ひまわりのレビューコレクション
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よあけまえのキミへ完走しました! もともと私が小説版から入ったので、物語を大方知っていたとはいえ、相変わらずドキドキワクワクしたり、切なくなったり、心が温まったり熱くなったりと始終心揺さぶられる作品でした。 改めてこうして読んでみて、以前は気づかなかった萌ポイントに気づけたり、登場人物の美湖ちゃんに対する何気ない気遣いに気づけたりと、いろいろと新たな発見がありました。 そしてなにより大きいのが何度も言っている登場人物の立ち絵(背景)とBGMです! 美湖ちゃんの視点なので、イケメン&美人だったりカワイイキャラクターのお顔がほぼ常に拝める! 私自身、ゆまさんの絵が大好きなので、ずっとそんな大好きなゆまさんの絵を見ていられるのは至福です。 セリフや状況に応じた表情の変化は小説版では絶対に味わえないので、こうして視覚的にキャラクターの感情を見られるのはゲーム版ならではだと思います。 そして場面場面に応じたBGMの選出が更に物語に深みを生み出してくれます。 @ネタバレ開始 いずみ屋放火事件でかすみさんが連れ去られたあとに、長岡さんに気持ちを暴露するシーン、かすみさんを助けに行くために中岡さん達へ抱えてきた思いを伝えて涙するシーンはBGMの効果もありボロボロ泣いてしまいました。 矢生一派の潜伏先への突入前、屋敷の中の探索、戦闘シーンで流れるBGMもより一層緊迫感を際立たせていて、思わず息を継ぐのも忘れるほどでした。 紡がれる文章はテンポがよく読みやすいので、いつの間にか連日のめり込んでやっておりました。 序盤の穏やかな日常シーンから一転するいずみ屋の放火事件は、思わず耳を塞ぎたくなるほどで、ご近所さんからの憎悪の言葉が心を抉ります。 溜まっていた不平不満が爆発すると人はこうも変わるのか、ということをリアルに描いていたと思います。 そしてなにより夜キミの一番なにがすごいって、歴史ものなのに難しいと感じさせず、グイグイ物語の中へ引き込まれることです。 主人公の美湖ちゃんが町娘なので、プレイヤーと同じ何も知らないただの女の子なんですよね。 なので、他のキャラが美湖ちゃんに対してわかりやすく言い換えてくれる、あるいは難しい話を美湖ちゃん自身がわかりやすく、「こういうこと」というふうに説明してくれる。 こういった設定にすることで読み手(歴史が苦手な人)と同じ目線で会話やストーリーを進めてくれる、これが本当に有り難かったです。 それを一番強く感じられるのは中岡さんと雨京さんの会話シーンでした。 すんなりと難しい話も頭の中に入ってくるので、世界観に没入しやすかったです。 @ネタバレ終了 私は正直、歴史は苦手です。 だけど、夜キミは歴史ジャンルで初めてハマった作品でした。 なので、最後まで必ず追いかけていきたいと思います。 一章では陸援隊と美湖ちゃんとの出会いのお話でしたが、二章からはしっかり乙女ゲームらしい要素も盛り込まれるということでとっても楽しみにお待ちしております! 余談ですが、主題歌とっても素敵でした。 夜キミの世界観にあったメロディと歌詞、何度もリピートしてます。 ゲーム制作、とても大変だと思いますが、ゆまさんのペースで頑張って下さい! これからも変わらず応援しております!