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なつもgのレビューコレクション

  • 食糧天使
    食糧天使
    食糧にされるための単なる番号でしかなかった天使が、リゥとして認めてもらえて、価値を与えてもらえるのが印象的だった。 @ネタバレ開始 しかしそういったキャラへの意味付けがあるからこそ、エンドは結構心に来るものがあった。 ただ、全てのエンドを回収してtrueはまだしもどう足掻いても可哀想な運命になってしまうリゥリゥに同情する反面、彼女を救い出すことは物語の主軸じゃないように感じた。 生まれつき難病に罹って病院で暮らしてきたような余命わずかな女の子に、最後はせめて幸せな暮らしをさせてやろう、みたいな。 つまりは彼女が最後に幸せだったって思えることが重要なのであって、生き死には問題じゃないのかな、と。(主軸じゃないとは言ったけど、trueエンドを否定したい訳ではない。どちらかというと自分自身あれに救われた。) 古い小説にはなるけど、上述した大枠はイリヤの空に近いものを感じた。ヒロインの心情の変化とか、細部を見ると全くの別物だけど。 もちろんリンのリゥを生かしたい気持ちはすごくわかるし、自分がリンの立場だったら同じように生きてほしいと願ったと思う。 けどリゥリゥはきっと、「リンがいるから死にたくない」じゃなく「リンのために死ぬ」を選ぶような子なんだよな。そもそもそう選ぶようにできてるというか。 @ネタバレ終了 ここまでストーリーにばかり着目した感想になってしまったけど、絵もbgmもすごくよかった。リゥリゥみたいに可愛い天使、そりゃ救いたくなっちゃうよな。

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