kinoedaのレビューコレクション
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マダム・ポプスキンの憂鬱オシャレなBGMにオシャレなタイトルバックにと、起動してわずか数秒で心を奪われたました。 行動指針とにらめっこしながら今日のスケジュールを決めたり、 調査資料とにらめっこしながら推理したりと、 実際に自分自身が探偵になった気分となり、世界観も相まって没入感が素晴らしかったです。 タイトル画面からでも調査資料や人物一覧などを読むことができるのが 個人的には大変ありがたい機能でした。 @ネタバレ開始 調査が進むごとに新しい情報に新たな人物、そして調査範囲も広がり複雑となっていく中、 期日までにマダムにちゃんとした捜査報告ができるか不安になることもありましたが、 ポンコツ探偵の私でもなんとか1周目で真相にたどり着きホッと一安心 マダムが探していた子供の正体については、 途中から「実は古城に取り憑いている幽霊?」という一抹の不安を抱きましたが、 幽霊オチではなかったことにひと安心しました。 そういえばアルノーもマダムのような美しい碧眼の持ち主だったなぁと 人物表を見比べ、血筋は確かに繋がっているんだなぁとしみじみ。 息子自身との再会は果たせなかったものの、これからは孫息子と水入らずの関係を続けていってほしいなと思います。 @ネタバレ終了 すべてにおいて丁寧な作り込みで、 終わったあとも爽やかな気持ちになれる、 正に誰でも楽しめる推理アドベンチャーでした! 素敵な作品をありがとうございました!
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ル・ソレイユの殺人時間のあるときにちまちまと進めて、ようやくクリアいたしました! 雪山の中のペンションを舞台にした王道のクローズドサークルミステリーで、次は何が起きるのかとハラハラドキドキしながらも、 ストーリー展開もキャラクター描写、さらにはキャラクター一人一人の立ち絵、すべてが丁寧で細やかで、良質なミステリーを堪能できました! 一枚絵もこの手のゲームにはよくある凄惨な描写のイラストが少なく、ミステリーは好きだけど画面大写しで出てくる残酷描写の一枚絵が苦手・・・な方にも心置きなくおすすめできる一作だと思います!! @ネタバレ開始 真犯人(以降は彼女と呼ばせてください)視点では、性別が判明していないはずのとあるキーパーソンを『彼』と呼んでいたことを見事に見逃したおかげで、 一度別の人を犯人と名指しし、最悪の結末を迎えた挙句、悠介をへっぽこ探偵へと変貌させてしまいました・・・。 そのうえほのかちゃんとも疎遠に・・・ プレイヤーがへっぽこだったせいで・・・本当にごめんなさい。 ロードし直した上での二回目、 彼女が4年前の遭難事故から今日までずっと抱えていたものすべてを語り終え、天国で待つ『彼』を追おうと自害をしようとするシーン、 そこに待ったをかけたほのかちゃんの説得でもあり、彼女の心に寄り添う言葉は、今思い出しても心にジーンと来るものがあります・・・ 推理で事件を解決へと導く悠介と 誰よりも人を想い、道を踏み外した人にも手を差し伸べられるほのかちゃんは、お互いの凸凹を補い合える素敵な関係性だなぁと、このシーンで改めてじんわり感じ入りました。 @ネタバレ終了 ネタバレで長々と語ってしまいましたが(これでも語り足りないくらい笑)、久しぶりにミステリーゲームを遊んだ自分でも存分に楽しめる一作でした。素敵な時間をありがとうございます!!