ヨークのレビューコレクション
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ヤンデレ妹と壊れていく日常美咲ちゃんが自分に正直な道を歩んでいく姿には感涙です! @ネタバレ開始 自己分析と常識感覚がしっかりしていて、窮地からの逆転で最小限の暴力によりすべてを解決する様は鮮やかでした。 「狂人とは理性を失った人のことではない。理性以外のすべてを失った人である。」という言葉を曲がりなりに思い出しました。 愛情が理性に含まれるのか難しいところですが…。 二人の日常の壊れ具合が反比例である意味バランスが取れています。 彼女の弱点である宝物をばっちり保全できたので、 もう怖いものも恐れることも無いのでしょう。 お兄ちゃんの方も美咲に対する接し方の上手さは非の打ち所がなかったと思うのですが、 妹の欠如した正気の方が一枚上手だったようですね。倫理と合理性の相乗濫用は強いです。 いいなー、いいなあ。こんなに好きになれる人がいるなんてうらやましい。 イラストですが、素朴さと気弱さと兄への慈愛にあふれた素晴らしい表情です。 ボイスは愛おしさと話が通じない純粋さが甘く深くきれいに表現されていました。 今日は何度「お兄ちゃん」と呼んでくれたんだろう…。 最初断片的に用意されており、再生されない部分でも問題なく想像できます。 ラストに集中して連続で聞かせてくれたので主人公と同じ視点で惑う体験ができました。 テキスト送りが同期する演出も良かったです。 テキストの色が背景と同化して序盤は見辛かったので、そこを改善していただけると読みやすくなると思います。 @ネタバレ終了 結末部分を中心に書きましたが、前半で兄妹が互いに理解と思いやりを育んでいる様子も素敵でした。 だからこそ、この着地点に納得できます。 -
神様は夢の跡 -hydrangea-全体を通じて彼岸の情景や登場人物の描写からやさしい感触に浸ることができるゲームです。 @ネタバレ開始 第二話のまじないには不気味さが漂いますが、それすら包み込む世界観で消化し作品に一体感が出てると思いました。 懸命に生きた人たちには安らかな終わりを用意し、その裏で現実の冷たさや取り返しのつかなさから目を背けるでもない。 折り合いを見つけることは難しくても大切なんだよという受け取り方をさせてもらいました。 個人的には、沙織が鍵のそばで哲也の名を呼んでるところが特にゾクゾクします。 最後に気を利かせて「妹」の頼みを聞いてくれたのも、曲がりなりにも兄らしく振舞いたくなったのか、ただ純粋に目の前の女の子を助けたかったのか、その思いについて考えさせられ味わいを深くしてくれました。 @ネタバレ終了 精神世界に幸せな夢をもたらす者の迷いと前進があたたかく描かれ、穏やかで爽やかな読後感でした! -
夢から醒めてすっごく雰囲気が良かったです! あまねく月明りに浸された廃墟の幻想さ、作り物じみた妹からの呼びかけを経て、物語をやさしく締めてくれるBGMがバチっとキてます。。。 エンド名が表示された後、背景が変わらずBGMが流れたままタイトルに戻る演出もとてもおしゃれでした。 ダウンロード版のアプリケーション名がEdgarなのもいいですね。 7つ目のエンド名は消えるの早すぎて読むのが難しかったです。 クリック待ちならよかったと思いました。 -
すいーつふぉーゆー
