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そらのねこのレビューコレクション

  • 絨毯と炭酸水
    絨毯と炭酸水
    フェス中に作品をプレイしていたのですが、感想がまだだったので今回書かせていただきました。 制作の進捗をSNSで公開されていたのを拝見して以前から興味を持っていたので、プレイして改めて作者様の独特なセンスを感じる作品だなと思いました。 @ネタバレ開始 特に印象的だったのは、飲み物で説得するというゲームのコンセプトです。 説得をテーマにしたゲームは数多くありますが、5種類の色のある炭酸水を使い色の戦士達を説得していくというアイデアは、すごく個性的でオシャレだなぁと感心しながらプレイしていました...! 色とりどりの戦士たちの性格に合わせて炭酸水を組み合わせるゲームシステムも楽しく、進行に行き詰まった時には攻略情報が記載されているので、プレイヤーに対する配慮が感じられました。 ファンタジーな世界観の中で、みすみね君と友人との関係がリアルなストーリー性を感じられ、クリア後の二人のタイトル画面とおまけページでの、みすみね君との会話が友人を想う気持ちが伝わってきて素敵な演出だなと思いました...! そして、BGMとSEも全て作者様が作曲されていたと後から知り、驚きました...! @ネタバレ終了 作者様の個性が際立つ素晴らしい作品でした! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • Bar Flor
    Bar Flor
    作品の雰囲気に惹かれ、以前プレイしていたのですが感想をまだ伝えていなかったので、この機会に書かせていただきました。 コンセプトバー「Bar Flor」の新人バーテンダーとして、オリジナルのカクテルを作るというコンセプトがオシャレで、作者様の『夜梟伝』を既ににプレイしていたのですが、今作も細部にわたる丁寧な作りが感じられ、レシピ帳コンプリートまで一気にプレイしてしまいました。 @ネタバレ開始 まず、お店の入り口の照明やカクテル作りのアニメーションなど、私はお酒が飲めないので普段バーには足を運ばないのですが、ゲームを通じてその雰囲気を味わえるのが良かったです。 お客様との会話やマスターから贈られるカクテルの裏の意味など少しずつ物語が見えてきて、考察するのが楽しかったです! レシピについてはほとんど自力で集めることができましたが、レアカクテルだけ回収できなかったので作品詳細に記載してある攻略情報に助けられました。 プレイしていくうちに、主人公とマスターの間に深い因縁があることが感じられ、最後まで全てを明かさない展開は、このゲームのカクテルと同じように様々な解釈や考察が捗る結末で、作品のテーマの一貫性に感心しました...! そしてクリア後、noteの余談を再読したところ、入り口のユウガオの花言葉や敢えて造花に触れている理由など、作品の内容を補完する重要な情報ばかりで非常に興味深かったです。 @ネタバレ終了 作者様のこだわりを随所に感じるクオリティの高い素晴らしい作品でした...! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 暗がりビオトープ
    暗がりビオトープ
    作品の雰囲気とタイトルから以前から興味があって今回プレイさせていただきました。 『エフェメラは軌跡を描く』をプレイして、今作の『暗がりビオトープ』もですが、どんな内容なのかと興味をそそられる魅力的なタイトルの付け方がお上手だなと感じました! @ネタバレ開始 90年代の当時のゲームセンターということで、少し時代が違いますが私も学生時代によく通っていたので作中の雰囲気に懐かしさを感じました。 冒頭で描かれる閉店シーンは、地元のゲームセンターが閉店する知らせを聞いた時の自分を思い出し、ユーキの気持ちに深く共感しました... デザインはレトロを感じさせる色合いで、シルエットも登場人物の特徴をしっかりと捉えていて、BGMと合わせて作品の雰囲気がとても良かったです。 途中でユーキが女の子だとわかり少し驚きましたが、でもこれもまたシルエットデザインだからこその仕掛けというか面白い演出だなと感心しました。 システム面ではTipsの情報量の濃さが想像以上で、知らないことが多くて目から鱗でした...! 物語を読み進めるにつれ、サクラバさんやヒジリサワさんなどラックでの人々の出会いをきっかけに変化していくユーキの姿に微笑ましく感じ、ご両親のシーンやミホさんとの別れのシーンは子供の複雑な心情が繊細に描写されており、まるでドラマや映画を観ているかのような感覚に陥りました。 サクラバさんの手紙のシーンもお互いの気持ちが理解できるが故に切なさを感じ、ラストシーンでは寂しさを感じながらも、見覚えのある姿に心温まる気持ちになりました...! 筐体盤面や作中の背景を用いたエンドロールも洗練されていて素晴らしかったです...! @ネタバレ終了 薄暗い小さな空間の中で人々の繋がりを感じるノスタルジーな作品でした! 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 嘘の手紙
