ichikoのレビューコレクション
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つきのりんかくをなぞるエンディング3種回収しました! @ネタバレ開始 最初は行方不明者の張り紙などの不穏な要素もありつつ、リシエラくんとレゼナくんが深夜の海に集まってでっかいポテチを食べるという青春の一幕のようなほのぼのさで「夜は危ないからね、気を付けて帰るんじゃよ……」と近所のおばあちゃんのような心境で終えました。 しかし周回を進める度に「オレを受け入れるか」と問いかけられたり、謎のゲージの量によって見える世界が大きく変わってえらいこっちゃで……となりつつ周回。 赤いゲージが溜まるにつれて月は満ち、最終的には真っ暗に。家に居場所も無く、一面に張られた捜索願いの紙と血まみれの猫。自責の念と周囲に責め立てられているように感じているリシエラくんの心理状態から物語が始まった時点で彼は既に取り返しのつかない場所に立っているのだろうなと感じられる描写が多々あって、過去にいったい何が起きたのだろうかとすごく気になりました。 逆にゲージが真っ白な状態だとレゼナくんは最初からぼくの隣に居て、会話からすると家族ぐるみで長い付き合いがあったのかなぁなどと考えていました。光輪を見て単純に思い浮かぶのは「ぼくのせいでレゼナは死んでしまった、その後悔からレゼナの幻覚が見える」というものですが、赤い海での描写を見るとリシエラの擦り切れた心に海の怪物が付け込んで、レゼナを模した姿で現れて海に引きずり込む隙を狙っていた……?など様々な可能性を考えられてとても楽しかったです! @ネタバレ終了 真昼間に遊んでも楽しかったのですが、この作品は月の出ている夜に遊ぶともっと楽しいのでは!?と思ったので、また深夜に海へ行こうと思います。 素敵な作品をありがとうございました!