございました。

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  • じみにしじみ3
    じみにしじみ3
    今作も楽しくプレイさせて頂きました。 今作のオープニングは流れが落ち着いている…と逆にドキドキしていたら @ネタバレ開始 アニサキスが話しかけてきたので安心しました(?) そしてファイル名が遂にじみにしじみになっていてちょっと感動しました。 カブ子さんを帽子みたいに頭に乗せる氷神さん可愛すぎますね。 やっぱり今作も敵なんかい!と思わずツッコミましたが、割とちょろいところがいつもの氷神さんで面白かったです。 「こんな夜分遅くに」が地味にツボってしまい、昼ならいいんかい!とツッコミを入れてしまいました。24時間ご遠慮したいですよね。 割と落ち着いた流れが多かったためまさか突然ポケモンバトルが始まると思わず、これがじみにしじみ3だということを思い出しました。 今回しじみの神様が出てこない…と思ったらまさかのアサリでびっくらたまご! @ネタバレ終了 面白くて3まで一気にプレイしてしまいました。 ありがとうございました。

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  • 自称お助けキャラの末路
    自称お助けキャラの末路
    ゲーム紹介の時点で「永眠しよう!?これは絶対面白いやつだ」と思いプレイさせて頂きました。 @ネタバレ開始 初期段階からゲンキくんのぶっ飛んだ目的が明かされて大笑いしました。 そしてサブストーリー等を追っていくうちに人体実験の気配を感じて「絶対面白いやつだ!!!!」と私のテンションはMAXに。 メイン以外の部分でも語られる複雑に絡み合った人間関係や世界観が素晴らしく好みで、この世界そのものに夢中になりました。 そしておまけでその気に~との関連性に気づき「あの世界続いていた…!テンさん…!」と別の感情も込み上げてきました。 盲目的な感情を抱いた一方通行の矢印が多くてニッコリです。ペアでもだいたいすれ違っているところが感情入り乱れて楽しかったです。 それぞれのペアが視点の違いで世界がガラリと変わるの面白いですね。 プレイヤーが鑑賞者であり干渉者である、世界観の一部として構築されているのが非常に味があってよかったです。 これはキャラ達も同じで各々が夢見た人生劇場というコンテンツなんだなと、最後に契約内容を再確認して思いました。 おまけストーリー、ミズさんとタタルさんの話が特に好みで後味の悪さが最高でした。 2人のすれ違い…。食としての存在が示唆されているのと、2人で情報に差があるところが非常にいい淀みを生みだしていて、もしそのときがきたらミズさんはどんな顔するんだろうと考えたらゾクゾクしました。 これは一味違ったカニバネタが生まれるぞ!と、もしもの地獄を想像して楽しみました。 ユウジさんのおまけも好きです。信仰が地に堕ちる瞬間いいですよね。助けようとする感情が原因で救済から遠のいてしまう様が美しいくらいに反転していて、天使と悪魔が同じ造り方ということに対する説得力が強く、全ての願いを叶えるほどの対価が存在しない現実をこの目で感じました。 平和の国なのに丸く収まることができないこの世界がとても皮肉めいていて好きです。 そしてキャラ単体だとロコミさんとオシエさんが好きで「なんでロコミさんプロフィール紹介にいないんだ!?」と思っていたので沢山話せるコーナーがあって嬉しいです。 お店では真っ先にスマイル頂きました。 オシエさんも好きすぎて初回プレイで真っ先に通ったはいいものの早々にフラグを折りました。 当初エンド分岐が分からなかったため、何度も集会に参加して死んだのはいい思い出です。 性別無し長髪ちゃんとヤバ宗教が好きなので性癖大渋滞キャラでした。 @ネタバレ終了 展開や物語の魅せ方が上手く大変素晴らしい作品でした。 ありがとうございました。

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  • じみにしじみ2
    じみにしじみ2
    無印が最高に面白かったので、2もプレイさせて頂きました。 @ネタバレ開始 もう背景の(千葉)の時点で面白すぎて無理でした。 前作の経験を生かして1周目はひたすらしじみを選んだのですが、しじみの解説が出て来なくて嘘だろ!?と思っていたところ後半に出てきて「しじみチャンス!」と心の中で叫びました。 前作との繋がりネタも豊富で歌えないオルニチンさんにふふっとなりました。(このあたりでやっと笑いに対する耐性が生まれます) しかしその後うどんからのラップENDという無茶ぶり爆笑してしまったので、一向にじみにしじみさんに勝てる気がしません。 最後に回収したENDがビームENDだったのですが、ダジャレを言ってないのに世界が崩壊してびっくらたまごでした。 今作は4人が仲良くするのかな?と思っていたら2人がやっぱり敵で安心しました(?) しかしその後すぐに味方になったりと手のひらくるくるドリルな2人が好きです。 真の敵?も可愛くてむにむにしたいですね。 出てくる言葉すべてが面白くてつい口にしたくなるため、じみにしじみ語を多用してしまい申し訳ありません。しじみチャンスとびっくらたまごが特に好きです。 @ネタバレ終了 前作に引き続き大変面白いゲームありがとうございました。

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  • じみにしじみ
    じみにしじみ
    初っ端から畳みかけるようなボケと緩いノリで最高のゲームでした。 タイトル画面のイメージからしっとり落ち着いたゲームなのかと思ったらいい意味で裏切られました。びっくらたまご! @ネタバレ開始 突然出てくるラップバトル!ダジャレを言っただけで滅びる世界!修造!しじみ!なんでアイスの材料で米ができるんだよ!具ー!しじみチャンス! 笑ったところをあげたらきりがありません。そもそも話し方がだいたい面白いので常に笑ってました。 初回は世界終了エンド1でした。そんな選択肢あったら選ぶに決まってるじゃないですか! ブラウザでプレイしたのですが、ファイル名がieiなのが地味にツボって気づいた瞬間ゲームと関係ないのに爆笑しました。 ちょうど食事をしながらプレイしていたのですが、あやうくカレーで溺死するところでした。笑いの沸点が低い人間がプレイするとコロコロされかねない恐ろしいゲームです。 敵?なのに意外とノリが良く微妙に丁寧な氷神さん面白すぎて「実はこの生活気に入ってるだろ!」と心の中でツッコミまくりました。(みんなで美味しく頂きました) @ネタバレ終了 素敵なゲームありがとうございました。 3まであるそうなので次は何も食べてないときにプレイします。

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