SHIAのレビューコレクション
-
ウソと宝と姪、探偵!?純粋に読み物としてとても面白い作品でした。 読みやすく、丁寧でまとまった文章は「もう少し読みたい」と思わせる力がありました。 コタさんと帆風さんのやり取りや、舞台の設定がとても絶妙で、続編が是非に読みたいと思いました。 謎解きも難しくなく、そして解けなくてもギブアップOKがあり進められる仕様なので誰でも物語に没頭できるのがとても良いなと思いました。 謎解きが苦手だからと詰んでしまってそこで終わらせるにはあまりにももったいない物語でしたので、解けなくても進められるというのはすごく良いポイントで、ゲーム制作としても大変参考になりました。 すわすごく高価なものが眠っているのでは…と、莫大な遺産を残せる財閥などにありがちなところからの、あの故人の人としての側面を深く見つめるような展開、大好きです! とても濃厚で上質な、楽しい一時でした。 すごく素敵な作品をありがとうございました!
-
Petalかわいいショタの子と結ばれる人生なんてないんだ…と夜を儚んで「もうこのまま死んでもいい」と灰色の人生に終点宣言までしてしまった主人公が目を覚ますと、まさに夢の続きと言わんばかりにかわいいショタが朝食を作ってくれている!? 主人公、本当に今日が命日になっちゃうの?なんて失礼なことを思いつつ、読み進めると……後半はとってもシリアスでした! @ネタバレ開始 微妙に守備範囲から外れていると思っていたのに実は好きになった人には年齢とか守備範囲とか関係なし!な遥くんとの一週間、色々と楽しい一週間でした。 特にコンビニの紳士たちのバナナイベントは爆笑しました。 そして、物語の後半はバナナイベントで笑っていたのが嘘のようにシリアスになり、思わず手に汗握る感じでした。 座敷童ではないだろうとは思っていたのですが、まさかの生死の境にいるとは…! 連れ戻すシーンではお母様の懸念も分かるだけに、とても複雑な気持ちになりつつ、何よりも遥くんが幸せになりますようにと願いました。 @ネタバレ終了 プレイ当初はショタ好きな主人公とショタのお話という感じが前面に出ていましたが、物語としてもとてもしっかりしていて、特に後半は遥くんの人生が大きく絡んでくることもあり、最後までテンポよく楽しく読ませていただきました。 ありがとうございました!
-
未来のアリス回復魔法しか使えないという理由で進みたい道へ進めなかった主人公アリスさんの成長の物語、途中の店主さんに「ムキー! そこへ直れ! 鉄釘バットで叩きまくってくれる!」という怒りを感じながらも、最後は大団円で読んでスカッとしてほんわかあたたかくなる物語でした。 @ネタバレ開始 回復魔法に特化していることはけして駄目なことだとは思わないのですが、やはり周囲の子たちが使えるのに自分だけ…という状況だと焦燥感や劣等感を抱かずにいられませんよね…。 エルさんという唯一無二の親友の存在に支えられ、そして自分の原点であるおばあちゃんとの思い出に支えられ、アリスさんが再起する姿は読んでいて胸が熱くなりました。 鉄釘バット(以下略)な店主が最後はお縄になって本当に良かったです! お願いだから暫く地下に封じられていてほしい店主さんでした…店主さんのところでアリスさんが店主さんの態度に委縮して硬直する部分ではいつも「アリスさんを虐めるとは、貴様ー!! こっちこい、私が相手になってやる! 服と髪の毛と歯だけが溶けるドロドロのスライムみたいなのお見舞いしてやる!」とか意味不明な啖呵を切りたくなるくらい怒りを感じました。それくらい感情移入して物語にのめり込んでいました。 それだけに、アリスさん自ら立ち向かっていたシーンは本当に「アリスさんすごい!頑張った!」と拍手したかったです。 @ネタバレ終了 成長したアリスさんがどうなったのかが見られる結びは、全世界の私がスタンディングオベーションしたい気持ちになりました。 エルさんとこれからも仲良く楽しく日々を過ごせますように! 素敵な物語でした、ありがとうございました!
