SHIAのレビューコレクション
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3MEN6P!凝り固まった石頭を仏の微笑みでゆるんと溶かすような、全編どこを見ても面白い物語でした! 前作も天才すぎて爆笑させていただきましたが、今作も笑いが止まらない究極展開に、お腹の筋肉が笑いにほぐれてゆるゆるになりました。ありがとうございます(拝み) @ネタバレ開始 多彩な動きを見せる画面の素晴らしさもさることながら、主人公が千手観音のご加護を受けたり、最初の鬼が教頭だったり、鬼たちがどんどん合体してみたり…超展開に次ぐ超展開に「やべぇ、ここが地獄だ…いや、極楽?」ともう脳がスパークしていました(笑) 全ルート楽しませていただきましたが、消さなきゃルートはちょっぴり怖い終わりでした。 面子ちゃん、とても可愛かったです!! 五円だったりガリ勉眼鏡だったりと、オシャレ!?のバリエーションも多く、クレイジーアイズをファーストチョイスで見たときは「こ れ は …!!」と思わずガン見でした! そして、なんと言ってもパーカー姿が一番かわいかったです! 三人でお話している時に、ママと主人公とが交互に対話をしている時に目が左右に動く様子が激カワでした! TLでこの子がこうなる…というお胸が急に巨乳になっているご紹介ツイを見た時から大きな胸に夢を詰めていくスタイルの私はずっとずっとずっと面子ちゃんが気になっていましたが(どこから本作を見てたんや!)、詰まっていたのは(夢と)手だとは! スチル最高ーー!!! かわいすぎました! 戦国風のエンドリスト確認はもう内容がとにかく面白かったです! カットインも素晴らしくて、出てくる度にテンションが上がりました! その後のムービーももちろん面白かったですが、最後の漢字…一つ勉強になりました。 そうか…そういう漢字を書くのですね…。 @ネタバレ終了 難しいことは抜きにして笑いたい!というときや、とにかく面白い作品が読みたい!というときに本当にピッタリの素敵な作品なので、是非多くの方に遊んでもらいたいです! 皆さんも是非かわいい面子ちゃんと、あのムービーの終わりまで見てほしい(そこを勧めるのか) ありがとうございました!!
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あなたの命の価値外伝 井畑沙希と児童相談所の話あなたの命の価値がとても心に残る作品でしたので、期待度MAXで読ませていただきました。 冒頭から既に重たい…開始30秒で一気に気が引き締まりました。 @ネタバレ開始 元作品である『あなたの命の価値』でもそうでしたが、こちらの外伝も描写がリアルでお腹の底にずどーんと重たいものを抱えて読み進めました。 「虐待して死なせるために産んだなどということは絶対にない」という沙希さんの言葉に、本当にそうだなと深く感じ入りました。 たった一つの小さな綻びがやがて大きな亀裂になって、取り返しのつかない傷になってしまう…そんなことを思いました。 ノンストップで最後まで読みましたが、途中「去勢しないと駄目だわ…」という呟きが漏れました(怒) クライマックスとなる裁判シーンでは、最後まで闘い抜いた真美さんの勇気を讃えたい気持ちとともに、性犯罪の裁判における日本がどれほど劣悪なものなのかを改めて叩きつけられるような流れで、「うぐぐ…」と変な声が出ました。 セカンドレイプという言葉の通り、被害者が何度も何度も気が狂いそうなくらい被害の状況などを話さなければならないことに、そして裁判ともなれば同意だっただの性欲が強いだの「その口、濃硫酸で焼いとく? 焼いとく?」と言いたいくらい(発言が物騒…)、女からすると到底許容しがたい反論や弁護がなされるのに、ゲームの中だとは分かっていても怒りを感じました。 リアルとしては、なる早でこの裁判シーンが「昔は被害者が何度も証言したり出廷したりしないといけない、そんな時代があったらしいよ。このゲームがリアルに当時の再現をしてるよ」という形になるといいなと思います。 最後に真美さんが笑顔で今日からお勤めを…のシーンに、繋がれる希望のようなあたたかなものを感じました。 真美さんの奮闘する姿を応援するポジでずっと追っていて沙希さんに関して何も語ってないですね、すみません…! 沙希さんが現実に打ちのめされながらも、自分の原点である勇気くんや夏美さんたち、なにより自分が「そうしたい」と思った気持ちを幾度となく奮い立たせて現場へと今日も足を向ける姿に胸が熱くなりました。 子どもたちの力になると、子どもたちの幸せのために寄り添うと、自分で決めたことを、迷いながらも何度も何度も手繰り寄せていく強さに、私まで勇気をもらいました。 音楽鑑賞があって、とても嬉しかったです! とても良い曲ばかりでしたので、物語とは別に聞きたいなと思っていたので、助かりました! @ネタバレ終了 本編に続き外伝である今作もとても素晴らしい作品でした。 何度もウルッときました。 素敵な作品をありがとうございました!
