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快亭木魚[mokugyo games]のレビューコレクション

  • ショート・ショート・ショート100
    ショート・ショート・ショート100
    作者様の数が多くテイストも異なるので、ひとつにまとめるのは大変だったと思います。お疲れ様でした。喫茶店でメニューを選ぶかのように物語を選ぶお洒落な画面が素敵。 個人的にに入っているのは以下の作品です。 @ネタバレ開始 ・牢獄 ~異常な場所~ ラストまで読んでそういうことかと。意外性があって面白かったです。謎の物音や声という伏線が効いており、牢獄がどういう場所か想像がふくらみました。 ・霧山タクヒのパンクロック木魚 タイトルのインパクトも強く、歯車の怪異という時点で面白いです。2018年問題といった世相も取り入れており、なおかつ町の歴史をたどることでなぜ歯車の怪異が生まれたかもきちんとした理由付けがあり、感動しました。ドラムセットを組む退魔師、良いですね。 ・時を止める力 時を止めることによってひどい目にあうのだろうと予想はできましたが、予想以上に悲しい展開で面白かったです。主人公が時を止める力でやろうと考えていることが欲望に忠実なのも人間味があって良かったです。

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  • しろもちの世界
    しろもちの世界
    「君は?」と聞いてきた直後に「どうでもいいや!」と言ってしまう圧倒的スピード感。ゆるふわ世界と思わせておいて唐突にバトルが始まる意外性。予想以上に刺激的な世界観でした。 選んだ選択肢によって出現するもちが変わり、短いながらかなり楽しめました。 印象的だったのはしろもちが頻繁に「ありがとう」と言ってくれるところ。この表情でお礼を言ってもらえると、唐突に色々なことが起きても、何があっても良い気分になれます。「ありがとう」という言葉の強さ、そしてその言葉に説得力をもたらすしろもちの存在に感銘を受けました。私ももちと戦って「ありがとう」と言える人間になりたいです。

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  • ヘリアンサスのジャンケンFIGHT!
    ヘリアンサスのジャンケンFIGHT!
    2人の会話の勢いにしびれます。特に「青い空、白い雲」の後に続く列挙のセンスは意外性があり想像を超えてきました。 たたいてかぶってじゃんけんのところは個人的にはちょっと難しかったです。攻撃が当たった際、やられた際のパターンが豊富なのでやりがいがあります。 こういうゲームも作れるのだという勉強になりました。 タイトル画面で「つづきから」、そして「おわりから」を選べる点は脱帽。こういう使い方があるんですね。

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  • もんだいがある▼
    もんだいがある▼
    ボガッ!の効果音と共に画面がゆれる演出が何度も出てくるのがツボでした。会話のテンポがよく!マークがたくさん出てくるドライブ感で思わず読み進められます!!!自分も!を沢山使いたくなってきます!!!!キャラクターの表情のバリエーションも豊かでギャグ一辺倒にならず感情の起伏を細かく描いているのがすごい!と思いました。あるキャラの出現の仕方が「そこにいたか」という意外性があり、読み手を驚かせる登場手段まで学びました。

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  • さみしいカッパ
    さみしいカッパ
    音声が出るノベルはプレイしたことがありましたが『読み聞かせ』は意外と触れてないので新鮮に感じました。絵が動くのが良いですね。エンドが複数あるけれどバッドエンドがないという点が好みです。 @ネタバレ開始 ネッシーやツチノコまで出てくるエンド、ハンギョジンになるエンドが、個人的に面白かったです。いわゆる日本の昔話のようにスタートしながら、ラストに未確認生物の世界が広がるのは意外性がありました。 誤ってコメントを削除してしまったので再度コメントしています。すみません。

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  • このボタンを押すとテュティパティし出す
    このボタンを押すとテュティパティし出す
    まず『テュティパティ』という声に出して言いたくなる単語がすごい。この単語だけでも圧倒的センスを感じました。思わずボタンを押したくなる予想のつかない展開。タグの「人生 いろいろ あると思いますけど 結局笑って 過ごせたら いいじゃない」に熱いメッセージを感じました。 @ネタバレ開始  缶をつかむ指の一本一本の動きを描写しスローな展開を作り、直後に蹴られた缶とともに全身タイツの人がハイスピードで宇宙に飛んで行く。その静と動の対比に感動します。さらに何のためにあるのか不思議だった画面右上の筒がラストで缶に変わった時、見事な伏線回収で、謎の爽快感がありました。 「その長袖さえも~」という耳に残るエンディング曲のインパクト。最初から最後まで絵と音の衝撃にやられっぱなしで、大変勉強になりました。

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  • GHOSTEACHER
    GHOSTEACHER
    色彩の統一感、画面の構成が魅力的でした。 オーソドックスが思いもよらぬ進化をとげて面白かったです。可愛らしさとホラーの絶妙なバランスがすごいと思いました。映像を見せるのにビデオでもDVDでもなくフロッピーなところが学校らしく、素晴らしいチョイスだと思います。存在を忘れてました。 個人的には先生の何かありそうな、いや普通の先生のような絶妙なデザインがお気に入りです。

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  • カペル-Caper-
    カペル-Caper-
    黒衣の男の表情がとてつもなく絶妙で先の展開を予想するのが面白かったです。いかようにも見える目つき、口の動き、服装。この『いかようにも見える』チョイスがすごいと思いました。全体的なモノクロトーンと相まって想像が掻き立てられます。 それぞれのエンドに意外性があり面白かったです。 怪しくて怖くて切なくて寂しくて面白い。 短い中で様々な解釈ができる幅の広さ。エンドによって異なるジャンルの短編映画を観た気分です。短くてシンプルでありながら、この展開の幅広さはすごいと思いました。短編ゲームの可能性を感じました。

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  • 三秒前の恋人
    三秒前の恋人
    アニメの演出に参加できるという、とてつもない作品。きっと今作のすごさはこれからどんどん知られていくと思います。早い段階で出会えてラッキーでした。 例えば指輪の色や形を自分で選ぶ、自分が持つ音楽データから選んで音楽を再生する。そういった一つ一つの自分で選ぶ要素があることで、自分だけの体験、自分だけの物語になる。それがすごいことだと思いました。アニメであり、ゲームである、新しい領域に踏み入れた気がします。 水の波紋や雨まで動かせるのが素敵です。文字通り物語に波風を立たせることができる、画面内の感情の起伏を左右できるから。 ティラノの可能性を感じました。

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  • でぃふぇ~と
    でぃふぇ~と
    コマンド入力がうまく行き攻撃が成功した時は嬉しかったです。長いコマンドが覚えられなくとも何とかなるゲームバランスがありがたかったです。ティラノでこういうゲームも作れるんですね。 「余裕をこいている」からの「ついでにおならもこいちゃうのかしら!?」は名台詞だと思いました。「このママ不幸悪魔!」といい、短いやりとりの中にキャラクターの関係性が現れているのがいいですね。Twitterでクリア秒数をツイートできる仕組みまであるのは凝っているなと思いました。

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