-
おはよう おひめさま毎日お仕事に行って疲れている女性は心から癒される!?、姫と呼ばれて褒められる癒しゲーです! クタクタに疲れて帰宅、ドサッとソファで眠った主人公が「起きて」の声に目覚めると、とてつもなくかわいいウサミミの女の子が! お風呂か寝るか…うーん、お風呂入ってから眠りたい気がしますが、疲れ的にはもう一度すぐに寝落ちたい気…究極の選択ですね! @ネタバレ開始 本当に究極の選択でした…!(かめさんからいきました) 話が通じていない感が凄いのと距離感が近すぎて! いきなり全裸でお風呂はハードル高いですよ、かめさん…! ねこさんの猫軍団スペシャルマッサージ、受けてみたいです。 この日々の疲れをネコパンチ?たちで消し飛ばしてほしい…。 目が覚めたらイケメンというのもご褒美すぎますが、姫は頑張りすぎだよと気遣ってくれる姿に瞼が降りました…たまには二度寝三度寝もしてみたいですね! かわいいかわいいウサミミ女の子とのエピソードもあるかな?と期待していましたが、なかったですかー…! ウサミミの女の子とのお話も見てみたかったです! @ネタバレ終了 疲れたあなたにこの一本!と言いたくなる、ふんわり癒される作品でした! ありがとうございました!
-
チョコ、或いは失われたカカオの物語。過去作をプレイしていると思わず「オッフww」と言ってしまいそうな過去作品のキャラクターも登場しての、今回ももうただただ感じるだけでいい、深く考えるな!な物語、堪能させていただきました。 みちみちみちみち、みち~~!!(そして、この後の超展開に一瞬失神) @ネタバレ開始 いつしか輝くALL人類みっちゃんになりそうな展開を「みちみちみちみちみち!」という音がしてきそうな中で堪能した後で、愛から手が離れないルートも楽しませていただきました。 ファンサも大変ですね…と一瞬遠い目になったりしつつ、夜逃げルートも愛が離れないルートも、それぞれガラリと変わる予測不可能な展開に笑わせていただきました。 とにかくみっちゃんのインパクトがすごかったです…! あと、イモージェンさんは相変わらず筋肉に筋肉が筋肉していて、お元気そうで何よりでした。 すべてを筋肉へと転じる筋肉界の筋肉、今回もその筋肉は健在でカカオの話の間に挟まれる筋肉に「さすがイモージェンさんだ!」とこの映画は歴史的大ヒット間違いなし!と確信いたしました(笑) @ネタバレ終了 作者様の圧倒的センスがいかんなく発揮された今作も、とても面白かったです! ありがとうございました! みち!
-
メンヘラ彼女育成計画-貴女を堕とす5つの法則-メンヘラ彼女を育成したい物語…のはずが、かわいい美咲さんにメンヘラになってくれと言いながら自分のほうがメンヘラな様子がちらほら見える物語でした。 主人公が「メンヘラにしてやるぜ!」と振り切れずに、自分の態度に嫌われないかとやきもきしているところに妙なやさしさを感じました。 @ネタバレ開始 メンヘラ化に成功しても周囲からの圧に耐え切れなくて自殺してしまったり…と、物事がうまくいっても幸せになるとは限らないエンドが用意されているのが新鮮でした。 主人公が度々「これで大丈夫だよね?」と自分の態度に心配しつつ「美咲からのお誘い! 泣きそう!!」とハイになったりする姿が面白かったです。 君はメンヘラ育成なんてせずに普通にお付き合いしていたほうがいいよ! お互い相手は一人の人間であると意識したうえでの健全なお付き合いが一番ですよね。 初回プレイ時に選択肢で連絡を一週間以上待機させると毎日枕を涙で濡らす様に「もう美咲さんのメンヘラ育成なんてやめなよ!」と思い、直樹さんにはメンヘラ育成は向いてないと素直にお付き合いさせたかったです…。 何度かやり直しましたが、ハッピーエンドが見られず、残念でした。 完全攻略できなくてすみません…! @ネタバレ終了 メンヘラ彼女育成もよいですが、それには鋼鉄の意志がないと駄目なんだな…とも感じました。 主人公の直樹さんの一喜一憂する姿が面白かったです! ありがとうございました!
