山頭無のレビューコレクション
-
内沼観月の純愛〔時間感傷旅行の少女たち No.1〕
-
夜半の夏、地下鉄にて
-
僕達は幸せになれない
-
すけべ
-
purple sky
-
ある音楽室の独白
-
巨大靴下の女の子と真夏の雪遊び
-
同窓 積み重ねた日々周りが急に大人になっているという感覚はよくわかります。そして、自分が子供であることに気づいても、そう簡単には大人にはなれなくて焦る感覚も。わたしは全てを諦めてしまいましたが、主人公が大人になって世の中をうまく渡ってほしいと思います。それはともかく、最初の文章が「ふう……」だったのでシモネタかと思ってしまいました。汚れている、心が汚れている。
-
氷雨の記憶アメリカの哲学者、ウィラード・ヴァン・オーマン・クワインは、「存在するとは変項の値になることである」と書いていますが、それくらいドライに考えられたら少女は電波じゃなくなっていたのかな、と思いました。特別については色々思うところがありますが、一般と特殊という考えの下では、大半の人間は一般ではあるけれど、一般を立てなければ全ての人間はそれぞれ単独なので、特別ではないけれど単独ではある、と思えれば少女も主人公もさほど苦しまなかったか、あるいは別の苦しみ方をしていたのかな、と思いました。背景素材に「あやえも研究所」があり親近感を覚えました。短いけれど楽しかったです。
-
手のひらの蝶