語り部のレビューコレクション
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リコレクトエデンXでも報告済みですが12時間ほどでクリアしました! 目と耳を惹くタイトル画面&BGMに、商業作品を思わせる気合いの入ったOPムービー! 伏線を貼りつつ少しずつルートが解放され明かされていくシナリオ展開!そして最後の伏線回収章『リコレクトエデン』の特殊演出シーンからエピローグまでのストーリー展開。ここまで読んで良かった! フリーゲームの規模を明らかに超えた作品だったと思います。 道中は思うところはありつつも、最後の最後は納得いく終わりかたで良かったです。 ギフトが選択肢代わりなことや、使わないことも選択肢に入るのも面白いなと思いました。 とくに... @ネタバレ開始 ・なぜ六花みたいな凡そ戦闘向きじゃない人間が4課配属で重宝されているのか。 ・なぜ邦人と六花はお互いに惹かれ合っているのか。 ・なぜ4課には小野くらいしか補充要因が居らず少数精鋭(人手不足)なのか。 ・なぜリリスは六花を敵視し殺したがっているのか。 ・なぜ邦人だけが楽園の夢を見ていないのか。 こういった伏線がプレイしていくうちにちゃんと回収されていってなるほどなと思いました。ちゃんと回収されてくれよ~と疑いながら遊んでましたw 好きなキャラは貴咲です。二人のことを気遣う良き理解者で面倒見の良いところが好感持てましたね。貴咲視点のシナリオパートがあって欲しいと思ったくらいです(ついでに小野も)でも嫌いなキャラは小野です。六花が記憶を無くしているのを良いことに自分のモノにしようとするのは無いわって思いました。 ただプレイしていて気になるところも幾つか出てきたので下記に記します。 沢山指摘してしまっていますが、それだけ楽しませていただいたからこそ、 また、ノベルゲームはシナリオが大事であるからこそ指摘せずにはいられないのです。 (1)なぜ人工授精という選択をせず手間のかかる自然交配を選んだのか 最も疑問に残ったのがこの点です。私の記憶の限りでは人工授精について言及は無かったように思います。 辰巳は残された時間が少なく焦っているのですから、自然交配に拘るのは不自然です。 それに六花は戦闘力が高くないためもし彼女が死んでしまえば元の木阿弥です。 大事な能力者の母である六花を戦場に置くリスクの方がうんと上だと思います(実際、バッドエンドで死ぬ展開もありました) それに辰巳は能力持ちで記憶を弄れるのですから都合よく記憶を改ざんすれば人工授精を選ばずとも、半ば強引に自然交配に持ち込むことも可能だったように思えます。もちろん自然交配を選んだからこそ、このようなドラマチックなシナリオに繋がったのですから、ここを上手く理由付けして欲しかったです。 (2)六花と國仁の性格の違い もともとはアダムとイヴとして研究所で実験に使われていた殆ど自我の無い状態(だと推測します) それが4課配属時はお互い全く異なる性格付けがされています。 この点について言及が無かったように思いますが、何かしらあったのでしょうか? どうせならお互いラブラブな設定を作り込んで4課に配属させれば良かったのでは...と。 まぁそれを言っちゃうとシナリオが最初から破綻してしまいますが...。 (3)國仁にギフトが発現した理由 作中では精神力が高いからだと解説されていましたが、正直そうは思えません。 本当に精神力が高いのなら、親族を失い死にたいと思いながら無為な毎日を過ごす人生にはなってないと思います。 事実そのようなどうしようもない人間だからこそ実験対象にノミネートされ実験を受けることになりましたし...。 (4)辰巳にギフトを発現させた理由 率直にご都合主義に感じられました。 彼に能力を発現させた理由は六花と國仁の記憶を改ざんすることだったでしょうが、 それなら回収してきた能力者に指示(脅迫)してやらせるなどした方が無理の無い流れだったと思います。 (5)能力のうち物理や属性の扱いが微妙 この2点はゲームを盛り上げる要素としてあまり成立していないような気がします。 能力が本作のカギなのに、物語での活躍は実質、精神ひとつだけで事足ります。 本作はあくまで恋愛がメインなためか、全体的に戦闘時の能力の表現・演出も不足していたようにも見えます。 (6)エデンにて愛を世界に伝えるラストシーン この点はうろ覚えですが、能力が明らかになってるのって日本国内だけじゃないんでしたっけ? 国外にまで影響を与えた理由って何なのでしょう?やっぱり愛・・・? (7)テキスト表示 ただでさえ長編ノベルですし、二行だとクリックする回数が多くてちょっと面倒に感じました。 3行だと嬉しいです。 (8)イラストいろいろ 言いづらいのですがイラストは現時点では好き嫌いが別れると思います。 下手とかじゃなくて進化、成長の途中って感じがします。 タイトル画面やストーリー選択のUIだったりはとても良いだけに、 もっと絵が進化するときっと更に多くの人が遊んでくれるはずです。 @ネタバレ終了 色々と書いてしまいましたがフリゲとしては十分に良作の部類だと思います。 長丁場の制作たいへんお疲れ様でした。 -
