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脳硝子のレビューコレクション

  • ベニイロミュージアム
    ベニイロミュージアム
    紅い薔薇に引き続き「私の勇者さま」プレイさせていただきました! 前作同様、今回の「私の勇者さま」も切ないお話でしたが、以前とは全く違った演出や切り口でシナリオが展開されていて、新鮮な気持ちで楽しむことができました! ボイドラが原作であるとのことで、セリフの全ては勇者ちゃんからの言葉のみでしたが、それが気にならないくらい主人公のモノローグが自然で2人の言葉の交わし合いが自然と頭に浮かぶような、素晴らしいシナリオでした! @ネタバレ開始 立ち絵の女の子=勇者という点で「私の勇者さま」というタイトルに違和感を感じたのですが、きっと彼女にとっての勇者が主人公なんだろうな〜と考えました。 甘かったです……まさか彼女の行動によって、彼が本物の勇者になるなんて……。(ガクブル 彼女は「主人公に認められたくて勇者になった」と主張していて、彼もその意図を汲み取っていたように感じますが、唯一食い違ってしまっていたのは「彼女は認められたい」と主人公が思ってしまったところ。 だからこそ、彼女を「勇者」として周囲に持ち上げさせてしまったのではと思います。 そして、その偉大な勇者に「成り行きだけで付き合ってる自分」に一切疑問を感じなかった、主人公の心の清さ…彼女との絆の深さ…。切ねえ…… もし、彼がその立場に少しでも疑問を感じて、対立することがあったのなら、彼女も本心を伝えることができて、もっと違ったエンディングになったのかなと考えてしまいます。 彼女のヤンデレ行動の説得力もしっかりとされていて、短編とは思えないほどの満足感でした! @ネタバレ終了 全てを踏まえて、私が言えることは… 「地に足ついてるどころか、地に足が埋まって根が生えたヤンデレ」 「「お幸せにならないのかよぅ!」」 感想は以上となります! 今回も、素晴らしいお話をありがとうございました! 菜月なこさんのボイスも楽しみです!٩( 'ω' )و

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  • 恋に落ちてはいけない20分
    恋に落ちてはいけない20分
    とても素晴らしく、プレイして本当によかったと思える作品でした! 最初、ゲームの概要をみた時は「既婚者!?あかんあかん!」と思っていたお脳でしたが、丹波所長ホントにいい上司で、こりゃ好きになっちゃうよな……と開始5分でお脳自身が落ちてしまいました

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  • ベニイロミュージアム
    ベニイロミュージアム
    短編にして、作品の世界観の広がりが想像できる、大変素晴らしい作品でした! 現時点では、紅い薔薇の公開となるので、そちらのみの感想になり恐縮ですが、語らせてください! @ネタバレ開始 序盤の大量の棺の描写や、後半でスィスィくんが行った行動を見るに、彼が少女デアちゃんを生き返らせるために行った儀式の内容は、大勢の命を犠牲にして執り行われたものだと思われます。 大量の犠牲を出してまで儀式を行ったというのは、スィスィ純粋で強すぎる「彼女を取り戻したい」という祈りがあったからこそであり、また彼自身もその結果を喜ぶ暇もなく、儀式によって死に絶えてしまいます……。スィスィくん……。 しかし、この儀式自体は彼の独善的な祈りによってのみ行われ、今作を見る限りでは彼女の意思とは全く反したものに見えますが、デアちゃんはそんな彼の死を悼み、罪を償うことなく死に絶えたスィスィくんの全て受け止めるかのように、彼の心臓を貪ります。 そして、最後に見える彼女の姿…… あの数行のテキストの間で、彼女が彼の罪を全て受け止めたという覚悟を感じる には十分すぎるほどの演出でした。作者様のシナリオ力の強さを感じます。 今作で私が感じ取ったのは、デアちゃんという少女の死という、人であればごく当たり前に訪れる結果に抗うために、重ねたスィスィくんの業。それをデアちゃんが受け止めることによって、彼の大きな業と祈りは循環し……というイメージでした。 魔王や魔物、悪魔などと呼ばれる人の業を具現化したものが誕生した、その一コマを切り取った作品なのではと、私は考えます。 @ネタバレ終了 これを全て、踏まえて私が言えることは………… 「「スィスィくんのオカンになって、怒ってあげたい」」 「「スィスィ!なにしてんの!めっ!!!」」 感想は以上になります! 素晴らしい作品をありがとうございました! 今後のアップデートで作品を追加されるとのことですので、新しいお話を楽しみにお待ちしています!(๑>◡<๑)

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