吉田優蘭のレビューコレクション
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臨界天のアズラーイール読了させて頂きました。 綺麗な白百合の絨毯に、遠く未来を見渡せそうな水平線、そしてエンジェルハイロウのような陽光、何よりも少女の笑顔が素敵で気が付けば物語を開いていました。 僕の好みも相まって、ピアノやシナリオ構成もすごく丁寧で、素敵な物語体験をさせて頂きました。ありがとう。 今「Lilium」のピアノ曲を聞きながら書かせて頂いています。 前半の幸せな世界が濃密すぎて、おそらく多くの人が描くであろう社会人として社会と向き合う生活であったり、恋心から家庭を築くまでの静かな静かな大人の恋愛模様。本当に温かなものでした。 しかし、それで終わらないのがシナリオの面白い所ですよね。 ================================== 軽くネタバレに触れますので、未プレイの方はご注意を。 読了後に語りたくなる物語、というのはとても素晴らしい余韻だと思います。 劇的悲劇の作り方として、上沢舞と長島麗美の関係性のように時間軸や出来事を整理していくと見えてくる抗えない真実は、僕もすごく好みの展開で主人公がどのようにして打ち克つかという葛藤は、クライマックスに匹敵する盛り上がりがあると思っています。 あとがきも読ませて頂いて、僕が物語体験中に想像していたことが腑に落ちるようでした。 なので、エンディングは良い意味で僕の理想を裏切ってくれたのでとても清々しい読後感となりました。ありがとう。 色々と内容について話したいことは多々ありますが、僕は物語という「箱」を作れる方を尊敬しています。この「臨界天のアズラーイール」は、世界観という枠を超えた、「箱」であると感じました。 とても良質な箱の中を覗かせてもらえて、すごく楽しかったです。 これは個人的な妄想ですが、アズの設定はきっと上記した二人の関係性のようになっているのではと考えていました。アズともう一人の誰か。 つまり、理人が無限の可能性を掴むことによって……。そんなトロッコ問題のような切なさをはらむ、とても良いキャラクターでした。 そうかと思えばエンディングは2つなのに、バッジが3つ存在している……。 これはひょっとして……。 ============================== 改めまして、素敵な物語体験をありがとうございました。 ぜひまた、Quantize様の物語に触れられることを楽しみにしています。
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せめて、笑ってくれたなら。<お風呂かこさん 感想ありがとうございます! お風呂かこさんにはメール頂いたりとご協力頂き大変助かりました!そして、ご不便をお掛けして本当に申し訳ありません。。 お風呂かこさんにも色々と感じるものがあったようで、すごく嬉しく思います。 この物語を通して伝えたいことは様々ありますが、何よりも読んでくれた方それぞれが受け取ってくれたことが真なのだと思います。 素敵な感想ありがとうございました!
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巡る少女と彼女の望み-読了させて頂きました。「巡る少女と、彼女の望み」タイトル通りの素直な物語でした。ゆっくりと紐解かれていく疑問、謎は、主人公と共に読者と歩んでいるみたいで、穏やかな川の流れの様です。 やがて明かされる望みと、呪いのような因果が、背反するか受け入れるかでタイトル画面の鮮やかな花と、先が見えない花道に表れている気がします。
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せめて、笑ってくれたなら。<cocotoriさん 感想ありがとうございます!感想頂けたの初めてでめっちゃ嬉しいです! 途中もしかしたら止まったりとか、ご不便があったと思いますけど、最後まで 読んでもらえてすごく嬉しいです! 嬉しい言葉ばかりもらえて……感無量です…。バッジは取得できましたでしょうか。 ぜひ最後の音楽室で余韻に浸って頂けたらと思います! ダイヤおくらせて頂きましたー!
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再会はエレベーターの中で読了させて頂きました。 短い物語の中で、核となる大きな一つのメッセージがあると 血が通ったお話になると改めて思いました。 彼女が寂しそうに言ったあの一言が、この物語の全てなのでしょう。 冒頭の詩的な独白から、二人の会話のギャップに少し驚きましたが 今ではそれもブラックのコーヒーに一粒の角砂糖を混ぜたかのような 余韻に浸れます。切なさと若さゆえの後悔、ごちそうさまでした。
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ティラノフェス2019オープニング