あかと りょうじのレビューコレクション
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さらば、3人の魔法少女少しずつ進めていたため、クリアまで時間がかかってしまいましたがようやく完走することができました! 一言でいうのであれば「最高だった」、この一言に尽きると思います。 昭和、平成、令和の各時代の話が章ごとで展開されていくというゲーム性で、それぞれの時代での魔法少女達が陰謀や事件に巻き込まれていくといった物語でしたが、各章の「~編」だけでゲームが作れてしまうようなクオリティで度肝を抜かれました。 話の流れは誰もが大好きな王道の展開が主流で流れつつ、各所の設定や所々の「そう来るのか!」という展開でワクワクが止まらなかったです。 文章も全てがわかりやすく、専門用語や盛りだくさんな設定にもしっかり説明が入っていたため、置いてけぼりを全く食らわなかったところもスゴイ。 さらに、キャラ同士の関係性やキャラの内情が丁寧に描写されていたため、それぞれのキャラが起こす行動に全く違和感が無かった所も作者様の手腕を感じました。 そして何より、各時代ごとで起こっていた事件や設定が最後に向かっていくにつれて全てが繋がってくる感じが、一番このゲームで面白かった点かと思いました。 一見それぞれ関連性のない闇鍋状態に見えて、最後に近づくにつれて「これも!? あれも!?」と鮮やかに伏線を回収していくのは、練りに練られた創作物で味わえるあの感動だと感じました。 以下、最後に個人的に好きだった部分のネタバレ感想を少し記載します @ネタバレ開始 話としては平成編が一番好きで、ミステリーな感じで進む流れがかなり好きでした。 ただ、ロジックで無双していた成奈が来人との闘いの時には覚醒して、有無を言わさずボコボコにした時は「やっぱパワーが一番だ!」ってなりました笑 キャラとしては和実が一番最終的に好きになりました。 正直途中まではそこまでだったのですが、ステラとの交流を通じて人間味を取り戻していく所で一気に持っていかれましたね... 外面では一番ヘラヘラしているように見えて、実際は色々人間的に弱さを抱えているところがモノローグで入っていたので、ここの丁寧さがすごいよかったです。 最後に好きな展開兼演出ですが...間違いなくラストバトルの戦いでオープニング曲がボーカル付きで流れた所ですね。 さすがにあれは反則です!笑 @ネタバレ終了 長文になりましたが、以上になります! この作品は、途方もない作成時間と執念で作り切った作品であると勝手ながら感じています。 作内でも創作論について語る場面もあり、作者様の創作に対する思いがプレイヤーの方に必ず伝わるような、素晴らしい作品だったと個人的に思っています! 本当に、胸が熱くなるような作品をありがとうございました!!!
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ティラノフェス2023オープニング