    嘘の手紙
    4月1日はエイプリルフールということで、以前から「嘘」がテーマの本作が気になっていたので、あの日の”嘘”を探すために朧げな世界を彷徨いながら探索させていただきました。 @ネタバレ開始 作中のモノクロのデザインが非現実的な夢の世界を視覚的に表現しており、とても洗練されているなと思いました。 背景の文字や人物の靄がかかった演出もゲームの雰囲気と上手くマッチしていて、作者様のセンスを感じます。 また、システムはヒントモードを利用して各エンディングに到達できるよう配慮されており、非常に親切だと思いました。 初見で何とかノーヒントで全てのエンディングにたどりつけましたが(すみません...嘘です... ヒントモードにすごく助けられました...)各エンディングを迎えるごとに物語の真相に近づいていく感じが、続きが気になるような展開で周回プレイを楽しむことができました。 そしてEND4を迎え2人の心が邂逅するシーンはグッと来るものがあり、特に手の演出は私の中ですごく印象に残りました...(泣) エピローグの山中君サイドの視点の演出も素敵で、現実での二人の今後が色々と想像できるようなラストになっているのも良かったです! クリア後に作者様のサイトで開発後記を読み、改めて細部にまでこだわった設定を知ることができました。 その中で最後に「原田と山中を繋いだのは貴方」という言葉がプレイした後の心に沁みました...(泣) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • sigh
    sigh
    作品の雰囲気が気になってプレイせていただきました。 落ち着いたデザインと、VR空間の演出が静かな恐怖を感じました... プレイした皆様がよくおすすめされている通りヘッドホンでプレイすると、より作品の雰囲気を味わえます。 @ネタバレ開始 VRきもだめしという、混ぜるな危険と言わんばかりの組み合わせで、プレイする前から不安な気持ちになりながらも廃墟に足を踏み入れました... ゲームの題材であるVR空間を上手く表現していて、探索中の矢印ボタンのアイデアがとても良かったです! そして、異様な吐息と追いかけられる恐怖を感じながらも探索して各ENDを迎えました。 どのENDもしっかりとホラーな後味が残るような演出で、おまけの方もプレイしましたが、あえて多くは語らずプレーヤーに想像できるような終わり方になっているのも、ホラー特有の不気味な余韻が残ってすごく良かったです。 個人的に出口の矢印が再び現れた際の何度もクリックするところがリアルな感じで印象に残りました。 夏が暑すぎて勢いで作ったと書かれていましたが、設定や演出も丁寧に作り込まれたホラーゲームでした! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • スーパーマーキング
    スーパーマーキング
    バーチャルフェスにて同じブースで参加させていただいた時から、すごいクオリティの建物を作ってる方だな思い、今回ゲームの方もプレイさせていただきました。 まずタイトルから世界観が独特で、この作品はジャンルという枠に当てはめるものではないなと思い、早速店内へと足を進めました。 @ネタバレ開始 店内に入ると個性的な店内BGM、色んな意味でアウトな方々、そして改めて店名のスーパー永生観念の意味を知りました... 1周目はやはり衛生的な面で何もカゴに入れずに店を後にしましたが、まさかの実写EDに... 2周目は色々と思いつつも商品をカゴに入れてまた店を後にしましたが、これもまたすごい展開で... 3周目は自身の感覚がマヒしてしまったのか、全ての商品をカゴに入れ会計を済まし帰宅すると、突然のおめでたいお話でびっくりしたのですが名前を見てもしかして... UIや登場人物の描き込みなど、細かい部分まで凝った演出で作者様のバーチャルフェスのブースと同様、クオリティの高い作品でした! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • タバコ屋乙女と小話でも
    タバコ屋乙女と小話でも
    眠れない夜にプレイさせていただきました。 タバコ屋のアカヨさんの小話を聞きながら、どこか懐かしくおしゃれでレトロな雰囲気も相まって、プレイしていて心地良かったです。 @ネタバレ開始 作品説明に書いてある通り1~2分程度のお話を読み進めていくかと思いきや、アカヨさんのセリフから少しずつ物語の内容が見えてくる感じが素敵な演出だなと思いました。 各お話を読み進めてラストでの小話のお相手の正体を知り、ほっこりした気持ちになりました。最初ゲームのデザインだと思っていたのですが足跡があったのはそういうことかと... クリア後のバッジの内容からも物語を想像できるような、ロマンチックな仕掛けになっているのもすごく良かったです...! 短いお話の中にギュっと内容が詰まった、眠れない夜のお供にぴったりの心地良い作品でした...! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • あなたに咲く
