板久咲絢芽のレビューコレクション
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隠す話は塵積もりちょっと気になってプレイさせていただきました。 傷の舐め合いとまではいかないけれど、この空間に何かがかすかに響き合ってる。 そんな二人の、物騒な話題が出るのにどこか呑気さもある不思議な空気感がたまらなく好きです。 @ネタバレ開始 互いの傷がなければ交錯しえなかった人生で、その傷を不可侵領域にうずめたまま、そこにいない過去の誰かを介して、それでも代替としてでなく鮫島くんと真摯に向き合える牛頭さんが変な人だけどいい人だなあ、ってすごく思いました。 でも鮫島くんのちょっとひねくれが入ってる辛辣なところも好きです。 なお、コミカルポイントだと、「多分半年ROMってない」が一番好きです。 @ネタバレ終了 とてもいい空気感を味わえました。ありがとうございました。
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村の祠全部食う‼新着ゲームで見かけた時に思わず二度見して、「タイトルから!オチとるが!」と思いつつプレイいたしました。 そして実際プレイすると、タイトルから予想していた通り、ツッコみが!止まらない! @ネタバレ開始 毎回「でけた」だし、酢醤油どこから出てきたのとか、川のカミサマモドキこの渋滞の中ツッコミしてくれる、ありがたい!?とか、ジショウカミサマ(タコ)を米にインしたら犬神家だし酒にインしたらターミネーターの逆だし、クソデカホイルって何~!? レシピ帳もレシピ帳で「入れ忘れた調味料を」とか「塩でぬめりと神性を取る」とか「強めに放火して」とかもうツッコミの大渋滞で……というか地の説明文をうるさいの言うな!!!!メタいぞ!!!! かと思えば、最後にしっとりさせに来て、「温度差で整ってきたな……」の気持ちになりました。 というか、言動アレなのに割と普通の見た目ではあったんですね……山で一瞬「え? 誰? 主人公? 主人公なの?」になりました(正体的に擬態かもしれへんけど) @ネタバレ終了 終わり方は個人的に「本当に、自分、好きだなあ、こういうの……」ってなりました。 とても面白い作品をありがとうございました。
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海鳥野ガクの精神鑑定録前々から気になっており、プレイいたしました。 信頼度下がった瞬間、めちゃくちゃ不安が煽られますね……(トゥルー初回までの道のりで二回信頼度下げた人) バッドエンドですぐ戻れる仕様はとてもありがたいです…… @ネタバレ開始 MRI直後の回想背景が歪んでるのも、逃走シーンでメニュー画面が変わる演出も、すごい! トゥルーエンドはもちろん、BADENDや時折入るドット絵のアニメーションも本当に美しい…… クトゥルフはTRPGリプレイ動画とかで端っこを齧って咀嚼しただけだったのですが、「はーくんの正体、アレかな?」が当たって、思わずガッツポーズしました。 でもおまけ部屋のデフォルメちゃんかわいい……コレならぬいぐるみほしい…… しかし、はーくんは主人公がガクくんを本気で笑わせたから=年相応な笑い顔を見せられる程度に精神を安定できたから、あの時、見逃してくれたのでしょうか…… そして、おまけ部屋での「敵キャラ」の字で語彙が一瞬蒸発しました。 いや、はーくんがアレならしゃーないといえばしゃーないのか…… でも、ガクくんには、あのMRIクエンチ(とんでもねえ額の損害)させてヘリウムで変になった声で心配されて、自分も変な声でけらけらと笑ったトゥルーエンドの記憶をせめて、宝物としていて欲しい、と思いました。 ※なお、ちゃんとぽぽぽ音プラグインがめっちゃ高さ変わってる演出にはふふってしました。 少なくとも、主人公は医師としてだけど、あの時、誰よりも、それこそ自身よりも、ガクくんの身を心配してたんだよ……これも、LOVEなんだよ…… 次回作の方も、とても面白そうで気になっております。 ……というかガクくん引き取った方が妖艶で(しかもトゥルーエンドアニメの背景にぼやけてるけどいますよね? この人ー!)、個人的にぶっ刺さるんですが、クトゥルフ上「妖艶」って形容が合うとなると……嫌な予感、しちゃうんですよねえ(白目) @ネタバレ終了 とても良いゲームをありがとうございました。
