SHIAのレビューコレクション
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第二音楽室からの脱出良い味を出している安定の変態さんと可愛い女の子の物語でしたが、今回はジャンケン要素が加わっていつもより難しくなっていました。 ジャンケン要素のために何回かリトライましたが、これが意外と難しく…主人公の執念たるや、下着だけでは満足できなかったのですね…! 連続で負けると少し凹んだりしました…勝利が遠のいてしょんぼり。 どれだけ負けてもリトライして挑んでくる主人公(と私)に気長に付き合ってくださる蛍さんには感謝しかありません…! いつもとは一味違うゲーム性も面白かったです。 ありがとうございました!
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V.R.I.P.見せ方がとても面白い短編でした。 ストーリーも「え、ちょっと待って!」と思わず深追いしたくなる内容で、前後がとても気になりました。 画面の見せ方のため、選択肢がとても多く見えましたが錯覚でした…こういう手法、とても面白いですね! 脳が「あ、同じ選択肢だわ」と気づくまでは誤認しているという。 ストーリーが持つ雰囲気も独特で、印象深い作品でした。 ありがとうございました!
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言葉の棺【1.01】全エンド、特にエンド1は頑張って探して見てほしい物語でした。 人を好きになるって苦しい、離れられないのも苦しい…そんな気持ちが伝わってきました。 @ネタバレ開始 くるみさんを中心として三人の愛憎…まではいかないかもしれませんが、絡み合った複雑な糸に今もまだ身を刻まれているような言葉の棺たちが一つ一つ明かされていくたびに人を好きになるとは…と思いました。 エンド1を見た後だと、印象がガラッと変わり、物語の輪郭がはっきりと見えました。 最悪だと思っても、それでもどうしてか離れがたい……依存しているようでもあり、そうでもないようでもあり…そんな複雑な気持ちがひしひしと伝わってきました。 くるみさんにとっては息を吸うのと同じ感覚で、本人としては本当に悪気がなく、そして「何が悪いかが分からない」ということなのでしょうが、心がやわらかい人ほどくるみさんのような人から受ける傷は深いのではないかとも思いました。 くるみさんにはくるみさんの事情があり、環境的要因もあるとのことで、くるみさん自身もきっと相当生きづらいだろうなと思うと…一概に彼女のすべてが悪いとも言えないなと思いました。 このゲームをプレイする少し前に「つみびと」という山田詠美さんの本を読んで、そこにも多様性と言うにはあまりにも…な女性が出てきたりしていて、人間が誰かを愛したり、愛されたりすること、人と関わるのはとても難しいことなのだな…とふとその本のことも思い出し、このゲームを終えた後に色々なことを真剣に考えました。 @ネタバレ終了 紙片探しには少し苦労して「最後の一枚~。一枚足りな~い。一枚足りな~い」とお皿探しのような態でしたが、無事に見つけられてホッとしました。 オマケも充実していて、クリア後に見られる人物紹介なども物語に深みを与えていて好きです。 ありがとうございました!
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日かげり日おろしひまつぶし独特の濃度や空気を持つ社会「村」の醍醐味を味わいつつ、やさしい静寂にも似た空気を持つお話でした。 さらりと読めるので、どなたにもオススメしたい作品です。 @ネタバレ開始 ホラー作品などだとよく村には怖い風習が…というのは定番ですが、本作は村独特のお互い助け合いの濃密な付き合いや子どもたちはみんな遊び仲間な雰囲気など昔ながらの村の良き面が前面に出ていて、読んでいてとても安心できる空気の物語でした。 主人公のボクが村にまだまだ溶け込めないためか一歩引きつつも、子ども同士の時間の共有で明日からの日々にも楽しそうな気配が漂ったところで終わったのも、余韻がとても良かったです。 えのきが一致していないのには笑いました。 そして、えのきベビーにはちょっとかわいいと思ってしまいました(おいおい) @ネタバレ終了 都会にはない人と人の距離感、自然と人との距離感を含めて「ああ、いいな」と思いました。 個人的に、埃っぽい臭いさえ感じられそうな昔ながらの蔵の背景が好きです。 探索パートも面白かったです。 ありがとうございました!
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機械仕掛けのマーセネリア御伽噺を読んでいるような、ふんわりとやさしい気持ちになれる物語でした。 すべて手書きで丁寧に描かれた画面、シンプルなUIなど、すべてが美しくまとまっていて、マーセネリアさんの世界に引き込まれました。 @ネタバレ開始 ずっと待ち続けるマーセネリアさんの記憶を探すために探索したり雑談をしたりしつつ、時には脱出したり破壊したりと、自分の手でマーセネリアさんに何をしてあげられるかを模索しながら真実に近づいていくのが面白かったです。 歴史や世界観の背景などもそっと綴られ、機械人形の役割や期待されていたことなどを眺めつつもマーセネリアさんが作られた理由を知ると、切なくなりました。 おそらくトゥルー?エンドをクリアすると、タイトルからマーセネリアさんがいなくなるのが、ああ自由になって旅に出たんだなとエンドの余韻を味わえました。 とてもとてもやさしい物語、こちらまでやさしい気持ちになりました。 @ネタバレ終了 始まりから終わりまで、ただただやさしい雰囲気が続き、プレイした後はやさしい気持ちになれる素敵な作品でした。 ありがとうございました!