-
陰陽寮狐火隊・封印の絵巻(おんみょうりょうきつねびたい・ふういんのえまき)水墨画の絵巻物の世界へ妖を対峙しに行くことになった狐の陰陽師さんとその式神さんたち。 けもみみの男の子が好きな人は必見の、世界観が深い物語でした。 @ネタバレ開始 せっかく妖をなんとかしても責められるのは辛いですね…せっかく行ったのに~~!と思いました。 食べられてしまってお亡くなりになっていたからと言って、責められる筋合いはないのに…。 銀くんの過去が壮絶で、復讐の炎に狂っている銀くんは少し怖かったです。 いつか復讐心と折り合いがつけられるのでしょうか…物語の最後では首を刎ねて頭領になると言っていましたが、血で血を洗う道しか残されていないのか、本当に対峙する瞬間がいつか来てしまうのかと思うと…別の道もあるといいなと感じました。 灰くんが最後に家族ってそんなに大事かな…と呟いたりしていて、まだまだ物語が続きそうだなーと思いました。 銀くんの理想もいつか現実になるといいなと思います。 人間のほうも彼らへの認識を改める必要がありそう…とちょっぴり心配ですが、きっと分かり合える人も大勢いると信じて。 @ネタバレ終了 物語的にまだまだ色々な広がりがありそうで、彼らがこれからどうなるのかが気になる終わり方でした。 ありがとうございました!
-
ジゴドル!!あの独特の可愛いポップキュートなイラストとともに綴られる地獄のアイドルたちのお話、第二弾も楽しく読ませていただきました! アイドルになるため奮闘するドラコちゃんが大変可愛かったです! @ネタバレ開始 ジ、ジズさんんんんんんんーーーーーー!!!!!!(大泣き) ジズさんが好きだったので、思わず作中の泣いているドラコさんの立ち絵のような顔になっていました…。 ジズさん、また会えるといいな…ジズさんの知らない過去などもチラチラ見えて「待って、情報が多い」と空を飛びながらドキドキしました(笑) ドラコちゃんが握手で一瞬で林檎を粉砕するところから、五味さんの手を握れるくらいまで力の調整ができるようになったのがとても良かったです。 最強の子が努力する姿、いいですね! 尚、アルティさんとの距離感を誤って『闇』ENDを3回くらい見ました…みんな、吸い込まれちゃってごめん! @ネタバレ終了 前作に引き続いて個性豊かなキャラクターたちとの物語、面白かったです! ありがとうございました!
-
ペルジパングシュールなキャラクターたちが次から次に登場する順序がバラバラになってしまった物語…断片から繋ぎ合わせて見事に物語の続きを見られるか!? あ、いけた!と無事に一度でサクッといけました。 時系列を間違えなければ一度でもいけますね! @ネタバレ開始 助からなかった(合掌) 未来に戻ったぞーと思ったら…ダメでしたね。 すべてが人形になってしまっていて、むしろ最後の人類になってしまっている感がありました。 ペルジパングおそろしや…。 @ネタバレ終了 日本の様々な伝統などをモチーフにした個性的なキャラクターたちがインパクト大な物語でした! ありがとうございました!
-
幻想寓話儀典あれもほしい、これもほしい…欲望に突き動かされ、美しいものを所望する人間という生き物の浅ましさと同時に目を逸らすことのできない人間が人間であるがゆえの性を見られる少し怖いお話でした。 @ネタバレ開始 鮫人のお話も、聞き手である主人公のお話も、どちらもドロドロとした心の中から引きずり出したような物語で、とても美味しゅうございました。ご馳走様です。 どちらの物語も、石ころだと思っていたものが実はダイヤモンドにも勝る輝きがあった…と、灯台下暗しと突きつけたくなるものですが、自分の手に入れたものには無頓着でふとした瞬間に価値を見出すこともある人もいるので、そういう方々だったのだなーと思いながらバキバキされるのを見ていました。 主人公の物語が次の人の興味を惹き、その次の人もまた物語になるくらい面白い方だといいですね! @ネタバレ終了 入りから終わりまで物語に引き込むのがとてもお上手で、まさに本を読んでいる感覚でした。 ありがとうございました!