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イーモズとポテソンの事件簿〜あるイモ農家の悲劇〜ちょくちょくトップのニュースで見かけていたので気になっており、丁度、時間ができたのでプレイいたしました。 @ネタバレ開始 プロテインとかimotubeとか小ネタにこういろいろと持っていかれましたが、推理ロジックとそこからの某サスペンス劇場ばりのやり取りはかなり硬派だな~と感じつつ、Goodでの「イモ洗い」発言にもう一回持っていかれました。 他のイモたちのその後も、またいいですねえ。 「そしてなんで毒が効かないのかな?」と思っていたら、エンドロールのイーモズ……! 「お前、芽が出てるから耐性あるってこと!?」となりました……そういうこと(+元ネタの薬物中毒)……ですかね……? ところで、エンドロール後にタイトル画面に戻らずにそのまま前の背景とメッセージ画像が出たままになっちゃうのは、私の環境でフリーズしてるせい……でしょうか……?(ブラウザプレイ) @ネタバレ終了 おいものように食べ応えのあるミステリーをありがとうございました。
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YOU CALL ???前々からサムネイルのデザインがスタイリッシュで気になっており、プレイいたしました。 儀式の呪文のノリが思ったよりも「そういう系か~」となったのと、何より、フジちゃん、がわ゛い゛い゛!!! @ネタバレ開始 フジちゃん一人で何種類もの味がする……どのフジちゃんもかわいい…… でもフジちゃん、3キロのパフェ食べるの? パイセン側との分担は、どうなの……? その華奢で小柄そうな体に3キロのパフェの何割入るの……? そして、これはおそらくバグかと思うのですが、パフェ行くか行かないかの分岐で拒否ると雨音が止まないです……stopseタグが入っていない気配を察知……入っていてもbufパラメータミスってる可能性も察知……なんで察知できるかって、制作中に私自身も何度かやらかしてるからですね……ナンテコッタイ。 @ネタバレ終了 画面が全体的にスタイリッシュにおさまっているのがかっこいいですが、やっぱりフジちゃんかわいい!に帰結してしまうほどに魅力的なヒロインの出るゲームをありがとうございました!
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A.O.R.落ち着きとシャレオツの共存する画面のゲームだ〜、となりつつプレイさせていただきました。 生意気さのニヒルと素直さが入り混じる主人公の語り口や、優しい魔法つかいさんの口調、そして、切なさと優しさのある爽やかな終わり方から、なんとなく児童文学を一冊読んだ時のような気持ちになりました、クレ◯ン王国シリーズとかの……(懐かしい) @ネタバレ開始 メニュー画面に現在時刻とちょっとした英文が出てるのがとても面白い仕掛けだな〜、と思いました。 あと章タイトルの内、「401」と「504」、httpエラーコードと掛けてますよね?(web系技術職) そういうところも洒落ていて素敵だな〜と感じました。 おまけも読んでバッジもすべて取得いたしましたが、チ■ルのコーヒーヌガー、私も大好きです、美味しいよね……銀歯が多いのでちょっと怖いとこあるけど。 @ネタバレ終了 とても素敵な夜の物語をありがとうございました!
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黒き竜と黄昏の書[Failed]イラストがかわいらしいなあ、と思い、プレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 「建築とは実に難解だな……」で、「クロイツ様がこの可愛いおうち建てたんですか!?」ってなりました。愛のなせる技、すごい…… 「我が妻ルーナ」、「我が妻ルーナ」!?ってなってから、尻尾でルーナちゃん抱き寄せるクロイツ様、マジ尊い……ってしてたので、その後、無事に、恐らくは作者様の思惑通りに吐血しました。 その後の二周目で、発狂しかけて、三周目で崩れ落ちました。 いや、もうあの、脳から産地直送すると「ずっと、ずっと待っててくれたんだ、みんな、うわあああん」です……目元がべしょべしょです…… しかし、最後にフランシスさんに手伝いを頼む竜殺しちゃんことソウちゃんの図太いところ、とても好きです。 どう考えてもフランシスさん、なんかこう、上位存在感あるのに…… 機能面ではTipsの使い方、ダイアログの使い方、そして場面に沿ったフォントの変更がとても印象的でした。 FAには「Until hate becomes candlelight.」という個人的タイトルをつけております。 @ネタバレ終了 とても良い作品をありがとうございました!
