binviewのレビューコレクション
-
親愛なる彼女の痕跡プレイ時間は3時間程でした。一番最初気になったことはタイトルの【痕跡】という言葉でした。ストーリーを振り返ると、ようやくそのチョイスを理解し、そしてビジュアルから感じる印象もまるっきり変わりました。実は、超展開も期待していましたが。。。 @ネタバレ開始 「『私ね……。昔から思ってることうまく口に出せないタイプでさ』」 「隣じゃなかったら俺だってこんな奴とは絶対に関わりたくない。」 「『だって添田くんとあんなに仲良くできるんだもん』」 翠と梨央奈は似た者同士なのです。これはメインヒロインと思っていた來未のセリフもあって、もしかすると作者の意見もあるかもしれません。そんな二人ですから、エンドの終わり方はいささか綺麗すぎると思います。明るい未来は想像しにくいです。でも、オッサンとして、他人の婚活を眺め続けたの今なら、三年持つと、そりゃ並の男女がうまくいくようになるのも納得できます。ただ彼女が欲しいという考えさえ低俗だと思う純粋さがなくしてしまいでしたことに愛おしさを覚えました。本当のことを言えば、このストーリーは悲劇だと思います。そして、悲劇を招くのはいつまでも人の弱さです。もし翠が処女じゃなかったことを受け入れればとか、もし梨央奈があの時親友に真実を伝えればとか、もし來未がもっと男を見る目があればとか、儘ならぬが現実でしょう。(萌え豚です。來未ルートも桃花ルートもお母さんルールも全部が欲しい……。) @ネタバレ終了 何はともあれ、心に刺さる作品を有難うございました!!なかなか効く一撃でしたねQAQ(日本語が苦手で、おかしい文章表現があったらご容赦ください。)
-
ある日、天使が楽園から落ちてきた。期待どおりの作品でした。真実を突きつけられた前はふいとヒロインちゃんは何かのご加護ありと思っていたこともありますが。なんとなく大分昔の商業ゲームを思い出した。あれは「私は生涯を賭けてあなたを愛しましょう」のヒロインの一人と「生涯をともに生きようじゃないか」の主人公がいって、ほとんどの人の推しはあの悲劇的なヒロインでしたが。私としては、のほほんなハッピーエンドもドラマチックなバットエンドも縋らせてくれない物語も称賛に値すると思います、この『ある天』みたいに。