    あなたに咲く
    「あなたに咲く」というタイトルと作品説明にある真実が気になってプレイさせていただきました。 温かみを感じるイラストと作中のスズメやカエルの鳴き声の演出が動く絵本のような感じでほっこりした気持ちで読み進められました。 @ネタバレ開始 絵本的ではあるけど、どこか含みを感じる文章... 作品説明にも記載されているとおり真実と何か関係があるのかなと思いつつも、急がずゆっくりと各endを体験せてもらいました。 end1は普通にホラー展開でしたが、真エンドクリア後だと知らない場所へというのは誰かに... end2とend3は「きみと僕がそっくりだから迷った」「腕を広げ」等、クリア後プレイすると真実へと近づくヒントと思えるエンドになっていたんだなと感じました。 そして最後の質問を入力して真エンドへ... そういうことか!と驚かされました... 彼らが抽象的に描かれていたのはそういう理由だったのかと...! タイトルの”あなたに咲く”の意味... たとえ力尽きたとしても、あなたが濡れないように咲き続けるんだと... 献身的な愛を感じる優しく、そっと心に残る作品でした... @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • エフェメラは軌跡を描く
    エフェメラは軌跡を描く
    抹茶タピオカのおじいさんがプロモーションカードを下さった時から気になっていた作品なのでプレイさせていただきました。 バーチャルフェスが開催されて間もない頃、まだフェスの仕様をあまり理解していなかった私に親切にカードを下さりありがとうございました...! 遠い未来の異星を舞台に、人との縁(ヨスガ)がメインのお話になっているので普段SF作品に触れていない人でも読み進めやすい作品になっています。 @ネタバレ開始 私が"繋がり"を描いた作品が好きで、そしてゲーム独特なシステムやギミックも好きなので作中のヨスガシステムはとても興味をそそられる要素でした! この要素がシナリオとミニゲームを結ぶ"繋がり"(断ち切らない方)にもなっていてとても良い演出だなと思いました...! 容姿端麗でミステリアスな雰囲気のシェイドさんと、ボーイッシュなチガヤちゃん。 二人ともどこか繊細な部分を感じていたのですがそういう理由があったとは... 越冬種であるが故の苦悩や、男の子のように振舞わねばならない環境、辛い境遇を含めて引き寄せ合う二人の縁を感じました... そしてストーリーの重要なキャラクターであるAIのレイス君。 AIの無機質な感じというよりは、孤独感や寂しさを抱えている姿にどこか人間っぽさを感じました。 エンドも2種類あり、END1の方は狭い宇宙の中でレイス君は孤独ではなくなったけど、チガヤちゃんの心の中ではシェイドさんとの縁が残っているのが切なかったです... END2の方は二人の縁が結ばれるようなハッピーエンドになっていて、その後を応援したくなるような素敵なENDでした...! 短い作品の中にゲームのシステムと世界観が上手くまとまっているSFノベルゲームでした! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • HELLO,WORLD!^▼^
    HELLO,WORLD!^▼^
    ノベコレさんでよくお見掛けする作品だったのでプレイさせていただきました。 糸目のヒューマノイド「ワアルド」と、クールなBGMが無機質で機械的な雰囲気を醸し出していて、とても良かったです! @ネタバレ開始 ワアルドと会話を進めていくと選択肢が追加されていくと同時にそれぞれのエンディングが見れるという要素が面白いシステムだなと思いました! それぞれのEDがワアルドの様々な可能性を見せてもらいつつも、各EDに度々出てくる新型と旧型という言葉がずっと引っかかっていました... そして、全てのEDを見た後の展開は次々とこの世界の現状が解明していき、新型の正体が地球外生命体だったとは... SFなので何となく「I'll be back」で有名なあの映画のような機械が人を支配していくお話かと思っていましたが...やられました ワアルドの作られた経緯、そして彼らの想いが詰まった技術の結晶... ワアルドが自身の存在を否定した時、涙を流しながらエリエーニがワアルドを抱きしめる描写は心にくるものを感じました... (まるで親が子を抱きしめるような...) そしてトゥルーエンドの彼らの生存と、楽しそうなワアルドの姿を見れて本当に良かったです...! ディストピアな世界の中で光を感じるラストがすごく素敵でした...! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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