青緑のレビューコレクション
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となりのクラスの知らないあの子は天使になったんだ天使という現象を追いかけながら、現実とは少し違う生活の描写の中で色々なこと考えさせられる話。 登場人物の感情や関係性が緻密に描かれていて素敵でした。 苦しいけど誰もが一生懸命で、つい感情移入して夢中になれました。 @ネタバレ開始 クリア順1→4→3→2でした。 END1で2人はとんでもないことしたなと思った後、令城が懸命に九十九を助ける姿に感動して、利田ENDのおまけで黒井の考えもなんか分かってしまって…また四人で仲良くしたいと思いつつも止められない九十九が悲しくて、END2で利田が天使になっても黒井を追いかけると言ったところも素敵で。 登場人物の考えがどれも理解できるのに、うまく噛み合わないのが苦しくて悲しい。 「生きるおまじない」がめちゃくちゃ好きでした。 九十九と令嬢が部室で言い争いになったとき「ひーくんのせいで」って書いてあって、誤字かなと思ったんですけど本当に「せいで」だったのかなと思ったら温かいおまじないなのに冷たい世界に縛るものでもあったのかなと思って。でも九十九は令城に生きててよかったと思ってて。言葉にできない…。 苦しいけど温かいものを与えあえる2人の関係性が大好きです。 愛は世界への憎しみになったけど、愛は人を殺したけど、愛していたんだと気付けて少しだけ救われたような気がしました。 @ネタバレ終了 書ききれないですが心に残ったセリフ、シーンが沢山あって忘れられない作品になりました。 プレイ出来て良かったです。