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simaのレビューコレクション

  • 海辺のかたらい
    海辺のかたらい
    物語に入り込めるように最大限の工夫がされていることがとてもよかったです。 @ネタバレ開始 BGMタイトルが浜辺で統一され ている辺りがクレジットまでみてニヤリとできてとてもいいですね。 エンドを向かうまでの会話最中は波の音しか聞こえない辺りも凄くいいです。 実際にその場の雰囲気を極力壊さないように再現しようとしていててよかったです。SEの選びも耳で聞いていて心地がいいものを優先して選んでいる気がします。沈むときのコポポ…という音とか。 こういう作品はSE選びがかなり重要だと思うので好感が持てました。 波のウィンドウに目が行きますが、町へ場面が映ると普通のウィンドウに切り替わるところが非常に良かったです。 波で感情を表すだけでなく、ウィンドウの切り替えによって、END3の時は安心感が生まれ、逆に不穏な展開(END2)の時はスッと引いてしまった事で不穏感が生まれてしまう演出がとてもよかった。 END1の分岐のスチルの中でコロコロと表情が変わるところに、強く目を引かれます。 あの選択肢を選ぶ意味合いを言葉以上に強く見せつけられてるような気がします。 物語は一見淡白な主人公を語り部に置くことで海辺で友達と語らうのを眺める、という客観的な視点が生まれていて心がしんどくなりにくくて個人的にはとてもよかったです。 強く感情移入を主人公にすることはなけれど、この作品はそれこそがリアルでいいのだと思います。 そっと浜辺にいる少女の語らいを偶然見つけてそっと眺めてしまう、という雰囲気がキャラクター性からしっかり作られていてドキドキしました。 @ネタバレ終了

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