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光の館すごく面白かったです! 個人的には得意なタイプの謎解きでした。 @ネタバレ開始 早い段階で世界の仕組みに気付いたので、メモを取りつつ進めました。 ある程度探しきるまでは何度も時間を引き換えにリセットもされましたが、それでも探すのがすごく楽しかったです! 顔が見えないように箱を頭に被るのかと思ったりしてたまにおかしな行動もしましたが、最終的には脱出できたので結果オーライです(笑) @ネタバレ終了 とても面白い謎解きでした! 「ああ、こうすればいいんだと」理解できた時の脳の興奮がすごかったです! ありがとうございました!
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終焉のアンドロメダ人類が滅びた後の世界を描いた本作、装置の中で眠っていた少女3人と博士の話を通じて見えてくる壮大な物語は、冒頭から引き込まれて一気読みでした。 @ネタバレ開始 左から右へと順番に読みましたが、継さんとご家族、かなめさんの物語は本当に泣けました。 かなめさんがずっと待っていたところ、ようやく勤めを果たせて眠りにつくところ…かなめさんが継さんのことを見守っていく中で感じていたあらゆる部分に全部が泣けて、涙が止まりませんでした。 いつかいつかを待ち続けるために自分のすべてを懸けている姿、本当にお疲れ様と言ってあげたいです。 博士が目覚めた後のお話はとても壮大で「なるほど…80億年…」と想像もできないほど長く、真実とともに語られるその80憶年の時間は人類が目指すことも躊躇われる途方もない時間でしたが、結末がどうなるのか、とても気になります。 @ネタバレ終了 オムニバス型の物語を通じて描かれた壮大な物語、面白かったです! ありがとうございました!
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4人の生贄_神様に好かれた大学生の日常_神さまに憑かれてしまった日常生活が大変なことになってしまった友人らを助けるための作戦会議! 本物の神様も出現しての4人+αのお話、楽しく読ませていただきました! @ネタバレ開始 ゴーストバスターズならぬゴッドバスターズ!? いざゆかん、神との別離のために!のところで終わっていたので、この後4人(というか主に精神的にもギリギリの2人)が無事に目的を果たせたのかとても気になりました。 怜さんが一番深刻な気がしますが、スマホの黒い画面やら夜の暗い鏡やらなんにでもあの髑髏っぽいお顔が映ってくるのも心臓に悪いですね。 唯一イデアさんとツクヨミさんだけがとてもバランスが取れていて、神様にも色々いるんだなーと感じました。 ツクヨミさんのデザインがとても良かったです! @ネタバレ終了 物語は途中で終わっていますが、彼らは最後にどうなるのかとても気になりました。 ありがとうございました!
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最近の日常的不可思議 Monday Loop今回もゆるりとした音楽が素敵な、疲れた時やちょっとだらり~んとしながら読みたい時にピッタリの作品でした。 画面構成がオシャレで、登場人物たちの丁寧でリアルな空気を感じさせる独特の会話をたっぷり楽しめるところも、前作同様に好きです。 どことなくダウナー系な音楽が、一日の疲れた体にそっと染み渡る感じでした。 いつでも好きなところでセーブしたり、終了したりできる作品ですが、なぜかもう少しもう少しと読み進めているうちに「あ、終わった」となる不思議な魅力を持つ素敵な作品です。 ありがとうございました!
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ナナミかアカネどちらかしか選べない!ナナミさんかアカネさん、どちらかしか選べない! こんなかわいい二人のどちらかしか…うーん、悩みます! @ネタバレ開始 ……本当に悩みます。 どちらを選んでも「待って待って!」という展開、犬になるか肉を食むか…主人公ガンバレ!としか言いようがない展開に、どちらを選ぶか別の意味で悩みました。 二人ともとても可愛いのに、それと同じくらい怖い…! @ネタバレ終了 ヤンデレ好きさんにはぜひプレイしてほしいジェットコースターラブなゲームです。 素敵な作品をありがとうございました!
