暗黒麻婆豆腐のレビューコレクション
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白妙、紺に交るる改めまして白妙リリースおめでとうございます 全ルート楽しませて頂きました @ネタバレ開始 ヴァイスルート 瑞花の過去やヴァイス夫妻との親子関係のエピソードによって一番瑞花の素の部分、人間臭さが感じられるルートでした 色々と割を食らったルートとのことでしたがヴァイスの背景を想像できて個人的には悪くなかったルートでした 玖墨ルート 玖墨の過去や人間性、怪異管理局に所属するまでの話で彼の魅力が引き立つお話しでした 本の虫や爬虫類コンビのかわいさも良かったです(飛んできたメスに慌てて落ちたりとか) 深黒ルート 胡散臭いチャイニーズマフィア風の口調が言霊で世界に悪影響を与えない為というのには思わず理由に唸りました…なるほどなぁ 脳内ピンクではあるものの所々見え隠れする格好良さが魅力的でした Cパートでのぞくへんを示唆する感じも好きです 悪食ルート ラスボス、うん彼女が出張ると力技で終わる…誰が勝てるんだ ルートのくくりながら浅葱一子作品の外伝でしたね そりゃあ主人公というよりは同行者ポジのなりますわ 敵対するという事は被害者だろうと加害者だろうと不幸しかない…大好物です 最後に言っていたのが次の被害者なんですねー @ネタバレ終了 今作も楽しくプレイさせて頂きありがとうございました 現在ちょっと頭が回ってないのでクリア後の変化や各ルートの掘り下げた感想などは後日色々書ければいいなぁと思っております
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浅葱一子は悪喰である。作品発表からおおよそのストーリーや登場人物の発表を得てプレイを開始しました 明らかなバッドエンドへの序盤の選択肢から回収を始めていきます…うんうん、怪異の理不尽さを味わえる良いホラゲや……いや…?こんな分かりやすいホラゲを作るだろうか…?と思いつつもバッドエンドを避けエンディング名の表記がない結末に辿り着きました 事前情報が少なかったのはネタバレになると言っていたが……そりゃあこれは内容言えんわ、と納得 そして怪異の理不尽なまでの力と恐怖を味わうホラゲと思っていた人はここで大いに裏切られることになる @ネタバレ開始 浅葱一子は悪食である。は古澤結夏の因果応報の物語である 浅葱一子は主役ではあるが主人公ではなくプレイヤーが追随する結夏が主人公であると私は認識しました 序盤は誰もが結夏が被害者だと認識するだろう…しかし後半になると彼女の本性が露わになっていくのである 勿論彼女が絶対的な悪人という訳ではなくこっくりさんを一緒にやった友人達やそそのかしたこっくりさんを自体も原因の1つではあるがその選択を選んだ時点で古澤結夏はどんな結末であろうと受け入れなければならない プレイヤーは彼女に極めて近い視点にいる為誤認するが彼女の本心等が分からない時間軸からのスタートなので見事に騙されるのである 終盤に行くまでの結夏はプレイヤーの認識に近い事しか思わないし話さないが終盤の選択肢以降暴走を始める 某ゲームの中世編の主人公や某鉄の歯車の5作目の毒蛇のように途中からプレイヤーの手を離れて1人の人物として変化していく演出が好きな私にとって最高の演出でした 全編バッドエンドに偽りは無くことごとく酷い目に結夏はあいますが当然の結末でした…… 個人的に今作の被害者はこっくりさんだと感じました どのルートでも悲惨な目に遭ううえにとあるルートでは現状打開の為に結夏に力を託しますが自滅されてしまい何とも言えない結末もあります 作中登場するマスターもクリア後のおまけで明かされますが本性はやばめの方です わんこ、と呼ばれる怪異の彼がまともに見えるのは果たして気の所為なのか…… 本作は怪異の力や恐ろしさに蹂躙されるホラゲではなく、人間の悪性は時に怪異さえも霞むほどにおぞましく恐ろしい物であると描いている作品なのでした @ネタバレ終了 長々と思った事を垂れ流してしまいましたが恐怖の対象が何であろうとその根源に触れてみたい衝動に駆られたら是非とも浅葱一子は悪食である。をプレイしてもらいたいと思います