作品「レトリッカー」のレビュー
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しろう(しるお)
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レトリッカー
評価
1
1.あらすじ
2040年、大学で心理学を学ぶ賢語は、公認心理師という職業を目指していたものの、
殺人や戦争ばかりの社会のなかで、心理師の無力さを思い、
無気力になっていた。かといって他に興味ある仕事もない。
そんなある日、2050年の近未来に足を踏み入れてしまう。
人類はほとんど滅亡し、魔物が跋扈する世界であった。
そしてそこには、レトリック(修辞法)を駆使して魔物と戦う者がいた。
名を、レトリッカーという。
賢語は、レトリッカーの少女、彩露葉(いろは)と出会い、話を聞く。
人間たちの吐いたマイナスの言葉(盗んでやる、とか、死ね、など)が、蓄積されて、
ブラックタワーと魔王が生まれ、その魔王が負言語を構築した。
魔王は負言語で「世界滅亡」と言い、世界を滅ぼしたという。
魔物たちもまた、魔王の負言語で生み出された存在だ。
だからこそ、レトリックによる言葉の攻撃が有効なのだった。
そして彩露葉は魔物と戦うとき、中国語でレトリックを言うのだった。
それは、中国語が歴史ある言語で、特に成語には深淵たる意味があるからだ。
ー―まったくの新しい近未来世界で、賢語の壮大な冒険が始まる。
✒キンドル作家として多くの著作(小説、日本語教材、中国語教材)を持つ作者が
贈る、超大作「レトリッカー」第1話。