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右と 、左。これは全ルート最後までしっかりプレイしてほしい、タイトルの意味を噛みしめてほしい素晴らしい作品でした。 これからプレイされる方は、ノンストップで是非周回してほしいです。 @ネタバレ開始 真ん中、があるとは! 人の性根は咄嗟のときの態度などに出ると言いますが、コーヒー缶を投げたり、人に皮肉めいた言葉ばかり言ったりと…脇を固めていた彼も人生大変そうだなと思いつつ、三人の真ん中へ至る物語、堪能できて本当に良かったです。 既に周回していて、真ん中ルートは3人のことは初めて見る人という感じではなかったのですが、直前の急に転校した左ルートの謎などが「えっ!?」という感じだったので、すべての理由が分かる真実には「一人で背負わないでよー! もう3周目の友だちじゃん!」感覚でした。 人は人と支え合って生きている、そんな未来を予感させてくれる終わりが素敵な余韻になってくれました。 @ネタバレ終了 傷ついて中身がどんどんずれて落ちていく主人公が再起するまでの瞬間、そして再起のその後まで明日の光を感じさせてくれる物語でした。 ありがとうございました!
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魔法使いの薬屋お師匠さんでもあり育ての親でもあるオズさんの遺志を継いで、薬屋として人々の人生の幸せのために薬を処方している元少年の一日を体験できる物語、皆さんの事情を伺うと結構な確率で処方しようかしまいか迷いました。 お金が足りないけれど想いには応えたい…など、結構人間性によって選ぶ選択肢が変わってくるのかな?と思いました。 最後は、薬屋さん自身にもオズさんの分まで幸せになってほしいと思う、心温まるしっとりとした余韻がありました。 ありがとうございました!
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月の女神と5つの星座初回は「???」という感じで、とりあえず分かるものとよく分からないものを混ぜて当てずっぽうなところがあったのですが(もちろん当たらない…皆に気遣われて再トライ…)、調べられるところを見落としていたことなども踏まえて再挑戦して、表などとも睨めっこしつつ…かなり苦戦してギリギリのところでなんとか解けました。 柱まで調べられると思わず、ここは本当に見逃したりしていました。 周回するとキャラのセリフや衣装まで変わっているなど、細かなギミックも併せて楽しめました。 絵柄が可愛くて、思わず見入ってしまいます! ありがとうございました!
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忘却の占星術師未来を知る代償に、その日あったことを忘れるという特別な魔術で人々からお金を得ているキレ様とイーヒンさんの物語は、キレッキレのギャグとツッコミで笑いに溢れていました。 腹筋が鍛えられました。 @ネタバレ開始 突如自分の名前を「イイイーヒンッ!!! イーヒン! イーヒン!」と叫び出したかと思ったら、あれは泣き声だったんですね(笑) この人、自分の名前を叫び出してどうした!?と思ったので、思わず笑いました。 ゴンゾウさんが来て、どう考えても言動が怪しいあたりで「あ、この人悪者だわ!」と想定はしていたのですが、ただの悪者ではなかった! ただの悪者ではなかった!(大切なので二回言いました) 瞳ペロペロの人だった!! いーやーーー!!!(キレ様のペロペロにゾゾゾと怖気がして悲鳴を上げてしまう) カチンコチンゲッチュー!!(瞬間冷凍産地直送便!!)というパワーワードや、衝撃の瞳ペロペロの代償にずっと笑っていました。 「今回はキレ様についた」というゴンゾウの発言から、イーヒン、過去にペロッたな…!と確信した後に、急に襲い掛かってきた乳魔法シーンには度肝を抜かれました…腹筋シンジャウ、タスケテ…。 そして、無事にゴンゾウさんも捕まり一件落着と思っていたら、ゴンゾウさんがまた何かやらかしそうだったり…と、まだまだこの先も二人のドタバタした日常が続きそうで、どんな面白い日々が待っているのだろうともう少し読みたくなりました。 @ネタバレ終了 怒涛の展開&衝撃の展開の数々に、最後まで笑わせていただきました。 ありがとうございました!
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明日転校するまえに山田さんに告白するぞ~!!明日転校してしまう、その前に! 何が何でも山田さんに告白するぞー!と奮戦する主人公の前に立ちはだかる面々…GAME OVERの嵐に見舞われながらも、なんとか山田さんのもとへ! よーし、これであとは告白するだke…あれー!?(選択肢を間違えた) @ネタバレ開始 選択肢を誤ってバッドエンド!!! 気持ち悪いの連呼で心もノックアウト!! そ、そんな…ここまでギャルにも、熊先生にも、妹さんにもゲームオーバーくらってゼイゼイ言いながら屋上に上がってきたのに、まさかのバッドエンドで気持ち悪い連呼に終わるなんて…! もうここまで来たら諦めるわけにはいかない!と再トライでノーマルエンドに辿り着き、ようやく美麗スチルの拝めるエンドへ辿り着きました…。 そんな感じで、ドタバタと屋上まで駆け上がったり、気持ち悪いと言われて悲鳴を上げたりしましたが、無事に山田さんに告白できました。 山田さんがとても可愛らしくて、最後の最後で手を取り合い、笑顔になる山田さんのかわいさは最高でした。 @ネタバレ終了 全エンドコンプはもちろん、ゲームオーバーもコンプしたんじゃないかと思うくらい選択肢を外しましたが、楽しい物語でした! ありがとうございました!