heart

search

ミゲル・チヂワのレビューコレクション

  • 深夜徘徊のための音楽 beats to relax/stray to
    深夜徘徊のための音楽 beats to relax/stray to
    何らかの癒やしを期待して深夜の散歩へ繰り出した経験のある人は多いだろう。 俺はこの作品で何らかの癒やしを得られることを予感していたが、それは裏切られた。 むしろこの作品は、「何故深夜徘徊をしたくなるほど鬱屈してしまったのか?」というところに焦点があり、倦怠や無気力のディティールが細かい。

    レビューページを表示

  • 椿の主
    椿の主
    これだけは言わなければならない クリア後のタイトル画面が必見

    レビューページを表示

  • トリカゴセヴンデイズ
    トリカゴセヴンデイズ
    攻略要素が強い。俺はポンコツなので、プレイ時間の目安よりも大分かかった。 選択肢ごとのイベントが豊富。攻略のために色んな選択肢を漁っていく過程も、謎が解けていくことやヒロインとの会話のおかげで面白い。 「ヤンデレホラー」というやつですが、多分どちらの要素をお求めの方でも楽しめる。 ヒロインは執着心が強く、ホラー描写もおまけではなく結構恐ろしい。 最小限の前情報でプレイしたいという方がいらっしゃるかもしれないので、以下は一応伏せます。 個人的には、ネタバレというほどではないと思います。一応ご注意ください。 @ネタバレ開始 序盤~中盤にかけて、おどろおどろしい雰囲気が続きますが、プレイ後の印象としては「爽やかな鬱」です。 「ヤンデレ」「メンヘラ」のキャラクターは、ホラー作品における悪役と似たようなものだというのが多いと思いますが(主人公とその周囲の人物を振り回す意味で)籠宮カレンは怪物ではなく人間として描かれて終わります。 @ネタバレ終了

    レビューページを表示

  • レディ・ブルー
    レディ・ブルー
    ネタバレなしの感想が非常に難しい。 あたりざわりのないことを言うのであれば、画面構成が異色だったり、ヒロインのファッションが奇抜だったりと、作者さんの尖ったセンスを感じられるということ。 (そしてそのどちらも垢抜けた印象をもたらしてくれる) かなり毒のあるシナリオで、陰鬱ではなく爽やかなんだけども、プレイ後はしこりを残す。 クリア後に開放されるおまけが充実している。確かコスチュームへの熱い思いが語られていた。 以前、別サイトからプレイしました。 確かそっちにはブラウザ版しかなかったような気がするんだけど、このサイトだとダウンロード版があるのでこっちからプレイしたかった。 @ネタバレ開始 ヒロインは解離性人格障害を患う少女です。 これは僕が勝手に考えたことですが、解離性人格障害で生み出される人格というのは「その人にとっての理想の人物」であることが多く、多分彼女はあんな感じの荒々しい男の子に庇護されたかったのだと思います。 @ネタバレ終了

    レビューページを表示

  • インビジブル-invisible-
    インビジブル-invisible-
    ギスギス・ドロドロの人間模様と、何が起こっているのかわかるようなわからないような、茫洋としている雰囲気を楽しむゲーム。 プレイを進行するうち、登場人物たちに「お前結構黒かったんだな」とちょっとした衝撃を受ける。 作中の出来事の因果関係がやや複雑であり(シナリオ構成が雰囲気重視の曖昧な時系列になっているのもあって)、難解な部類に入ると思う。 この微妙に点と点が繋がらないじれったさと、どことない不穏さというのがおそらく表裏一体なのだろうと思う。 イラストのレベルが総じて高い。 その上、キャラクターの表情や仕草の差分が膨大で、キャラクターがそこにいるかのような感覚を味わえる。

    レビューページを表示

  • だいすき
    だいすき
    この手の作品を求める動機というのは、多分「ヒロインの重い愛情」か「ホラー表現」だと思う。 後者については、完璧に満たしている。超怖い。 前者については、少し語るのが難しい。 導入部分の作り方がめちゃくちゃ上手い。プレイヤーに与えられる情報はごくわずかで、表面の穏やかなムードがいつぶっ壊れるのかという恐怖に晒される。 お察しのようにヒロインは「狂人」なんだけど、彼女が狂気に陥った理由が腑に落ちるように語られていて、ただただ怖い作品、というわけではない。 「怖い人」だったヒロインも、「かわいそうな子だなあ」と思うようになる。主人公の立場からしたらたまったもんじゃないだろうけど。

    レビューページを表示

  • サイコロサイコ(完全版)
    サイコロサイコ(完全版)
    精神にダメージを負うゲーム。 7名ものヒロインが登場するにも関わらず、すべてのヒロインが存在感を放っていて、「穴埋め」のような印象を受ける人物は一人もいない。 「サイコパス」がテーマなものの、正直なところここには少々の疑問符があって、彼女たちの狂気というのは「サイコパスだから」で片付けられるようではないように思う。 各シナリオとも非常に短いが、そこに彼女たちの波乱は凝縮されている。 ここまでの短いシナリオで、衝撃のラストを体験させてくれる作品はそうあったものではない。 10代の頃にやってたらトラウマになってたかもしれない。20代でプレイして、今後心に残るだろうということを予感している。 美麗なキャラデザイン、作中での活躍から、ヒロインたちは「男性の願望の投影」を持っていながら、反面、男の理想像からかけ離れた部分も描かれている。 それだけに、プレイするにあたって苦痛を覚えるプレイヤーの方々もいらっしゃると思うが、それと引き換えにCHARONは痛切な世界観を構築している。

    レビューページを表示