本当にあった怖い話の真相を暴いてしまう話X上でもコメント済みですが面白かったです。 そういえば1点だけ気になった点がありましたので報告です。 @ネタバレ開始 詐欺師だけじゃなくて美人居も正解にして欲しかったです。その後の説明でも「その女性は詐欺師ないしは美人局だった」みたいな流れですし。むしろ事前の文脈で男女の共謀関係が明らかなので、美人局の方が正解と連想しやすいと思います。 @ネタバレ終了 -
墨染楼閣(すみぞめろうかく)面白かったです!ホラー要素がありつつ、複雑で矛盾が起きかねない物語を上手いこと構成していたなーって印象です。大正と言う時代設定も活かされてましたね。最初から最後まで右肩上がりで面白くなっていった気がします。 ただちょっと最終章の展開がアッサリしてたかなとは思いました。 あとこれは誤植な気がするのですが。 @ネタバレ開始 ゲーム終盤で水陽と一緒に御宮司の誕生会の調べ物をしてる時のセリフに、昭和元年って記載があるのですが大正元年の間違いでは? @ネタバレ終了
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バトルポーカー・ハイスクール面白かったです! 短編じゃもったいなく、もっと拡張できそうなゲーム性だなって思いました! 本来のポーカーの楽しさに加えてスキルを使ったコンボや表情変化による読み合いといった楽しさが本作の魅力かなと。ゲーム内の小ネタも幾つか知っててクスッと来るネタが多かったですね。 以下気になった点 〇後半のBGMがRPGの戦闘寄りだったのが、ちょっと本作のコンセプトや雰囲気と離れてて微妙に感じました(私が以前それらのBGM素材を使ったRPGを遊んだことでそう感じたのかもしれませんが...) 〇同じ役同士がぶつかった時に数字やスートで勝ち負けが付くのは良しとしても、ダメージが相殺されずそのまま通るのは違和感ありました。 〇最序盤ではスキルがリライトしか使えず、一回しかカード交換が出来ないので、仕方ないとはいえ少々退屈に感じました。 〇ポーカーを知らない人向けにチュートリアルで役の説明もさらっとしておいても良かったかもしれません(ヘルプで見れますが一応...) 以下バグ報告 DL版を遊んだのですが、ヘルプで見れる役の説明でロイヤルストレートフラッシュだけが画像リンク切れでした。 -
カツカツStudents!学生時代自分が英語得意だったので英語部でクリア。 サクサク進められる点と、部活動精霊という設定が良かったと思います。 また、気になった点があるので以下に記載しておきます。 @ネタバレ開始 他のかたも言っているようにテキストの文字が小さいのが少し気になりました。 あとは、少々サクサク進められすぎてゲーム性が弱い面があるんじゃないかなと感じました。 例えば。 ・同じキャラの会話イベントが一度ならず何度も発生してしまう。 ⇒大変かもしれませんがキャラのイベントを複数用意すると彩るかと思います。 ・四季や曜日を意識する必要が無いため、学生生活を送っている実感が薄い。 ⇒曜日や四季限定イベントなどあるとゲーム性が増すと思います。 ・BGMやSEが少なく同じような音が続くため、ワンテンポに思えてしまう。 ⇒もう少しバリエーションを増やしても良いのでは。 あくまで個人の感想ですので、参考程度にして頂けると幸いです。 @ネタバレ終了 -
Last Song-ラスト ソング-とても楽しく切なく読み進められました。 パートボイスもあり、短いながらも満足感のある作品だったと思います。 ピアノの旋律が作品とマッチしていてその辺も良かったですね。 ありがとうございました。 @ネタバレ開始 ユリア様が本当にぐう聖過ぎて好きです。音楽以外には全く無頓着なように見えて、自分の死後シャルへの財産贈与など面倒な手続きを全部やっていたところなんかグッときますね。 特に、自分が本当に死ぬって覚悟した時は少しだけ弱さを見せるシーン。 このシーンの有無で全然違うキャラだったろうなと思います。人間ですものね。 ただ強いて言えば、ユリア様がシャルのために命を捨てる動機付けがもうちょっと欲しかったです。どちらかというとリアル寄りの物語であり、現実ではなかなか出来ることではないのでリアリティがもう少し欲しかったかなと。 あと完全に思い付きですがシナリオ分岐があっても面白いかもですね。 思い切ってシャル犠牲ルートを作り、願いとともにユリア様を助けるとか。 そしてシャルは悪魔になり、またユリア様に再会する、、、とか。 色々妄想してしまいました。気に障ったならすみません。 そして最後の悪魔の正体のシーン。 何やら続編や拡張がありそうな予感がしており気になりました。 なんだかんだヤクモは悪魔の中でも慈悲深い方なんだなぁって思わせたのも良かったですね。 @ネタバレ終了
