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ぶりぶり衛門のレビューコレクション

  • 初恋焦って砕けたら
    初恋焦って砕けたら
    あまりこういったノベルゲームには滅多に手を出さないのですが、イラストと雰囲気に惹かれて喜々としながらプレイさせて頂きました!!!! もう…本当に何もかもが素晴らしかったです!!!!!語彙力がどこかへと飛んでいってしまったかのように何からまず言えば良いのか分かりません(笑) あれやこれやと言いたいことがあり過ぎで本当に…もう…余韻がまだ残ってるぐらいで、今コメントを書いてる状態でも「あぁ、良かったなぁ…。」と笑みを零しながら感傷に浸るぐらいです。@ネタバレ開始 この物語は「ロマンティック・アセクシャル」をテーマに繰り広げられる人間ドラマのような…ある種の純愛ドラマでした。私個人の私情も織り交ぜての感想になってしまいますが、私も正直双海先生や主人公の、まりなちゃんみたいに恋愛感情を抱いたりすることはあるが、性行為は拒否感を覚えてしまうロマンティック・アセクシャルと似たような感覚を覚えていました。 身近な人や、いざ自分がその様な行為をすると想像すると、尊厳を踏みにじられたかのような苦味をかみ潰したような嫌悪感や不快感を覚えます。かといって、2次元上での話や、遠い赤の他人だったりは全然良いと思ってる時もあるのでその点ではまりなちゃんたちと違ってる部分かもしれません。ですが、私もこの作品が取り扱うテーマと少なからず似通った、共感出来る部分があり序盤の主人公の葛藤から既に感情移入し始めていました。 確かにそうだよなぁ、乖離感ってどうしても拭いきれないし1人孤独で抱えているだなんて不安だよなぁ。と思いながらまりなちゃんの想いと同化し始めていました。 誰もが経験するような先の見えない将来の不安、日々の当たり前の日常で満たしていた心の隙間にある空虚、それこそ、「芸術」や「作品」に対する想いや感情の具現化やアーティストとしての向き合い方。 私はこの作品を通して、あまりにも多くのものを得られたと思います。 「セクシュアル」の、マイノリティーとしての生き方。意識の仕方。 それこそ、本当の「愛」の形とは何なのか。未熟者ながらも、気付けたものがいっっっっぱいあります! 作者様の作風に惹かれたのももちろんポイント高いですが…やはり、一番の魅力はその作品の絵やストーリーを通して感じ取る作者が想いを込めたロマンがひしひし伝わったからです。 「このように伝えたい。」 「こんな風に表現したい。」 そんな想いで制作なされたのではないかと思うぐらいに、私にとって物凄く魅力的に思えたんです。 「愛」の形は様々だ。「愛し合う」にも、様々な寄り添い方がある。 多様性が謳われるようになった今の世の中でも「人それぞれ」というのを言葉の表面上だけで理解した気になっていました。正直私はそうでした。実際、それってどういうことなんだろう?と思うこともせずに何となくそうなんだなと思っていました。 でも、エンド2の「覚醒」の双海先生の言葉ではっきり気付かされたんです。 「どうして、<愛し合う>ということの行為の最終形態が性愛なのか、何故性行為なのか。どうして、健康的で生殖本能に従う人間が正しいという風潮があるのか。寄り添う形にも色々あるだろう。」 大体こんなこと言っていたと思います。(間違っていたらすいません!) その鋭くて風刺的な発言は物事の疑問を的確に指摘していたと思います。 「あ、愛の形、表現の形ってそれぞれで、このような寄り添い方もあるんだな。」と思い至りました。 「人それぞれ」「多様性」を何となく表面でしか理解していなかった私にとってはっきりと「こういうのもあるんだよ」と一種の答えを提示してくれたようなものでもあり、物事を明確化してくれたようなものでした。 その瞬間、堪らなくこの作品を好きになりました。私にとってこの作品は凄く有意義で価値のある作品で、それを気付かせてくれたこの作品は私にとっての魅力の虜で 自分事のように感情移入出来てしまう…実に素晴らしい作品だと昇華してしまったからです。 そこから一気にまりなちゃんになったみたいに一喜一憂し、人間関係の構築を見守りました。 最後は2人の行き先を見守り、見送る。 素晴らしい物語で、群青劇みたいな…ある種の青春のお話で…最後の2人の笑顔は堪らなく眩しくて輝かしく、同時に微笑みました。素晴らしかったと何度心で拍手し、グッドポーズをしたか…w ある種、人間関係の新たな関わり合い、構築の仕方についても学べたところがあると思います。 所々のコメディ要素やふっと笑ってしまうような人物たちの会話も、心を解す要素やシリアスな部分の調和として良い塩梅だったと思います。 成田と羽田は良いコンビですね! 成田から「羽田は戦友」という言葉を聞けてどんだけ胸熱になったことか…! (個人的に私は友情や友愛が大大大大好きだからというのももちろんあります) 市川先生のキャラデザ「できる大人!!」みたいで少し惚れかけました…!! 正直マナカちゃんの妊娠の出来事について、私がもしまりなちゃんだったらちゃんと向き合えないだろうな…感じ方のせいか嫌悪感、不快感を持ってちゃんとした目で彼女を見れないだろうな…と思っていました。それでも、まりなちゃんがちゃんと向き合いたい、それを言葉で伝えたいとして彼女との絆がまた再び強固になったのも、目を見張るものがありました。 私ではそうならなかっただろうものを、 怖いものは怖い、決して共感出来るものでも、自分がそうなりたいものでもないけれどこれからも良い友達として築いていきたいと前を見据えることで、 「そのようにお互いが寄り添える接し方」があるんだな、と実感しました。 つまり、素晴らしかったということです。 双海先生みたいに、確かに世の中綺麗事ばかりじゃありませんよね。 理不尽で、不条理な常識を押し付けてくるし冷たい隅で身体を縮こまらなければいけない時や状況があるかもしれない。 理解してくれない人もいる、周りの環境が確かに原因になることもある、それでもどこか理解してくれる人がいることや優しい世界もあるということ、自分という存在だけではなく「他人」が共生し合う社会の中で生きてる限り、巡り巡って沢山の人と出会えるかもしれない。 そんな希望的な価値観を魅せられ、圧巻でした。ただ、素敵でした。 後、個人的に一番好きな立ち絵は修道服着た双海先生ですかねww私の癖にドストレートで貫通していったので!! いやぁ長髪は良いですぞぉ… いやぁ純愛ヤンデレは良いですぞぉ… 色んな意味で癖にもぶっ刺さったし、ストーリー性も魅力に溢れていてとても大好きです。 何回でも言えそうだ! イラストの雰囲気も柔らかくで、とても大好きです!!ブラボーー!!!!! 何回だって、この作品を好きだと言えるかもしれません!かもじゃないですね、言えます!そして、 素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます。 作者様のポテンシャル、その努力とその他協力者様の尽力具合に感謝と敬意を示します!! 改めてありがとうございます!!@ネタバレ終了

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