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のっさののレビューコレクション

  • I color
    I color
    タイトル画面のバラと全体の色合いがとても好きだなあ、と感じたのがプレイのきっかけでした。 美しいバラの園の中で繰り広げられる花たちの悲劇を描いたダークメルヘンな作品です。 @ネタバレ開始 EDそれぞれで見える視点が違うので、プレイすればするほどこのゲームの物語がより深まっていくのが好きでした。 "花殺しはかつて花殺しの被害者だった者たち"という悲しみの連鎖を知ってしまうと、いつまでも花を○し続けなければならない者たちの姿に哀れみのような感情をもちます。 心のどこか一歩違えるだけで誰もが花殺しになってしまう可能性を秘めている、 そんな薔薇たちの密な思いと色んな意味で強い愛情が見えて面白かったです。 @ネタバレ終了

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  • Journal Journey
    Journal Journey
    タイトル画面がwolfエディタな感じだったのでノベコレだとちょっと珍しいと感じ印象に残っていました。 RPGのマップやドットアイコンを活かすことで、一般的なノベル・ADVとは少し勝手が変わり、キャラとその周辺の景色全体をより効果的に見せることができるのか、とプレイ中とても感心しました。 シナリオはしょっぱなから衝撃的な展開で、側面から少しずつ紐解いていくミステリー感が好きでした。 @ネタバレ開始 初見時には御者の言葉遣いが少し引っかかったので気になっていたのですが、物語を進めるにつれなるほどとなりました。 ドット絵がプレイヤーに与える視覚情報の少なさ逆手にとりゲームの中身にうまく反映していたのが素晴らしかったです 散らばっていた点と点が終盤で一気につながっていく瞬間の気分は最高でした。また1から読み返したくなる面白さです。 @ネタバレ終了

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  • 人生、お返しします。
    人生、お返しします。
    自分と同じ姿をして歩いていたというドッペルゲンガー?の男を探しに行くという設定が面白かったです。 確かにそういう話を聞いたらちょっと気になるかも、とカイに共感しました。 @ネタバレ開始 でもどうしてそこまで探す必要が?もし相手が本当に怪異のドッペルゲンガーだったら怖くないのかな?と思ったら、どうしても"もう一人の自分"に会わないといけない理由があって・・と怪異系ホラーの予想を良い感じに裏切ってくる展開でシナリオに引き込まれました。 怪異として生きるなら本来消えなくてはいけないのは自分ではなく元の彼。カイだってこの世界でカイをやっていたい。やりなおしたい。 でもそれと同時に、元の彼にも生きていてほしいというカイの優しさもあり、 その2つの感情の中揺れ続けているカイの心境が見える各EDがすごくよかったです。 "4人"の友情が優しい世界で好きです。 @ネタバレ終了 温かさと切なさが混じった儚いゲームでした。

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  • あの日あの時あのぬいぐるみ
    あの日あの時あのぬいぐるみ
    絵柄はとても可愛い、しかしジャンルは震災シミュレーションノベルとあります。そのジャンル名に恥じずゲーム内容は実にリアルでした。 「これはよくないのでやらないように」とただ口頭と文字で注意されるよりもずっと身に染みます。 一人一人が防災について学びなおすことが重要だと日々感じる今だからこそこのゲームと出会うことができてよかったと思っています。 @ネタバレ開始 主人公が幼い子供だから周りの環境の異様さを理解しきれていないというのが辛かったです。 あくまでこれは架空のゲームだから・・ではなく 実際に被災した人たちの中には当然この子くらいの歳の子も大勢いたということをプレイ中に思い出し、切なくなりました 付属のテキストから沢山の資料や情報を調べて制作された作品だと伺いました。本当にお疲れさまでした。そして公開してくださってありがとうございました。 @ネタバレ終了

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  • 無職ら~めん物語 カラシを呼ぶペペロンチーコの思い出づくり
    無職ら~めん物語 カラシを呼ぶペペロンチーコの思い出づくり
    タイトル画面のインパクトが好きです。これ絶対好きなやつだって思いました。 常に全力投球なテキストと映像両方からくるパワーが良いですね。 どことなく懐かしいような「好きな人にはとてもハマる」系のゲームでした こういう方面のノベルは頭がキマるので私は大好きです。地元に帰ったような馴染みと安心感があります。 ワイくんと吉田とさめさめはもちろん、それ以外のキャラもそれぞれが程よくこってりめで大好きでした。ペペロンチーコなどの画像のチョイスも良すぎます。 最初の勢いそのままで最後まできれいに突き抜けていけるタフさが素晴らしかったです。ありがとうございました

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  • よーい、
    よーい、
    映画には興味があるし監督を志してはいるけど、でも今は自分の作品と向き合う気力が持てなくて・・・ という主人公がとりあえす今日1日どう過ごすことにするか選ぶゲームです。 必ず何かをしなくてはいけないというわけではなく、しないという選択肢もありなので「正直気分のらないしな~」で流すあの感じなお話にもできるところが面白かったです。そしてその時の心境の描写も。 上手くいってないのを取り繕おうとしたときのあの後ろめたさも。 @ネタバレ開始 同じ道を志している仲間たちを見て「自分にはないもの」を感じ、自分では力がないと内心思いこんでしまう主人公でしたが、 出会った人たちとのほんの些細な出来事からちょっとずつ刺激をうけ、モチベーション回復の兆しが見えるというリアルさが好きでした。 あとお母さんの贈り物と段ボール片づける流れをみてほっこり。 @ネタバレ終了 物を作ることをしている人ならだれもが経験するであろう不安や迷いのもやもやを シンプルかつスマートに描いている作品でした。

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  • 第七研究室
    第七研究室
    研究室のバイトとして5人の研究員やウサのお手伝いをするゲームです。 1周のプレイ時間は短めですが、その中でも5人それぞれの個性や世界観が感じ取れて面白かったです。選択肢も楽しめるものが多く、尚且つサクサク進めます。 ED以外にも実績だったり隠し要素だったりと遊び要素も多くて、本編が終わっても何度も遊びました。 そしてウサたちが可愛い。 @ネタバレ開始 BGMは(とあるシーンを除いて)ほんわかしているし、 絵のタッチもキャラクターたちの様子も可愛らしいままなのに、ED時の皆の会話内容は極めて不穏という、そのギャップが好きです。 何も知らない自分だけ蚊帳の外になっているのを感じると同時に、研究室のメンバーたちが秘める怪しさが怖かったです。 初回プレイで名前がうにめろんになりました。 @ネタバレ終了 楽しいゲームをありがとうございました。

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  • 晴れのちドール
    晴れのちドール
    全EDプレイさせていただきました。 優しい色合いと柔らかい世界観の中で、これまた可愛らしいキャラたちのやりとりが微笑ましかったです。 @ネタバレ開始 画面と音の演出が凄く上手で、特にBAD二種では全体の絵本タッチのふわっとした雰囲気が一気に切り替わる瞬間に驚くとともに心が踊りました。 @ネタバレ終了 初めてのはずなのに、なんだか懐かしいような、またふとしたときに戻ってきたくなるような そんな魅力がある作品と出会えました。 ありがとうございました。

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