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きだあらるのレビューコレクション

  • 目覚めた宇宙にアメが舞う
    目覚めた宇宙にアメが舞う
    まず端的に、とても面白かったです。 大小様々な飴が浮遊する空間で少女は何を感じ、何を思うのか。 優しい音楽と不安げな少女の表情を観察しながら 想像を膨らませて楽しむことが出来ました。 @ネタバレ開始 一見、絶望的な二人の表情を見比べてみた時、 やはりみあちゃんの目の方が虚ろに見えるのはバイアスなのか……。 しいなちゃんの目にはまだ力が残っている、そんな風に見えました。 飴が何かしらの幸福を象徴するのであれば、彼女たちは当たり前のように口に入る大きさの、その空間では比較的小さな飴を手にします。 そういった意味で大きな幸せは遠くで眺めることしか出来ず、小さな幸せも口の中で溶けて消費して、また虚無を感じてブランコから夕空を見上げる……。 勝手な深読みは承知しておりますが、そんな彼女たちの背景を想像しました。 闇を抱えきれなくなった少女は闇に毒されて、勇気の使い方を曲解してしまうエンディング。 みあちゃんがメンターになるには少し遅かったのかな。 違う出会い方をしていれば、なんて思ってしまいますね…。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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