佐久夜孤乃花-サクヤコノハナ-のレビューコレクション
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白妙、紺に交るる遅くなりましたが感想書きに来ました! @ネタバレ開始 白妙はストーリー展開にキャラルートがあることで、各キャラの理解度が深まったなという印象。 それぞれの出会いや境遇、変化などそれぞれのルートを回ることでそのキャラが好きになっていった。 特に私は、玖墨くん推しで最初に選んだルートだからか、ストーリーの流れと一緒に玖墨くんというキャラに没頭していったように思う。 またそれぞれのルートでそれぞれの捜査をしていく中で、共通ストーリーでのやり取りが面白く、ルートをやる前とやった後で会話の認識変わる場面があったのがすごく好き。 例えば黒の捜査報告を聞きながら瑞花が「丁寧ね…」みたいに含みを持たせた部分なんかは分かりやすくて印象的 最後にこの紺色の刀女事件の黒幕?である御堂寧々だが、典型的なクソガキ感が第一印象 しかし一子ルートにて彼女の内面を見たことによりなんとも憎めない奴だなと思った。 彼女の生きる狭い世界では最善の策であったのだろうし、その策が間違っていると教えてもらうこともできなかった。彼女が外にいる誰かに助けを求めることができていたならば、もっと違う形で母を救うことができたのかなと少しの虚しさが残った。 @ネタバレ終了 まだまだ語りつくせないことばかりだが今作も本当に楽しく読めました! 素敵な作品をこの世に生みだしてくれたくれた作者、怠目しあんに最大の敬意を! ありがとうございました!!!
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お料理革命C.C.CAIが料理をして革命を! …革命は起こせないみたいだけど面白そうだなと初めてみましたが、これは沼ってしまいました…@ネタバレ開始 言葉の組み合わせで様々な料理を作っていく。この収集要素はかなり好きでした。新しい言葉が出てくるたびに端から組み合わせていってしまいストーリーを進めるよりも没頭してしまったように思いますw最後に1つ選べと言われた時には悩みに悩んでレシピを10往復はしたんじゃないかと思います。こんな料理あればいいなと思うもの、見た目から味が全く想像できないもの、そうはならんだろという発想のもの、レシピを眺めてるだけで面白かったです。 ストーリーですが、現代にありながらファンタジーな世界観が自分の中では新しい感覚で好きでした。そして少しずつ謎のある登場人物たち、それぞれが本当にいいキャラで1周では読み切れてないなと感じました。AIが人の道具として扱われない世界、AIがAIとしての意思をもって行動し発言する世界、そんな世界で人間とAIがどう共存するのか、ちょっと気になるな…とニコニコしました。@ネタバレ終了 素敵なゲームでした! 制作お疲れ様です!!
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浅葱一子は悪喰である。制作が決まった時から情報を追っていたけれど前情報はタイトルの通り浅葱一子が”悪喰”と呼ばれる何かであること、古澤結夏の視点で進むストーリーであること、こっくりさんをしたらしいこと、BADENDしかないことくらいでどんな物語が繰り広げられていくのかワクワクと期待しながらプレイしてみた。 @ネタバレ開始 全部を取り上げるとあまりにも長くなりそうだからExcellentENDについて語るとすれば、まず言及したいのは結夏の初めと終わりでの印象の違い。どこまで行っても被害者であり一子に縋るしか打つ手がなかった古澤結夏であればこんなに感情移入して物語に没頭できなかったなと思う。人間誰しもが持っているほの暗い感情、それがこっくりさんを通して表に出てきてしまった。それだけでもしかしたら自分も…と煽られる恐怖心。それでも結夏のように戻れないほど深みにはまってしまうことはないだろという少しの安堵。その少しの余裕が続きを…と好奇心に変わる。結夏が結夏でなければこの物語を最後まで見ることができなかったのではとまで思った。そして、浅葱一子という存在。優しく差し伸べられた手。しかしどこかミステリアスで不思議な魅力のある先輩。結夏は知らなかったが、私たちは一子が“悪喰“であると知っているためにどこで裏切られるんだろう、どのタイミングで悪喰であるとばれるんだろう、1種の緊張感のようなものがあったと思う。話が進むにつれて悪喰ということを忘れそうになっていた。けれど、結夏の友人たちの家に行ってみようと1人目の家で結夏が遺体を見つけた時の一子の「まるでてるてる坊主ね」という一言で、ああ一子は人ではない何かなのだ、と思い出しゾクゾクと寒気が襲ったように思う。私たちの日常と彼女の日常は全く異なっているのだと感じた瞬間だった。@ネタバレ終了 全てのENDを見てみて、いい意味で期待を裏切られたような漠然とした恐怖がじわじわと残っていることに自分でびっくりした。どのENDを見ても感動よりも先になるほどとため息が出る程ストーリーがすっと頭に入って来て何度も読み返したくなった。