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サンカヨウ何者でもあり何者でもなく生きることを願ったとある女性にまつわるお話、楽しく読ませていただきました。 途中で登場人物が変わるなどありましたが、収束部分へ行く頃にはそれぞれの繫がりがスッと入ってきました。 水彩風に塗られた立ち絵やスチルが透明感があって美しいです! @ネタバレ開始 水無瀬透花という個、彼女の在り方は人の数だけあるのだろうと思う「クリア」な彼女。 彼女と関わる三人がそれぞれ彼女に対して抱いている「こう見える」というイメージが異なるのがとても印象的でした。 トゥルーのエンドの写真立ての笑顔、サイコーに素敵でした! また、タイトル画面の立ち絵がカラーに切り替わって、ああ彼女がようやく「視えた」と思いました。 おまけの三人の話はスリリングすぎて透花さんと一緒にヒヤヒヤしました(笑) @ネタバレ終了 トゥルーエンドへの行き方もけして難しくはないので、ぜひこれからプレイされる方にも「彼女」を見つけてほしいと思います。 ありがとうございました!
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幸福の王子と小さなツバメ広く知られているあのお話を元にした小さなツバメと幸福の王子様の物語、涙腺弱い族の私はちょっとウルッとしたりしながら最後まで楽しませていただきました。 @ネタバレ開始 最初にエンド4、次にトゥルー、それから他のエンドを回収しました。 ツバメさんがとても健気で、そして王子様がとてもやさしくて、二人が困っている人々をなんとかしたいと寄り添う姿に癒されました。 トゥルーとは少し違いますが、ツバメさんが脚本家さんの家でお世話になるエンド4は、これはこれで「寒いなら、この家で過ごしたらいいよ」と人が持つやさしさが見られて心があたたかくなりました。 無事に冬を越したツバメさんがこの冬から春までのこと、エジプトのことを「長くなりますよ」と話し始める姿にはトゥルーにはない喜びも感じました。 トゥルーはEXからいける神さまが尊いものを掬い上げたその後まで見ると、本当に心にほわっと花が咲いたようにあたたかい気持ちになりました。 また王子様と会えてよかったね、ツバメさん。ゆっくりしてね。と贈りたいです。 @ネタバレ終了 一羽と一人が心を砕き人々へ尽くす姿、二人の間に少しずつ芽生えていく見えない絆にほっこりしました。 ありがとうございました!
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凍れる果実スタートに当たるボタンが「悲劇を見る」の時点でお察し感があるゲームでした。 そして開始1クリック目で既に「んんんんん」と思わず唸ってしまうセリフが…! 読み進めると、私のような脳が常にお花畑100%ポジティブではちょっと重たくて消化しきれないものがドッと押し寄せてきました。 これからプレイされる方は、希死念慮だったりスクールカーストに伴うアレコレだったりが出てくるので、疲れているときより元気なときにプレイすることをオススメします。 @ネタバレ開始 日本にいた頃、学校って監獄が地獄か(生)ゴミ箱みたいなところだな…と昔の自分は電波系なみに感じていましたが、まさにそれを表すかのようなスクールカーストだったり、学校という箱庭に押し込められている空気独特の生きづらさみたいなものがギッシリと詰まっていて、読み進めるのが辛くなるときがあり、おやつで栄養補給しながら読破しました。 それくらい、2人の置かれた状況などに感情移入していました。 大勢と異なるものを認めないというのが日本の学校の昔からの特徴だと思うのですが、本当にそれがありありと感じられる重たさで、最後の終わり方もある意味で納得、そしてこうはなってほしくなかったとも思いました。 きっと、もっと違う学校だったら…と悲しくなりました。 テレパシーを持つ彼女のような子が、のびのびと羽を伸ばせる学校であったのなら。 普通だとか意味不明なものに縛られることのない世界だったのなら。 そうしたら、もっと違う結末、違う未来があったのではないかと…本当に色々と考えさせられる力のある物語でした。 @ネタバレ終了 物語そのものに力があり、リアルでもこういうことが起きているであろうと想起させてくれました。 大団円・ハッピーエンドで終わる物語が好きな方には諸手を振ってオススメできる内容ではありませんが、世界の片隅で起きている誰かの人生、その悲劇から様々なものを感じたい方にはオススメしたい作品です。 ありがとうございました!