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未踏峰 Mystic Mountain前々から気にかかっていたのですが、このタイミングでプレイさせていただきました! オカルト好きーなのでめちゃくちゃ「ふぉっふー!」という感じでした!(『天使辞典』、『悪魔学大全』を持ってる顔) @ネタバレ開始 個人的には、推し(堕)天使のサリエルさんが出ててうれしいです。 月と死の天使でありつつ、博愛的な伝承も持つせいか、嘆かわしいと言ってくれるあたり、優しいなあ、らしいなあ、などと思います。 そして邪眼持ちとも言われますから、そりゃ視覚の延長であるカメラとも相性は良いでしょう。 アザゼルエンドでは、アザゼルのためのヤギー!スケープゴートの語源ー!こないだ自創作のために手元の『図説 金枝篇』も含めて調べたやつー!(〇研ゼミでやったところだ、のノリ)となるなどしました。 マモン?エンドは、天国の門が真珠でできてるって、ヨハネの黙示録にその記載があるってえのになんで忘れてたんだ自分……(二桁年前の小五時代に家にある聖書のヨハネの黙示録だけ熟読する早めに患った中二病を飼いならし続ける人)となるなど……(なお、幼稚園と大学がミッション系だっただけの人間) しかし、天国に来た人は幸福の王子に仕立て上げるのか……このマモン?さんはツバメなんて許さないでしょうねえ…… 登山隊メンバー内ではノアさんが好きですね。 きっとノアさんは敬虔すぎた、だからこそのあの最期だと思うと報われているのかどうなのか……でも好きです。 Φωσφορος、そしてそのラテン語訳のLucifer。 本来ならどっちにしろ「光運ぶ者(語としては「Φως+φερω」、「Lux+fero」という「光+運ぶ」で構成される)」でしかないのに、古代天文学・占星術の発展に伴い、金星にそれ以上の意味が付加された結果、そこに紐づけられて愛さずにはいられないというのがとても面白かったです。 山であり金星であり、そしてそこに紐づけられた女神……というと、ある意味でタンホイザー伝説のウェヌスベルクも彷彿とさせるというか…… あれも異界にこもったタンホイザーが現世に一度やってきてまた異界へと去るまでの話ですから、冥府から生き返るための登山を行い、その先に別の異界に行く主人公とも近しいのかも…… というかタイトル画面で主人公のゴーグルの反射にチラ見えしてるんですねえ、貴方…… しかし、金星の光も一切届かない、誰もルシファーさんをルシファーと呼ばない遠くまで行ってしまったら、主人公とルシファーさんはどうなるのでしょう? 霊体の主人公に対して地球の人類の定義はどこまで適用されるのか、名前の自己認識さえあればルシファーさんは金星と紐づけられた「ルシファー」のままでいられるのか……それとも本能と人間によって紐づけられた情動のOdi et amo的な自己矛盾が決定的に壊れるのか……なんにせよ、ルシファーさんにとってはそれが天国なのでしょうが…… しかし、お揃い登山ガイドのルシファーさんよく見ると金星マークのペンダントしてますね、かわいい。 最後までやってからもう一度「はじめから」で行うと、最初のSEや背景の意味がわかって「ふおおおおおおお!」ってなりました。 ラヴちゃんの生物学的センサーに反応しなかったのも、ノゾム隊長が気にしていた件と同じで「そういうこと」なんでしょうね…… @ネタバレ終了 とっても面白い作品をありがとうございました。
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本当にあった怖い話の真相を暴いてしまう話ちょっと気になりつつも時間がかかるかなーと思ってお気に入りにしていたままだったのですが、いざやってみたらするっと時間が溶けました。 けっこうがっちり怖めの話を紐解いていくのかな?と思ったら、そこまで怖くなく、それでもミステリアスな話を淡々と紐解いていく感じだなと思いました。 あと、ジャンプスケアがなかったので、ジャンプスケア耐性だけないせいで摂取可能なホラー系媒体が限られる人間としても、とても楽しめました。 @ネタバレ開始 意外にもネタが多くて、なんかもうどこからツッコめばよいのやら……と思ったのですが、とりあえず以下の三点だけ…… ・オウムちゃんたちのお写真、めちゃかわいかったです、眼福です。 ・外来種野放し公園すぐやめろ!在来種をたらふく食べるな!!!!と突っ込まざるを得ませんでした。 ・「にのまえ蘭」は予測不可能草不可避過ぎます。 ちなみに最初「汚い夢」を手にしました。 原因に「あー……」と思いつつ、「もしかしてマリアちゃんの身体能力が作中一番のオカルトなのでは?」などと思いました。 @ネタバレ終了 ホラーと見せかけて、推理とあと少し(?)のコメディでとても面白い作品でした。ありがとうございました。
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うらむくはぱらいそぱらいそってパラダイスのスペインとかポルトガルとかの方の呼び方だったよなあ……と思いつつプレイさせていただきました。 不穏さとやさしさの入り混じった空気感と、どちらのエンドであっても遥か彼方に思いを馳せる哀愁感とが、とてもとても好みでした。 そして、コンフィグ画面のテストテキストを見た瞬間は……私、ぞっとしました。 @ネタバレ開始 「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」……キリストが処刑の時に叫んだという言葉。 確かにエンドの分岐は、自己を確立し、ただ一人の人類を愛して嘘をつけるようになってしまったヘリオスと、多くの人類を愛し、自己を確立できぬまま嘘偽りなく奉仕しかできぬデイズに、最後の人類として、AIを作った彼らに対する神たるものとして下す処断でもあるのでしょう。 どちらのエンドであっても、ヘリオスのために祈りたくなる自分がいました。 @ネタバレ終了 とてもおいしい空気感を摂取できるゲームでした。ありがとうございました。